「オーナー、オーナーあてにお荷物が届いていますけど。」
オーナー室で所有野球チーム(NEW-WIND)の試合を観戦していた私に、秘書の坂巻唯が小型のスーツケースのようなものを持ってきた。
「ありがとうそこにおいておいてくれ。」
「でも社長…差出人のわからないものですよ。」
唯君は不安そうだ。
「いや大丈夫わかっているから。」
私は努めて明るい声でそういった。
「それならいいですけど。」
「心配してくれてありがとう。大丈夫だから一人にしてくれるかい?」
「…はい。それでは失礼しますオーナー。」
唯君は部屋から出て行った。
同時にスタジアムでは4番打者バースがライトスタンド最上段へと本塁打を叩き込んでいた。
「さすがだ。彼がいる間にもう一度優勝したかったのだがな。どうやら新しい仕事のようだ。」
謎のケースの中を開けると何やら小型のPCのようなものとディスクが入っていた。
「これをここにいれろってことか。どうせ総統の仕業だろう。こういうの好きだからなあ。」
私は指紋認証をし、PCを立ち上げた。
画面には”キーワード”と表示されている。
「やっぱり来たか。単純ならN・E・W・W・I・N・D NEW WINDなのだろうけどね。あのオーナーがそんな単純なことをするとは思えないな。」
私はオーナーの性格を考え、キーワードを打ち込むことにした。
「うん?そういえばパスワードではなく、キーワードだったな…キーワードか…まてよ!!」
この瞬間私の頭に響いた声に従い私はキーワードを打ち込む。
「キーワード…D・A・N・C・O・U・G・A…DANCOUGA!!」
ピッ!ピピッツ! という反応がし、BGMに”愛よファラウェイ”が流れる。
「やはりな……それにしても無駄に演出に凝るなあ」
私は一人つぶやきながらディスクを小型PCに放り込んだ。
画面には NWO の文字が踊る。
NWOとは”ニュー ワールド オーダー”ではなく、”NEW WIND オフィシャル”の略である。
『おはよう 風間君。』
しっかり指令の声は本家本元のあの人に頼んできたか、ギャラは1本5万~10万くらいってところだろうか。
『この女性は井上霧子クンといってプロレス団体の秘書となるべき女性である。』
画面に少し奇麗になった…いや若返った井上さんの姿が写る。
『彼女はこれから新たなる団体を立ち上げるべく、パートナーとなる社長を探している。』
なんだかどこかでみたような展開だな。
『そこで君の使命だが、井上霧子クンとともにあたらなる団体経営に挑戦し、見事立派な団体に育てあげることである。』
ああ、やはり。
『例によってAPが尽き倒産したり、選手全員に逃げられたとしても当局は一切関知しないからそのつもりで』
期待してないよ。
『なお、このディスクは自動的に消滅する。では成功を祈る。』
ぷしゅ~~~私の前に白煙があがる。
「げほっ、げほっ…本当に消滅したよ。冗談かと思ったのに…」
こうして私は再び団体経営を開始することになった。
一人でこの団体経営の荒波にこぎ出すのは無謀なのは私は知っている。団体経営にはメンバーが必要だ。
そこで私はメンバーを集めた。
パサッ…
一枚の写真を机の上におく。
「元SPW認定世界ヘビー級王者、ならびにメキシコヘビー、北米ヘビー級王者 ダンディ須永。」
現在は引退しているものの、選手育成には定評がある。
パサッ…
「スーパーレフェリー トニー館」
正確なレフェリングとカメラを意識した動き、派手なパフォーマンスには定評がある。
そしてリングアナに仲間クンを配しわれわれは新たなるフィールドで新たなる団体を立ち上げることになる。
NEW WIND社長 風間新 手記
レッスルエンジェルスサバイバー2を舞台に再び登場予定
近日開始予定 ご期待ください!
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ああ、でもスパロボに登場するのかな?
いよいよ始まるんですね、楽しみです!!
今回はどんな選手が登場するのかワクワクドキドキですよ
また、南さんが居ると良いな~などと思いつつ、待ちたいと思います
最後になりましたが、18万HITおめでとうございます!!