☆注意喚起情報☆
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
バシッ!
須永の持つミットに藤島のチョップが打ち込まれる。
「いいぞ。だけどもう少し集中した方がいいな。」
「え~、だってチョップだよ。これで決めるわけじゃないし~。」
ブーたれる藤島の頭を、須永はミットで軽くはたいた。
「いたあ。」
「藤島、お前はアイドル志望だったな?」
「そうだよ。それがなにか?」
藤島は、頭をはたかれたので機嫌が悪い。
「アイドルが歌の振りつけを適当にやるか?」
「うーん、適当にやるのもいると思うよ。」
藤島は何人か思い浮かべているようだ。
「・・・それは多分C級以下のアイドルだろう。トップアイドルが手を抜くか?」
「それはないと思うな。PVと同じ動きしているもの。」
「そうだろうな。確かに藤島は可愛いかもしれないが、基本技の練習で手を抜くってことは、もし希望通りにアイドルデビューしたとしても、基本の振り付けを守れずに手を抜くことになるだろう。その結果・・・」
「その結果?」
藤島はとても気になっているようだ。
「絶対無敵のアイドルどころか、単なる売れないアイドルになり、その末路は・・・」
「ゴクッ・・・」
「低予算映画への出演、そして・・・・」
「脱ぐしかなくなるか。」
リングの外から風間の声。
「社長・・・そのにやけ顔・・・想像したでしょう。」
藤島はなんとなく恥ずかしくなり両腕で胸を隠した。
「いやいや、そんなことはないよ。」
「奥さんに言いつけてやるんだから。」
「ギクッ・・・それはやめてくれ・・・」
風間は本当に嫌そうな顔をする。
「わかったかな?基本を疎かにする者は、決して一流にはなれないぞ。」
「は~い。絶対無敵のアイドル目指してちゃんと基礎をやりま~す。」
「よろしい。では打っておいで。」
ダンディさんはにこりを笑った。
「堀のようにとは言わないが、集中して打ってくるんだぞ。」
「は~い。練習終わったら、お話の続き聞かせてね。」
伝説のダンディ・ドラゴン 第7話「チョップの鬼(前編)」
SPW世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負
絶対エース堀雄也の17回目の防衛戦の相手は、若手の関野源吉。
本来なら挑戦できるようなキャリアではないが、須永と起こした反乱活動によりSPWタッグ王座を奪取、勢いに乗って一気に頂点を狙う。
「青コーナーより関野源吉選手の入場です。」
『チャ~ララ♪、チャラ~ラ♪』と 暴れん坊将軍のテーマがかかり、お馴染み白いタイツ・リストバンド・白いラインの入ったアマレスシューズを着用した関野が入場してくる。
「おおっ!」
関野の顔がビジョンにアップになった瞬間、客席からどよめきが起こった。
関野の髪型はいつも通りの短髪だったが、髪の色が、黒から銀髪に変化していたのだ。
なかなか似合っている。
セコンドに須永を従え関野は堂々とリングイン。
「関野~!」
若いファンが中心の、スナカン反乱軍ファンから声援が飛ぶ。
「現金なもんだぜ。この間までブーイング飛ばしていたってのによ。」
関野は客席を眺めている。
「それだけ惹きつけるファイトをしたってことさ。いいじゃねえか。ファンは多い方が。」
「まあな。オッ、須永見ろよ、あの3列目の娘、この間たった一人で拍手してくれた娘だぜ。」
須永がそこを見ると確かに前回の娘が座っていた。
「なんだよ、関野あの娘に惚れたか?」
「ば、ばか言うな。た、たまたま見つけただけだ。」
「ふん、せいぜいカッコイイ所見せるんだな。」
「ああ。そうするよ。」
関野はそう答えてから「しまった!」という顔をした。
「やっぱりな。せいぜい頑張れよ。」
「須永・・・覚えておけよ。」
試合開始のゴングが鳴らされた。
「かかってこいやあ!」と吼えた関野だったが、背中を冷たい汗が流れていた。
(なんだこの威圧感・・・この間とは別人だぜ・・・)
堀から放たれる闘気は奇襲をかけた時とも、タッグ王座戦で戦って来た時ともまったく違うものだった。
「これが・・・王者のオーラって奴か。」
「オラアッツ!」
堀が一瞬で間合いを詰め、左の逆水平チョップを放ってきた。
バシイッ!と、綺麗な音がして、関野の胸元に強烈なチョップが叩きこまれた。
「そんなチョップで・・・」
ガクッとヒザをついてしまう関野。
「なんだ・・・この重さ・・・」
「今日は手加減しない。この間は少々甘くみたからな。」
堀は右手を袈裟斬りに振り下ろした。
「関野!」
須永が叫ぶが、関野は反応できずに綺麗にもらってしまった。
仰向けにダウンする関野。
「いいぞ~堀~!」
「チョップの鬼~!」
「関野、まだ寝るのは早いぞ~!」
観客から色々な声援が飛んだ。
「どうした、もう終わりか?関野。」
堀は無表情のまま近づく。
「起きろっ!」
関野の喉に右の手刀を振り下ろす。
「クッ!」
関野は両手でそれを受け止めたが、堀は続けて左を振り下ろす。
「クッ!」
関野は左手を離して、手刀を受け止めようとしたが、片手では受け止めきれず、自分の手ごと押し込まれてしまった。
「片手で受け止められるほどヤワではない。」
堀はチャンスと見て関野に馬乗りになると、左右の手刀を連打で振り下ろす。
「グッ・・・」
関野は顔をガードするが、堀はお構いなしにガードする腕へチョップを振り下ろす。
「関野の腕が・・・関野!体を捻って回転するんだ。」
須永が指示を出す。
「くっ・・・」
堀の支配から何とか抜け出した。
「いいアドバイスだったが、ちょっと遅かったな。」
堀は須永を見てニヤリと笑った。
「なんだと?」
立ち上がった関野の両腕は真っ赤に腫れ上がっていた。
堀が関野の顔を狙って左の逆水平チョップ。
関野はそれをガードしようとしたが、腕が上がるスピードが遅い。
「チッ!」
関野は首を後ろに傾けることでなんとか回避した。
「その腕でどこまで耐え切れるかな。」
「試合時間5分経過、5分経過。」
「関野はたった5分で腕を殺されてしまったんだ。」
「チョップってそこまで出来る技なんですね。」
「ああ。集中することと、鍛錬することで基本技であっても十分フィニッシュになりうる。私は堀を見てそれを学んだよ。」
「基本を疎かにするべからず・・・か。」
「ボクもスターライトチョップを大事にしているけど、威力が違いすぎます。」
「堀ほどチョップにこだわったレスラーもいないさ。あの一撃の重さは今でも覚えているよ。」
須永の持つミットに藤島のチョップが打ち込まれる。
「いいぞ。だけどもう少し集中した方がいいな。」
「え~、だってチョップだよ。これで決めるわけじゃないし~。」
ブーたれる藤島の頭を、須永はミットで軽くはたいた。
「いたあ。」
「藤島、お前はアイドル志望だったな?」
「そうだよ。それがなにか?」
藤島は、頭をはたかれたので機嫌が悪い。
「アイドルが歌の振りつけを適当にやるか?」
「うーん、適当にやるのもいると思うよ。」
藤島は何人か思い浮かべているようだ。
「・・・それは多分C級以下のアイドルだろう。トップアイドルが手を抜くか?」
「それはないと思うな。PVと同じ動きしているもの。」
「そうだろうな。確かに藤島は可愛いかもしれないが、基本技の練習で手を抜くってことは、もし希望通りにアイドルデビューしたとしても、基本の振り付けを守れずに手を抜くことになるだろう。その結果・・・」
「その結果?」
藤島はとても気になっているようだ。
「絶対無敵のアイドルどころか、単なる売れないアイドルになり、その末路は・・・」
「ゴクッ・・・」
「低予算映画への出演、そして・・・・」
「脱ぐしかなくなるか。」
リングの外から風間の声。
「社長・・・そのにやけ顔・・・想像したでしょう。」
藤島はなんとなく恥ずかしくなり両腕で胸を隠した。
「いやいや、そんなことはないよ。」
「奥さんに言いつけてやるんだから。」
「ギクッ・・・それはやめてくれ・・・」
風間は本当に嫌そうな顔をする。
「わかったかな?基本を疎かにする者は、決して一流にはなれないぞ。」
「は~い。絶対無敵のアイドル目指してちゃんと基礎をやりま~す。」
「よろしい。では打っておいで。」
ダンディさんはにこりを笑った。
「堀のようにとは言わないが、集中して打ってくるんだぞ。」
「は~い。練習終わったら、お話の続き聞かせてね。」
伝説のダンディ・ドラゴン 第7話「チョップの鬼(前編)」
SPW世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負
絶対エース堀雄也の17回目の防衛戦の相手は、若手の関野源吉。
本来なら挑戦できるようなキャリアではないが、須永と起こした反乱活動によりSPWタッグ王座を奪取、勢いに乗って一気に頂点を狙う。
「青コーナーより関野源吉選手の入場です。」
『チャ~ララ♪、チャラ~ラ♪』と 暴れん坊将軍のテーマがかかり、お馴染み白いタイツ・リストバンド・白いラインの入ったアマレスシューズを着用した関野が入場してくる。
「おおっ!」
関野の顔がビジョンにアップになった瞬間、客席からどよめきが起こった。
関野の髪型はいつも通りの短髪だったが、髪の色が、黒から銀髪に変化していたのだ。
なかなか似合っている。
セコンドに須永を従え関野は堂々とリングイン。
「関野~!」
若いファンが中心の、スナカン反乱軍ファンから声援が飛ぶ。
「現金なもんだぜ。この間までブーイング飛ばしていたってのによ。」
関野は客席を眺めている。
「それだけ惹きつけるファイトをしたってことさ。いいじゃねえか。ファンは多い方が。」
「まあな。オッ、須永見ろよ、あの3列目の娘、この間たった一人で拍手してくれた娘だぜ。」
須永がそこを見ると確かに前回の娘が座っていた。
「なんだよ、関野あの娘に惚れたか?」
「ば、ばか言うな。た、たまたま見つけただけだ。」
「ふん、せいぜいカッコイイ所見せるんだな。」
「ああ。そうするよ。」
関野はそう答えてから「しまった!」という顔をした。
「やっぱりな。せいぜい頑張れよ。」
「須永・・・覚えておけよ。」
試合開始のゴングが鳴らされた。
「かかってこいやあ!」と吼えた関野だったが、背中を冷たい汗が流れていた。
(なんだこの威圧感・・・この間とは別人だぜ・・・)
堀から放たれる闘気は奇襲をかけた時とも、タッグ王座戦で戦って来た時ともまったく違うものだった。
「これが・・・王者のオーラって奴か。」
「オラアッツ!」
堀が一瞬で間合いを詰め、左の逆水平チョップを放ってきた。
バシイッ!と、綺麗な音がして、関野の胸元に強烈なチョップが叩きこまれた。
「そんなチョップで・・・」
ガクッとヒザをついてしまう関野。
「なんだ・・・この重さ・・・」
「今日は手加減しない。この間は少々甘くみたからな。」
堀は右手を袈裟斬りに振り下ろした。
「関野!」
須永が叫ぶが、関野は反応できずに綺麗にもらってしまった。
仰向けにダウンする関野。
「いいぞ~堀~!」
「チョップの鬼~!」
「関野、まだ寝るのは早いぞ~!」
観客から色々な声援が飛んだ。
「どうした、もう終わりか?関野。」
堀は無表情のまま近づく。
「起きろっ!」
関野の喉に右の手刀を振り下ろす。
「クッ!」
関野は両手でそれを受け止めたが、堀は続けて左を振り下ろす。
「クッ!」
関野は左手を離して、手刀を受け止めようとしたが、片手では受け止めきれず、自分の手ごと押し込まれてしまった。
「片手で受け止められるほどヤワではない。」
堀はチャンスと見て関野に馬乗りになると、左右の手刀を連打で振り下ろす。
「グッ・・・」
関野は顔をガードするが、堀はお構いなしにガードする腕へチョップを振り下ろす。
「関野の腕が・・・関野!体を捻って回転するんだ。」
須永が指示を出す。
「くっ・・・」
堀の支配から何とか抜け出した。
「いいアドバイスだったが、ちょっと遅かったな。」
堀は須永を見てニヤリと笑った。
「なんだと?」
立ち上がった関野の両腕は真っ赤に腫れ上がっていた。
堀が関野の顔を狙って左の逆水平チョップ。
関野はそれをガードしようとしたが、腕が上がるスピードが遅い。
「チッ!」
関野は首を後ろに傾けることでなんとか回避した。
「その腕でどこまで耐え切れるかな。」
「試合時間5分経過、5分経過。」
「関野はたった5分で腕を殺されてしまったんだ。」
「チョップってそこまで出来る技なんですね。」
「ああ。集中することと、鍛錬することで基本技であっても十分フィニッシュになりうる。私は堀を見てそれを学んだよ。」
「基本を疎かにするべからず・・・か。」
「ボクもスターライトチョップを大事にしているけど、威力が違いすぎます。」
「堀ほどチョップにこだわったレスラーもいないさ。あの一撃の重さは今でも覚えているよ。」
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しかし堀のどこまでもチョップにこだわる“チョッパー”っぷりを見ていると、小橋の復帰が待ち遠しくてたまらなくなってきますね~
今はかなり分が悪いですが“七色のケツ”関野が“、チョップの鬼”堀をいかにして攻略していくのか楽しみです!