試合SSについて色々やらなければいけないことがあるので、それについての参考資料としてアップします。
実例1
場内からブーイングが飛んだが、南は意に介さない。
「やってくれたね」という顔をしながら、伊達は立ち上がるために右膝をついた。
「ハッ!」
その右膝に向かって突き刺すような低空ドロップキック!
「あぐうっ……」
伊達は膝を打ち抜かれ、マットにうつ伏せに突っ伏した。
「ついに……南さんの足殺しフルコースが……」
「……始まったみたいだな」
うつ伏せにダウンしている伊達の右足を掴み、南はその足を高々と持ち上げ、そのままマットに叩きつけた。
「あうっ!」
伊達は無意識のうちに体を反転させてしまった。それを見逃さず南は素早く右足を取ると、軽くジャンプしながら回転を加えた。
「あぐっ!」
スピニングレッグロックを極められ、苦しげな声をあげる伊達。南は三回技を繰り返すと、足首とつま先を掴み、足を差し込んだ。
「スピニング!」
南は高らかに宣言すると、差し込んだ足を軸にその場で回転し始めた。
「……スピニング・トーホールドかよ! 渋すぎるぜ、南さん!」
知名度のあるオールド技に場内からは大きな拍手が起こった。今ではほとんど見る事がなくなったクラシカルな技だが、知名度は抜群の技である。
「あうっっ! はうっっ!」
二度、三度と南の体が回転するたびに伊達が悲鳴を上げる。
「フォー! ファイブ! シックス!」
場内のファンはいつしか回転数を数え始めていた。
うーん、ジャイアントスイングで回転数を数えるのは見たことがあるが、まさかスピニング・トーホールドでカウントするとは思わなかったな。逆に言えば、これで決まることはないとみんなが思っているということか。
8回転目に入ろうと南が体勢を低くした瞬間、伊達がその低くなった首を掴み、スモールパッケージホールドに固めた。
しかし、南はこれをカウント1で跳ね除ける。
「どうやって返すかなと注目したのですが、オーソドックスな返しをしましたね」。
ようやく足殺しから開放された伊達はゆっくりと立ち上がると数歩下がって距離を置いた。わずか数歩だったが、足を引きずっているのは見てわかった。南の足殺しは確実に利いているようだ。
「ハアッ!」
南は伊達を休ませる気はない。珍しい左のローキックで、伊達の右足にダメージを与えていく。
「うぐっ……くうっ」
南は容赦なくローキックを連打。六発目のローキックで、伊達はガクンと右膝をついた。南はそれを見て一気に距離を詰める。
「かはッ……」
南は腹部を両手で押さえてかがみ込む。伊達の右膝が南の鳩尾を打ち抜いたのだ。
「くッ……」
これは、『もう一度あの日のように~再会~』の1シーンですが、例の設定だと約1ページ分(この場合1017文字)になります。
実例2
「ゴー!!」
すぐに3本目のゴングが鳴らされる。
「いくぜっ!グレート!」
「おうっ!」
2本目を奪い勢いに乗るマッスルブラザーズとは対照的に、直前のダメージとまさかのフォール負けのショックを隠せないヘル・バトラーズは動きが鈍い。
「この勝負俺達がもらったぜっ!」
2本目を休養にあて復活したオーガ”グレート”朝比奈は、カオスにターゲットを絞りチョップとパンチを交互に連打する。
「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!!」
重い逆水平チョップが胸元と喉をえぐり、ガッチリ拳を固めた鉄拳がカオスの顔面を打ち抜く。
いつものカオスならば「無駄!無駄!無駄!無駄!」と返すところであろうが、明らかにこの攻撃は効いている。先ほどの地獄のコンビネーションで受けたダメージが相当大きいのだろう。
「だあああああっ!!」
カオスのぶっとい首を両手で鷲掴みにし、朝比奈は強烈なヘッドバットを打ち込んだ。
ゴオオオオン!という鈍い音がしカオスのマスクから血が滴り落ちる。どうやら額が割れたようだ。
「もう一丁!いくぞ~~っ!!」
朝比奈は右腕を高々と突き上げた。
「いいぞ、グレート!!」
「いけ朝比奈~~!」
盛り上がる観客席。朝比奈はベビーならではの声援に鳥肌が立っていた。
(ヘッ…たまには悪くねえな。)
朝比奈はもう一度オーガヘッドを打ち込んだ。グラリと揺れるカオス。
「よいっしょおおおおおっ!」
ダメージを見てとった朝比奈は朝比奈は持ち前のパワーでカオスの大きな体を軽々とコーナーへ担ぎあげた。
「いくぜ、マスクっ!!」
「おう!任せておけっ!」
地獄のコンビネーションを狙うのだろうか。
「くっ!」
モーガンがカットに入ろうとするが、足取りが重い。
「邪魔するなっ!」
マスクはモーガンの腹部へ強烈なヒザ蹴りを打ち込む。
「OHHHHHHHH」
腹部へのダメージがたまっているモーガンは、この一発で膝から崩れ落ちてしまった。
「いくぜえええええっ!」
マスクはダメージのない足を使ってモーガンの首を4の字にガッチリと極めた。
「いいぜ、グレート!」
「おう!地獄のコンビネーションパート3だああっ!!」
「これで終わりだっ!」
朝比奈は、なんと雪崩式のバックフリップで落下。その先には首を抑えられて身動きのとれないモーガンの腹部が!
「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
モーガンは腹部への強烈な攻撃を受け悶絶。カオスも受身のタイミングを外し大きなダメージを受けてしまった。
「落とすぞっ!」
「おうっ!」
試合権利のないモーガンを二人がかりで場外に蹴り落とす。
リング上にはカオスとマッスルブラザーズの二人。マッスルブラザーズはカオスを無理やり引き起こした。
「グレート!マッスルドッキングだっ!」
「おうっ!」
説明しようマッスルドッキングとは、マッスルブラザーズが誇る最高の連携技である。
「いくぜっ!」
マスクはここでかぶっていたキン肉マンマスクを場外に投げ捨てた。その正体は大方の予想通りボンバー来島である。
「いくぜっ!ナパームラリアット!」
「OK!オーガラリアット!!」
マッスルブラザーズのサンドイッチラリアートがカオスに炸裂!
日本の誇るパワーファイター二人の強烈なラリアートを食らいカオスはそのままマットに倒れ込んでゆく。そのカオスに覆いかぶさるようにフォールする来島。
ミスターDENSOUが最後の見せ場とばかりにジャンプしてカウントに入る。
バンッ!
「ワンッ!!」
バンッ!!!
「トゥー!!!!」
カウントの大合唱。
大歓声の中、ミスターDENSOUは大袈裟に3度目のマットを叩いた。
「スリーーーー!!!!!!!」
さすがの怪物カオスもこれを返すことはできず、またパートナーのモーガンもカットに入ることはできなかった。
「只今の試合は、マッスルドッキングからの体固めによりまして、勝者ボンバー来島っ! この試合は2対1で勝者マッスルブラザーズとなりますっ!!」
来島と朝比奈が抱き合って喜ぶ。
かくして筋肉自慢の二人が意気投合して結成したマッスルブラザーズは見事に勝利をおさめたのであった。
ヘル・バトラーズを撃破した二人はこのあとタッグ戦線を席巻していくことになるのだが、それはまた別のお話になる。
なお予断であるがマッスルブラザーズの二人はマスクをかぶる予定ではなく、もともとは”ビッグボンバーズ”を名乗る予定であったことを最後に記しておこう。
両名ともにマスクを脱いだ後は筋肉兄弟(マッスルブラザーズ)として活動を続けている。
こちらは俺達マッスルブラザーズの最終話です。これで1800文字くらいですかね。
マッスルは全6話で合計文字数は約8500文字ですが、例のレイアウトだと11ページ分に相当します。
そういう意味では遊んでいる作品ですけど、創作の目安にはなるかなと思います。
掛声とかは行数を一行使うけど文字数は少ないので意外とページを食うかもしれませんね。
ほとんど私信みたいな内容ですいません。
場内からブーイングが飛んだが、南は意に介さない。
「やってくれたね」という顔をしながら、伊達は立ち上がるために右膝をついた。
「ハッ!」
その右膝に向かって突き刺すような低空ドロップキック!
「あぐうっ……」
伊達は膝を打ち抜かれ、マットにうつ伏せに突っ伏した。
「ついに……南さんの足殺しフルコースが……」
「……始まったみたいだな」
うつ伏せにダウンしている伊達の右足を掴み、南はその足を高々と持ち上げ、そのままマットに叩きつけた。
「あうっ!」
伊達は無意識のうちに体を反転させてしまった。それを見逃さず南は素早く右足を取ると、軽くジャンプしながら回転を加えた。
「あぐっ!」
スピニングレッグロックを極められ、苦しげな声をあげる伊達。南は三回技を繰り返すと、足首とつま先を掴み、足を差し込んだ。
「スピニング!」
南は高らかに宣言すると、差し込んだ足を軸にその場で回転し始めた。
「……スピニング・トーホールドかよ! 渋すぎるぜ、南さん!」
知名度のあるオールド技に場内からは大きな拍手が起こった。今ではほとんど見る事がなくなったクラシカルな技だが、知名度は抜群の技である。
「あうっっ! はうっっ!」
二度、三度と南の体が回転するたびに伊達が悲鳴を上げる。
「フォー! ファイブ! シックス!」
場内のファンはいつしか回転数を数え始めていた。
うーん、ジャイアントスイングで回転数を数えるのは見たことがあるが、まさかスピニング・トーホールドでカウントするとは思わなかったな。逆に言えば、これで決まることはないとみんなが思っているということか。
8回転目に入ろうと南が体勢を低くした瞬間、伊達がその低くなった首を掴み、スモールパッケージホールドに固めた。
しかし、南はこれをカウント1で跳ね除ける。
「どうやって返すかなと注目したのですが、オーソドックスな返しをしましたね」。
ようやく足殺しから開放された伊達はゆっくりと立ち上がると数歩下がって距離を置いた。わずか数歩だったが、足を引きずっているのは見てわかった。南の足殺しは確実に利いているようだ。
「ハアッ!」
南は伊達を休ませる気はない。珍しい左のローキックで、伊達の右足にダメージを与えていく。
「うぐっ……くうっ」
南は容赦なくローキックを連打。六発目のローキックで、伊達はガクンと右膝をついた。南はそれを見て一気に距離を詰める。
「かはッ……」
南は腹部を両手で押さえてかがみ込む。伊達の右膝が南の鳩尾を打ち抜いたのだ。
「くッ……」
これは、『もう一度あの日のように~再会~』の1シーンですが、例の設定だと約1ページ分(この場合1017文字)になります。
実例2
「ゴー!!」
すぐに3本目のゴングが鳴らされる。
「いくぜっ!グレート!」
「おうっ!」
2本目を奪い勢いに乗るマッスルブラザーズとは対照的に、直前のダメージとまさかのフォール負けのショックを隠せないヘル・バトラーズは動きが鈍い。
「この勝負俺達がもらったぜっ!」
2本目を休養にあて復活したオーガ”グレート”朝比奈は、カオスにターゲットを絞りチョップとパンチを交互に連打する。
「オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!!」
重い逆水平チョップが胸元と喉をえぐり、ガッチリ拳を固めた鉄拳がカオスの顔面を打ち抜く。
いつものカオスならば「無駄!無駄!無駄!無駄!」と返すところであろうが、明らかにこの攻撃は効いている。先ほどの地獄のコンビネーションで受けたダメージが相当大きいのだろう。
「だあああああっ!!」
カオスのぶっとい首を両手で鷲掴みにし、朝比奈は強烈なヘッドバットを打ち込んだ。
ゴオオオオン!という鈍い音がしカオスのマスクから血が滴り落ちる。どうやら額が割れたようだ。
「もう一丁!いくぞ~~っ!!」
朝比奈は右腕を高々と突き上げた。
「いいぞ、グレート!!」
「いけ朝比奈~~!」
盛り上がる観客席。朝比奈はベビーならではの声援に鳥肌が立っていた。
(ヘッ…たまには悪くねえな。)
朝比奈はもう一度オーガヘッドを打ち込んだ。グラリと揺れるカオス。
「よいっしょおおおおおっ!」
ダメージを見てとった朝比奈は朝比奈は持ち前のパワーでカオスの大きな体を軽々とコーナーへ担ぎあげた。
「いくぜ、マスクっ!!」
「おう!任せておけっ!」
地獄のコンビネーションを狙うのだろうか。
「くっ!」
モーガンがカットに入ろうとするが、足取りが重い。
「邪魔するなっ!」
マスクはモーガンの腹部へ強烈なヒザ蹴りを打ち込む。
「OHHHHHHHH」
腹部へのダメージがたまっているモーガンは、この一発で膝から崩れ落ちてしまった。
「いくぜえええええっ!」
マスクはダメージのない足を使ってモーガンの首を4の字にガッチリと極めた。
「いいぜ、グレート!」
「おう!地獄のコンビネーションパート3だああっ!!」
「これで終わりだっ!」
朝比奈は、なんと雪崩式のバックフリップで落下。その先には首を抑えられて身動きのとれないモーガンの腹部が!
「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
モーガンは腹部への強烈な攻撃を受け悶絶。カオスも受身のタイミングを外し大きなダメージを受けてしまった。
「落とすぞっ!」
「おうっ!」
試合権利のないモーガンを二人がかりで場外に蹴り落とす。
リング上にはカオスとマッスルブラザーズの二人。マッスルブラザーズはカオスを無理やり引き起こした。
「グレート!マッスルドッキングだっ!」
「おうっ!」
説明しようマッスルドッキングとは、マッスルブラザーズが誇る最高の連携技である。
「いくぜっ!」
マスクはここでかぶっていたキン肉マンマスクを場外に投げ捨てた。その正体は大方の予想通りボンバー来島である。
「いくぜっ!ナパームラリアット!」
「OK!オーガラリアット!!」
マッスルブラザーズのサンドイッチラリアートがカオスに炸裂!
日本の誇るパワーファイター二人の強烈なラリアートを食らいカオスはそのままマットに倒れ込んでゆく。そのカオスに覆いかぶさるようにフォールする来島。
ミスターDENSOUが最後の見せ場とばかりにジャンプしてカウントに入る。
バンッ!
「ワンッ!!」
バンッ!!!
「トゥー!!!!」
カウントの大合唱。
大歓声の中、ミスターDENSOUは大袈裟に3度目のマットを叩いた。
「スリーーーー!!!!!!!」
さすがの怪物カオスもこれを返すことはできず、またパートナーのモーガンもカットに入ることはできなかった。
「只今の試合は、マッスルドッキングからの体固めによりまして、勝者ボンバー来島っ! この試合は2対1で勝者マッスルブラザーズとなりますっ!!」
来島と朝比奈が抱き合って喜ぶ。
かくして筋肉自慢の二人が意気投合して結成したマッスルブラザーズは見事に勝利をおさめたのであった。
ヘル・バトラーズを撃破した二人はこのあとタッグ戦線を席巻していくことになるのだが、それはまた別のお話になる。
なお予断であるがマッスルブラザーズの二人はマスクをかぶる予定ではなく、もともとは”ビッグボンバーズ”を名乗る予定であったことを最後に記しておこう。
両名ともにマスクを脱いだ後は筋肉兄弟(マッスルブラザーズ)として活動を続けている。
こちらは俺達マッスルブラザーズの最終話です。これで1800文字くらいですかね。
マッスルは全6話で合計文字数は約8500文字ですが、例のレイアウトだと11ページ分に相当します。
そういう意味では遊んでいる作品ですけど、創作の目安にはなるかなと思います。
掛声とかは行数を一行使うけど文字数は少ないので意外とページを食うかもしれませんね。
ほとんど私信みたいな内容ですいません。
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