忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/03/29 02:06 |
新たなる風の物語 第2部飛翔編ー54「師弟対決」
NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり~飛翔編~」より 

 ※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
 旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
 
   
 
第6戦NJWP選手権試合
 
 先日「新女は日本じゃあ2番目だ。 一番はNEW WINDだ!」と宣言した、現NJWP王者(新女認定世界王者)の朝比奈が、まさかの裏切りを受けた小鳥遊の挑戦を受ける。
 朝比奈と小鳥遊といえば師弟として絆が強く、朝比奈が師匠超えを果たすまでには数々のドラマがあった。感動の師匠超えを果たしたのちも、朝比奈は小鳥遊を慕いずっと組んでやってきた。まさか小鳥遊が朝比奈を襲撃するとは予想もしなかった。 
 だが、MAX WINDに挑戦するにはベルトの奪取もしくは指定のリーグ戦もしくはトーナメントでの優勝が条件になる。一番手っ取り早い方法はベルトを奪うこと。その相手がたまたま朝比奈だったというのが真実かもしれない。
「大将……あんたが何を考えているかは知らねえけど、今の大将はオレの相手じゃねえぜ」
「朝比奈……お前は本気の私を知らねえんだよ。地獄の晩餐会へ招待してやらあ」
 二人はリング中央で額をくっつけながら睨みあう。
「ほら、離れろ! 離れろ!」
 レインボー岩城レフェリーが二人を引き離そうとするが、小鳥遊はその岩城の胴に腕を回すと岩城を投げ飛ばした。
「オラアアアッ!!」
 いきなり強烈な頭突きを打ち込む小鳥遊。
「ぐっ……なめるなこの野郎! くらえ! フィニッシュバスター!」
 一瞬顔をしかめた朝比奈だったがすぐに小鳥遊の体を捕まえると必殺のフィニッシュバスター(旋回式スクラップバスター)で小鳥遊の巨体を完璧に投げ切った。
「ゲハッ!」
「たてや、こらああっ!」
 朝比奈は小鳥遊の髪を掴んで引き起こすと、肩に担ぎあげて、バックフリップ!
「ぐうっ……」
「らああああっ!」
 さらに強烈なボディスラムへとつなげ、拳を突き上げる。
「いいぞ、朝比奈~!」
 おおよそヒールらしくない声援が飛ぶ。
「もう終わりか朝比奈……勝ったつもりになってるんじゃねえぞっ!」
 小鳥遊が頭突きで反撃し、試合はお互いのパワーをいかした激しく……そしてゴツゴツとした展開になっていく。
 小鳥遊もダイビングフットスタンプを中盤で放ち、朝比奈を激しく攻め立てるが、王者となった朝比奈はそれを受け切り、攻勢に出る。
「ふむ……朝比奈は成長しましたな。もう小鳥遊を追いかけていたころの朝比奈は存在しません。王者としての風格すら感じられる程に朝比奈は成長しています」
 確かにダンディさんの言うとおりだと思う。もう二人はライバルといっていい。
「らああっ!」
 2発目を狙った朝比奈のランニングネックブリーカーを、小鳥遊は巨体に似合わぬ華麗なカオル・トベルサ(※小鳥遊式トペ・レベルサ)で切り返し、さらにコブラツイストを決めてギリギリと絞り上げる。
「くうっ……」
 これをロープにのがれた朝比奈は、ここで伝家の宝刀を抜いた。
「くらえ、フィニッシュバスター! バーニングエンドだっ!」
 普段とは逆回転に旋回し、より急角度で落とすという朝比奈の超必殺技が炸裂! 小鳥遊の体重が自らの首へと大きなダメージを与える。
「おおおおっ!」
 小鳥遊はこれをカウント2.8でクリアしてみせる。
「なにっ……」
「その程度で倒せると思うかっ!」
「このおおおっ!」
 朝比奈は小鳥遊の挑発に乗ってラリアットで突っ込む。
「ぬんっ!」
 だがその朝比奈の体を小鳥遊が上手く捕獲する。
「ぐっ……」
「岩城っ! よーく見ておけっ!」
「へっ?」
 岩城は突然振られ、びっくりした顔になっている。
「これが、私のプリズムフォールだっ!」
 小鳥遊が繰り出したのは、レインボー岩城レフェリーが現役時代に使用していたフィニッシュホールドであるプリズムフォール(岩城式ノーザンライトSH)だった。
「技をしては完璧ですな……」
 ダンディさんが思わずうなるほどのフリッジの美しさ、そして威力を兼ね備えていた。
「おおおっ!」
 だが朝比奈はこれを返してみせた。

 そして……最後はケンカキック2連発で朝比奈が見事に防衛したのだった。
「大将、さすが大将だぜ。だけど、オレの勝ちだ」
「……負けは素直に認めてやる。だがな朝比奈これだけは覚えておけ。地獄の番犬はいつだってお前を狙っているってな」
「けっ……大将の居場所は一つしかないんだよ、オレの隣だ。狙っていてもいいけどよ、隣にいてくれや!」
 朝比奈はそういいながら、握手を求める。
「ふん……このバカ弟子が」
 小鳥遊が応じると、場内から大きな拍手が沸き起こった。
「じゃーそういうことだよ」

「「バッドイブニングだ!!」」

 26分08秒 ケンカキックからの片エビ固めで、オーガ朝比奈が2度目の防衛に成功!
PR

2009/11/21 18:00 | Comments(0) | サバイバー2リプレイ NEW WIND編

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<新たなる風の物語 第2部飛翔編ー55「止めることができるか?」 | HOME | 新たなる風の物語 第2部飛翔編ー53「バックアタック」>>
忍者ブログ[PR]