「まだまだですわ!!」
市ヶ谷は髪を掴んで無理やりユイナを引き起こすと、ショートレンジのビューティボンバーをユイナの喉元に叩き込む。
「っぐぐ」
ユイナは倒れそうになるが、キッと市ヶ谷をにらみつけ、ノーモーションの裏拳を市ヶ谷の右頬に叩き込む。これがライトニング・パンチである。
「あら、まだ戦意があったのですの?」
市ヶ谷は平然としている。
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◇芝田美紀 控え室◇
ようやく通してもらえた由里も合流し、この芝田の控え室には5人の人間がいた。
長いすに横たわっている紫月と、それを心配そうに見つめるユイナと由里・・・そして芝田とその付き人の伊集院光。
「どうして紫月さんを助けなかったんですか!芝田さん」
「私だって助けてあげたいのですわ。ですが多勢に無勢・・・」
「だからといって見殺しにするなんて・・・」
「あの・・・私、死んでいませんけど・・・」
紫月は上体を起こしながら苦笑する。
ようやく通してもらえた由里も合流し、この芝田の控え室には5人の人間がいた。
長いすに横たわっている紫月と、それを心配そうに見つめるユイナと由里・・・そして芝田とその付き人の伊集院光。
「どうして紫月さんを助けなかったんですか!芝田さん」
「私だって助けてあげたいのですわ。ですが多勢に無勢・・・」
「だからといって見殺しにするなんて・・・」
「あの・・・私、死んでいませんけど・・・」
紫月は上体を起こしながら苦笑する。
「お嬢様ファイトかあ。」
「大丈夫ですよ。 ユイナさんなら出来ますって。」
「できるかなあ・・・」
「なんなら・・・占いでもしてもらいます?」
「占い?」
「ええ。よくあたることで有名な占い師さんがこの辺りにいるんですよ。」
「へーそうなんだ。行ってみようか。」
その占い師はなぜか昼間だけしか姿を現さないという。いつもなら占いをしてもらう若い女の子で一杯なのだが、ユイナ達がそこについた時には誰もいなかった。
NEW WIND社長 風間新手記より
今日は正月休み。私達NEW WINDのメンバーは、総出で映画館へと繰り出していた。しかし、これだけの若い女の子を引き連れて行動するのはちょっぴり恥ずかしいな。
「なんだか引率の先生みたいだな…」
私達が観る映画は、お正月公開の娯楽映画『女子プロお嬢様伝説ユイナ』うちの氷室紫月が出演している映画である。通常、全員で観に来ることはまずないのだが、今回の氷室は出番も多いし、何よりも女子プロレスを題材にしているというのだから、見逃せないだろう。
「恥ずかしいです…」
氷室はうつむいているがこれも運命だと思って諦めなさいな。
「いや~楽しみだなあ。紫月がどんな演技をするのかがよ。」
「そうだよね。私も楽しみだな。」
ジューシーペアがはしゃぐ。
「私も楽しみです。ね、めぐみ。」
「う、うん。ちょっとドキドキする。」
結城は当然の反応だけど、武藤の反応は意外。
「武藤先輩も、ドキドキするのですねえ。」
「珍しい…よね。」
「…確かに。」
「ふふ、実はカンナさんもドキドキしているのですよ。」
「うるさい。黙れ、みこと。」
「うふふ、照れないでくださいな。」
カンナはもちろんマスク着用である。ある意味凄い度胸だと思う。
それにしても、みんなはしゃいでいるなあ。
「静かにしなさい。はじまるわよ。」
南の一声でみんな静かになる。ふふ、一番引率の先生ぽかったのは南だったか。
館内が暗くなり予告編が始まった。さすがに子供でも見れる娯楽映画だけに、予告も子供向けの内容のものが多いな。
「もう春休みの映画の予告か。」
「先を見越すのはいいことでしょ?」
「まあな。うちも考えるか。」
「社長、南さん、本編始まりますよ。」
今日は正月休み。私達NEW WINDのメンバーは、総出で映画館へと繰り出していた。しかし、これだけの若い女の子を引き連れて行動するのはちょっぴり恥ずかしいな。
「なんだか引率の先生みたいだな…」
私達が観る映画は、お正月公開の娯楽映画『女子プロお嬢様伝説ユイナ』うちの氷室紫月が出演している映画である。通常、全員で観に来ることはまずないのだが、今回の氷室は出番も多いし、何よりも女子プロレスを題材にしているというのだから、見逃せないだろう。
「恥ずかしいです…」
氷室はうつむいているがこれも運命だと思って諦めなさいな。
「いや~楽しみだなあ。紫月がどんな演技をするのかがよ。」
「そうだよね。私も楽しみだな。」
ジューシーペアがはしゃぐ。
「私も楽しみです。ね、めぐみ。」
「う、うん。ちょっとドキドキする。」
結城は当然の反応だけど、武藤の反応は意外。
「武藤先輩も、ドキドキするのですねえ。」
「珍しい…よね。」
「…確かに。」
「ふふ、実はカンナさんもドキドキしているのですよ。」
「うるさい。黙れ、みこと。」
「うふふ、照れないでくださいな。」
カンナはもちろんマスク着用である。ある意味凄い度胸だと思う。
それにしても、みんなはしゃいでいるなあ。
「静かにしなさい。はじまるわよ。」
南の一声でみんな静かになる。ふふ、一番引率の先生ぽかったのは南だったか。
館内が暗くなり予告編が始まった。さすがに子供でも見れる娯楽映画だけに、予告も子供向けの内容のものが多いな。
「もう春休みの映画の予告か。」
「先を見越すのはいいことでしょ?」
「まあな。うちも考えるか。」
「社長、南さん、本編始まりますよ。」
NEW WIND社長 風間新 手記より
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその63「クリスマス」に該当するお話です。)
NEW WIND社長 風間新 手記より
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその62「感じるもの」の後半部分に該当するお話です。)
NEW WIND社長 風間新 手記より
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその61「公式リーグ戦」の後半部分およびその62「感じるもの」の前半部分に該当するお話です。)
NEW WIND社長 風間新 手記より
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその60「戦の女神」およびその61「公式リーグ戦」の前半部分に該当するお話です。)
NEW WIND社長 風間新 手記より
改訂版発行にあたり、編集部よりご挨拶。
この作品は連載126回で終了した長編リプレイ『NEW WIND社長 風間新 手記』に大幅な加筆・修正を加えた作品です。
以前の作品と比べると印象が変わる部分もあるかもしれませんが、より深みを増した風間新社長率いるNEW WINDの成長物語を楽しんでみてください。
(※今回はNEW WIND編のその59「神」に該当するお話です。)