ＮＥＷ　ＷＩＮＤ

　それはある日の事であった。

　風間社長は、最近日課となりつつあった通販ＳＨＯＰの申し込みを確認した後、趣味で更新しているブログの更新作業へと取り掛かっていた。
「オーマイゴット！！」
　更新ボタンを押そうとした風間社長を不運が襲った。

　突然画面が青くなり、ＰＣがフリーズしてしまったのだ。

「なんてことだ。せっかく最近読んだ小説の感想を書いたところだったのに」
　風間社長は、手元に置いてあったseizann氏の渾身の作品である”対極”の表紙絵を眺めながら、大きくため息をついた。

「ふう……せっかく書いたのに」
　ため息をつき肩を落とす風間の耳に、遠くから優雅な足音が、聞こえてくるのがわかった。
「ダンディさんか」
　優雅な足取りなのだが、心なしか急ぎ足で近付いてくる気が風間にはしていた。
「入りますぞ！」
「どうぞ」
　と風間が答えたのと、ドアが開くのはほぼ同時であった。つまりダンディ須永は、返事を待たずにドアを開けたということだ。
「朗報ですぞ、風間社長！」
　ダンディ須永は興奮しきっていた。
「こっちは、スカイブルーならぬ、ダークブルーですけどね。ははっ……」
　記事が消えたことで風間はだいぶ落ち込んでいるようである。
「ほう。でも、この話を聞いたら風間社長のブルーな気持ちもふっとぶと思いますぞ！」
「ほう……ダンディさんがそこまで言うからには、相当な吉報なんでしょうね？」
　風間はダンディ須永を半ば睨むようにみる。
「当然ですぞ。風間社長だけでなく、NEW　WINDのメンバー全員が喜ぶでしょうな」
「……ほう。それはすごいですね」
　さすがの風間も興味を持ち始めていた。
「それだけではないですぞ。NEW　WINDのファンの方、そして社長ファンの方すべてがハッピーになれる朗報です」
「……そりゃ本当にすごいな。……待てよ……ダンディさん、それはまさか！」
「そのまさかです」
「本当ですか！？」
「はい。コレを！」
　ダンディ須永は風間社長に２冊のノートを手渡した。
「なっ！」
　風間社長はひったくるようにそれを受けとると、ものすごい勢いで中身をチェックする。
「ま、間違いない。これだ。NEW　WINDのすべてを記録したノート……ついに見つかったのか」
「はい。意外と近くにあったのですが、盲点でしたな。最近発行した際に出た社長の下書き原稿の山に埋もれていましたぞ」
「なんてこった。そんな近くにあったなんて！！」
「さあ、風間社長……皆様が待っておられますぞ」
「そうですね。久々に書きますか……NEW　WIND社長風間新手記を！」
「越後が、朝比奈が、そして小早川が私の活躍を書けと催促していますぞ！！」
「よっし、執筆準備に入ろう！」



　そういうわけで、長らくお待たせ致しました。
風間ノートが発見されたので、連載再開へと準備に入ります。ストックがゼロで、長いブランクがありますので、いつからとはいえませんが、なんとか再開したいと思います。

　もちろん、書きそこなったレッスルクライマックスでの戦利品への感想文もちゃんと書きますよ。
　

　新たなる風の物語　第２部飛翔編　
　ＮＥＷ　ＷＩＮＤ社長　風間新　手記「新たなる夢のはじまり～飛翔編～」より　

　連載再開準備中です。




　さて、どんな話だったか確認しないとすっかり忘れているんですよね……
　
　
　しばらく、今しばらくお待ちください。

　たぶん１１月にはなんとか出来たらいいな……と。
　たぶん当面は一日３０分くらいしか書けないので、そんなに進まないと思いますので。