~NEW WIND社長 風間新手記より~
「くっ……やってくれるじゃない……の」
よもやの攻撃に大きなダメージを受けた南が片ヒザをついて立ち上がろうとする。
「勝機……見逃すわけにはいかない! いかないです!!」
リング上に閃光が走る。
「シャイニングフェニックス!?」
師匠伊達のフィニッシュホールド”シャイニングフェニックス”が炸裂。虚をつかれた南はガードしきれていない。
「ワンッ! トゥ! スリ」
南の左足がかろうじてサードロープに触れ、カウントスリーは免れた。
「さっすがしぶとい!」
永沢は南の髪の毛を引っ張って無理やり起こすと、スタンディング式のスリーパーホールド!
「ここでスリーパーか。相手は南だぞ」
相手が伊達や武藤ならば有効な攻めといえるが……。
「いや、どうやら単なるスリーパーではないようですぞ」
「スリーパーではない?」
「ええ。見ていればわかりますよ」
「でえええええええいっ!!」
永沢はスリーパーの体勢からスープレックスを決めた。
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