NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり~飛翔編~」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
◇5年目12月
“熱血漢”真田美幸が短期参戦。フリーの選手の中ではそこそこの実力と聞いているので、まずはディアナ・永原の4期生コンビをあてて実力を探ってみる。
「うおおおおおおおおっ!」
真田の熱さが足に乗り移り、まず永原を、次いでディアナを必殺の斬馬迅(ハイキック)でノックアウトして見せた。
「どうした!永原・ディアナ!NEW WINDってこんなもんスカ!」
「くっ…好き勝手を!ジャーマンで投げてやるんだから!」
「私もその口を黙らせてみせマス!」
いいようにやられてしまった永原とディアナはリベンジを誓ったが…
「ぐうう…」
「うう…」
二人そろって真田の斬馬迅で再びKOされる始末。さすがにフリーで各団体を渡り歩いてきただけの事はあるな。
「なら…私が…」と真田迎撃に出陣した3期生零もまさかの3カウントを奪われてしまう。
「だらしないッスね。」
真田は余裕で引き上げていった。
「くやしいデス…」
「今度は絶対ジャーマンでブン投げてやるんだから!」
ディアナと永原は真田の継続参戦を要求してきたが、今のところお次回の参戦は未定である。
最終戦
今年最後の興行となることもあり、久しぶりの1DAYトーナメント“第4回スカイブルーカップ”を開催することにした。
参加選手は小鳥遊、十六夜、北条、朝比奈、祐希子、ソニック、桜崎、越後の8人に決定。なお、南と市ヶ谷は新女で開催されているEXタッグリーグに参加しているためこのトーナメントには出場しない。
頭一つ抜けている南が参加しないことで、今回は前回以上に戦力差がなくなってきている。今回ばかりは誰が優勝するかはまったく予想がつかないな。
1回戦第1試合 ガルム小鳥遊 VS 越後しのぶ
新女の女帝パンサー理沙子を撃破し急成長を見せる新鋭越後が、前MAX WIND女王小鳥遊に挑む。
チョップ合戦からはじまったこの試合を支配したのはやはり小鳥遊だった。パワーの違いをみせつけ越後を圧倒する。
「くっ…」
越後はスーパーミサイルヒップで局面を打開しようとするが、小鳥遊はそれを受けても倒れない
「なろっ!」
越後はならばと連続で技を決め、正義ジャブからのボディスラムで小鳥遊を投げ捨て喝采を浴びる。
「なめるなあああっ!」
しかし小鳥遊のダイビングフットスタンプが炸裂し一気に流れが変わる。
逆片エビ固めはなんとかロープに逃れた越後だったが、地獄のナックルパート→ギロチンドロップからフォールされてしまう。
「くそっ!」
これは意地でカウント1で返すも反撃がままならない。強烈な技を次々にもらい越後は完全にグロッキー。
「これで終わりだ!」
最後は林業で鍛えられた腕力を活かした隠し技山林バスター(小鳥遊式網打ち式脳天砕き)でフィニッシュ。試合時間は19分ジャストであった。
「越後、強くなったな。だがまだまだひよっこだ。次に当たるのを楽しみにしているぜ。」
1回戦 第2試合 マイティ祐希子 VS オーガ朝比奈
両者譲らぬ一進一退の攻防を繰り広げたが、フライングボディアタックをキャッチした朝比奈が変形ダブルアームSでマットへと叩きつけフォール勝ち。
「よっしゃ!今度こそ大将の首とってやるぜ!」
朝比奈の2回戦の相手は…師小鳥遊である。いつかは超えたい相手だが、まだ一度もシングルでは勝っていない。今度こそ!という気持ちだろう。
1回戦 第3試合 ロイヤル北条 VS ソニックキャット
「そうだね。完璧に近い内容だったと思っている。」
勝利をおさめた北条は満足そうに笑った。
「まだまだやれるってこと。ロイヤル北条はまだ終わっていないんだからな。」
北条はソニックに技をきっちりと受け切った上で最後は伝家の宝刀“ロイヤルDDT”で粘るソニックを沈め、2回戦へと駒を進めた。
1回戦 第4試合 メイデン桜崎 VS 十六夜美響
カラミティメイデン(仮)対決となったが、勝利をおさめたのはリーダーである十六夜だった。さすがにいまの桜崎の力では十六夜には勝てないか。
試合も完全に十六夜のペースだったし、桜崎にはもう少し頑張ってもらわないといけないな。
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