これは書きかけてストップ、プレイ時間も減少し(プレステ2の電源を今年になってから一度も入れてません。)お蔵入りにする予定だった書きかけのリプレイだったんです。
出すつもりはなかったのですが、水瀬さんからリクエストがありましたので、UPします。
『ダブルディスティニー編(未完)』
続きからどうぞ。
ただし、超未完です。現在書いてあるのは本日のUP原稿のみです。
出すつもりはなかったのですが、水瀬さんからリクエストがありましたので、UPします。
『ダブルディスティニー編(未完)』
続きからどうぞ。
ただし、超未完です。現在書いてあるのは本日のUP原稿のみです。
ダブルディスティニー編 ~プロローグ~
「信彦・・・」
「光太郎・・・」
二人の男はにらみ合ったまま動かない。
「どうしてだ、信彦!二人でやろうと誓い合った夢だったじゃないか。」
光太郎と呼ばれた男は声を荒げた。
「夢は所詮夢にすぎない。なあ光太郎、現実を見ろよ。」
信彦と呼ばれた男は顔色一つかえない。
「現実?俺は現実を見ているよ、信彦。」
「そうか。なら、どうしてジャンルとしての危機に立たされている女子プロレスにこだわる?」
「俺の夢だったからだ!子供の頃からのな。」
「女子プロレス団体の社長になって、最高のプロレスを提供したい、夢を与えたい・・・そんな綺麗ごとが通用すると思っているのか?」
信彦の口調は相変わらずの冷たさを持っていた。
「できるさ。」
「光太郎、お前は変わらないな。だけど…それじゃあ通用しない。お前の考えは大甘だよ。」
「なにいっ!」
光太郎はエキサイトする。
「だがなあ、そんな大甘なお前に免じて5年間だけお前の夢に付き合ってやるよ。」
信彦はニヤリと笑った。
「なに、それは本当か?」
「ああ。」
「俺と一緒に団体を経営してくれるのか?」
光太郎の顔が上気する。
「いや、一緒にはやらん。俺は別の団体を立ち上げる。」
信彦は光太郎の希望を打ち砕く。
「なっ・・・」
「お前、倉田光太郎が、新団体『ブラックサン』を立ち上げるのであれば、俺、葉月信彦は新団体『シャドームーン』を立ち上げてやる。大甘なお前の団体と、現実をしっかりと見つめる俺の団体と・・・5年間でどっちが大きな団体になるか勝負だ。」
「信彦っ!貴様っ!」
幼馴染として兄弟同然に育った倉田光太郎と葉月信彦は、子供の頃から、女子プロレス団体の社長になることが夢だった。
だが、夢が現実になる直前になって二人に確執が起きた。
あくまでも夢を追いかけようとする光太郎と、現実を見て堅実路線を狙う信彦。
二人の対立は、お互いがお互いの新団体を結成し、5年間の勝負を競う形式となった。
お互いの事務所・宿舎・道場を、道路を挟んで向かい側に建て対抗意識を燃やす。
倉田光太郎が代表を務める団体は『ブラックサン』リングカラーは『BLACK』だ。
葉月信彦が主宰する団体は『シャドームーン』リングカラーは薄い銀を塗した白である。
旗揚げ戦は互いに後楽園プラザであり、土曜日の18時30試合開始がブラックサン、日曜の12時試合開始がシャドームーンだ。
その後の旗揚げツアーの会場も同じで、一日か二日ブラックサンの方が先に開催する事になっている。
「信彦の奴・・・わざとやったな・・・」
光太郎は道路の向かい側にある信彦のオフィスを睨みつけた。
「倉田社長、気になりますか?」
秘書の井上霧子が尋ねた。
「もちろんだ。」
「ですが、社長。」
「わかっているよ霧子さん。相手の事を気にしている余裕なんて私たちにはないからね。」
「はい。頑張りましょうね。」
光太郎は力強く頷いた。
一方その頃の信彦のオフィス。
「社長、今日の練習は終わったぜ。」
背の高いガッチリした女性が信彦に声をかけた。
「わかった。すまないな、朝比奈君。君に全てを任せてしまって。」
「いいってことよ。俺だって大将(※ガルム小鳥遊の事)がどっかいっちまってからヒマだったしな。新人の指導と多少のオフィスワークくれえなら、任せてくれよ。こう見えても機械に関しちゃちょっとしたものだぜ。」
オーガ朝比奈はドンと胸を叩いた。
「それは頼もしいな。頼むよ、朝比奈君。」
信彦は優しい微笑みを浮かべた。
「ま、任せてくれよ。ところで社長…」
「なんだい朝比奈君?」
信彦は朝比奈を見つめた。
「ヴッ…あのさ、あんまり見ないでくれるか?どうも男と話すのは苦手だし…それに…」
「それに?なんだい、朝比奈君?」
信彦はじっと朝比奈を見つめる。
「あ、あのさ…」
「なんだい?」
「あのよ…」
「………」
「社長みたいな男前な男にみつめられると、どこを見て話したらいいのか、わかんねえんだよ。」
「ぷっ…あはははっ!」
信彦は大笑いする。
「な、なんだよ笑うな!」
「いや、失敬失敬。人は見かけによらないなと思ってな。」
「う、うるせーよ!それより、本当に来月旗揚げするつもりなのかよ?俺もブランクを取り戻すのに時間かかっているけど、新人たちはまだ通用する状態じゃないぜ?」
「大丈夫だ。せめて二人通用すれば後は旗揚げ後でも構わない。」
信彦はさらりといった。
「さらっといいやがったな?前にいた団体も結構無茶な要求してきたって大将がいっていたけどよ、社長も結構そういうところあるよな。」
朝比奈は眉間にしわを寄せる。
「まあ無理なら、他の奴に頼むまでだ。レスラーは他にもいるし。」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ社長!俺無理だなんていってないぜ!」
「じゃあやれるんだな?」
信彦は朝比奈を見つめる。
「やるよ、やってやるって。やればいいんだろっ!」
「そうそう。それでいいんだ。」
「チッ…俺としたことがどうしてこんな団体に…」
つぶやく朝比奈。
だが信彦はこれを聞き逃さなかった。
「うん?私が声をかけた時…最初はそっけなかったくせに私がプロレス団体の社長だと知ると目の色変えて『じ、自分レスラーなんですけどっ!』とアピールしてきたのは誰だったかな?」
それはもちろん朝比奈本人である。
「ぐっ…」
「優香、私は君を信じている。信頼しているんだ。君ならできるよ、優香。」
「ば、ばっきゃろ!急に名前で呼ぶなっ!わかったよ、やるよ。俺に任せてくれよ。」
「頼むよ、優香。私にとって君が唯一の頼りなんだからな。」
「お、おう!任せてくれよ!」
そういって朝比奈はニコッと笑った。
オーガ朝比奈、本名朝比奈優香。
新団体シャドームーンのコーチ兼現役選手兼マネジャーである。
この物語は信彦と光太郎、そして朝比奈の3名を中心に進行していく。
「信彦・・・」
「光太郎・・・」
二人の男はにらみ合ったまま動かない。
「どうしてだ、信彦!二人でやろうと誓い合った夢だったじゃないか。」
光太郎と呼ばれた男は声を荒げた。
「夢は所詮夢にすぎない。なあ光太郎、現実を見ろよ。」
信彦と呼ばれた男は顔色一つかえない。
「現実?俺は現実を見ているよ、信彦。」
「そうか。なら、どうしてジャンルとしての危機に立たされている女子プロレスにこだわる?」
「俺の夢だったからだ!子供の頃からのな。」
「女子プロレス団体の社長になって、最高のプロレスを提供したい、夢を与えたい・・・そんな綺麗ごとが通用すると思っているのか?」
信彦の口調は相変わらずの冷たさを持っていた。
「できるさ。」
「光太郎、お前は変わらないな。だけど…それじゃあ通用しない。お前の考えは大甘だよ。」
「なにいっ!」
光太郎はエキサイトする。
「だがなあ、そんな大甘なお前に免じて5年間だけお前の夢に付き合ってやるよ。」
信彦はニヤリと笑った。
「なに、それは本当か?」
「ああ。」
「俺と一緒に団体を経営してくれるのか?」
光太郎の顔が上気する。
「いや、一緒にはやらん。俺は別の団体を立ち上げる。」
信彦は光太郎の希望を打ち砕く。
「なっ・・・」
「お前、倉田光太郎が、新団体『ブラックサン』を立ち上げるのであれば、俺、葉月信彦は新団体『シャドームーン』を立ち上げてやる。大甘なお前の団体と、現実をしっかりと見つめる俺の団体と・・・5年間でどっちが大きな団体になるか勝負だ。」
「信彦っ!貴様っ!」
幼馴染として兄弟同然に育った倉田光太郎と葉月信彦は、子供の頃から、女子プロレス団体の社長になることが夢だった。
だが、夢が現実になる直前になって二人に確執が起きた。
あくまでも夢を追いかけようとする光太郎と、現実を見て堅実路線を狙う信彦。
二人の対立は、お互いがお互いの新団体を結成し、5年間の勝負を競う形式となった。
お互いの事務所・宿舎・道場を、道路を挟んで向かい側に建て対抗意識を燃やす。
倉田光太郎が代表を務める団体は『ブラックサン』リングカラーは『BLACK』だ。
葉月信彦が主宰する団体は『シャドームーン』リングカラーは薄い銀を塗した白である。
旗揚げ戦は互いに後楽園プラザであり、土曜日の18時30試合開始がブラックサン、日曜の12時試合開始がシャドームーンだ。
その後の旗揚げツアーの会場も同じで、一日か二日ブラックサンの方が先に開催する事になっている。
「信彦の奴・・・わざとやったな・・・」
光太郎は道路の向かい側にある信彦のオフィスを睨みつけた。
「倉田社長、気になりますか?」
秘書の井上霧子が尋ねた。
「もちろんだ。」
「ですが、社長。」
「わかっているよ霧子さん。相手の事を気にしている余裕なんて私たちにはないからね。」
「はい。頑張りましょうね。」
光太郎は力強く頷いた。
一方その頃の信彦のオフィス。
「社長、今日の練習は終わったぜ。」
背の高いガッチリした女性が信彦に声をかけた。
「わかった。すまないな、朝比奈君。君に全てを任せてしまって。」
「いいってことよ。俺だって大将(※ガルム小鳥遊の事)がどっかいっちまってからヒマだったしな。新人の指導と多少のオフィスワークくれえなら、任せてくれよ。こう見えても機械に関しちゃちょっとしたものだぜ。」
オーガ朝比奈はドンと胸を叩いた。
「それは頼もしいな。頼むよ、朝比奈君。」
信彦は優しい微笑みを浮かべた。
「ま、任せてくれよ。ところで社長…」
「なんだい朝比奈君?」
信彦は朝比奈を見つめた。
「ヴッ…あのさ、あんまり見ないでくれるか?どうも男と話すのは苦手だし…それに…」
「それに?なんだい、朝比奈君?」
信彦はじっと朝比奈を見つめる。
「あ、あのさ…」
「なんだい?」
「あのよ…」
「………」
「社長みたいな男前な男にみつめられると、どこを見て話したらいいのか、わかんねえんだよ。」
「ぷっ…あはははっ!」
信彦は大笑いする。
「な、なんだよ笑うな!」
「いや、失敬失敬。人は見かけによらないなと思ってな。」
「う、うるせーよ!それより、本当に来月旗揚げするつもりなのかよ?俺もブランクを取り戻すのに時間かかっているけど、新人たちはまだ通用する状態じゃないぜ?」
「大丈夫だ。せめて二人通用すれば後は旗揚げ後でも構わない。」
信彦はさらりといった。
「さらっといいやがったな?前にいた団体も結構無茶な要求してきたって大将がいっていたけどよ、社長も結構そういうところあるよな。」
朝比奈は眉間にしわを寄せる。
「まあ無理なら、他の奴に頼むまでだ。レスラーは他にもいるし。」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ社長!俺無理だなんていってないぜ!」
「じゃあやれるんだな?」
信彦は朝比奈を見つめる。
「やるよ、やってやるって。やればいいんだろっ!」
「そうそう。それでいいんだ。」
「チッ…俺としたことがどうしてこんな団体に…」
つぶやく朝比奈。
だが信彦はこれを聞き逃さなかった。
「うん?私が声をかけた時…最初はそっけなかったくせに私がプロレス団体の社長だと知ると目の色変えて『じ、自分レスラーなんですけどっ!』とアピールしてきたのは誰だったかな?」
それはもちろん朝比奈本人である。
「ぐっ…」
「優香、私は君を信じている。信頼しているんだ。君ならできるよ、優香。」
「ば、ばっきゃろ!急に名前で呼ぶなっ!わかったよ、やるよ。俺に任せてくれよ。」
「頼むよ、優香。私にとって君が唯一の頼りなんだからな。」
「お、おう!任せてくれよ!」
そういって朝比奈はニコッと笑った。
オーガ朝比奈、本名朝比奈優香。
新団体シャドームーンのコーチ兼現役選手兼マネジャーである。
この物語は信彦と光太郎、そして朝比奈の3名を中心に進行していく。
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まず団体名のブラックサンとシャドームーンで吹きました。そう来たか。藤原ちゃん辺りが入っていそう。
ライバルとしてしのぎを削る2つの団体というのは燃える設定ですよね。どちらの団体にどう選手を配置して、どうぶつけるかとか、いろいろ悩みつつも楽しくプレイできそう。うちも最近そういうプレイをやってみたいなぁと思ってるので、「うんうん」と頷きつつ読ませていただきました。
2人+1がこの後どうなるのか、続きが気になりますが…………み、未完なんですかー(涙)。