この作品は、『もう一度あの日のように~再会~』の後日談となるショートエピソードです。
本編に大きく影響はしませんが、こんな影響も出ていたのかと楽しんでいただければ幸いです。
では、続きからどうぞ。
本編に大きく影響はしませんが、こんな影響も出ていたのかと楽しんでいただければ幸いです。
では、続きからどうぞ。
誰もいないはずのNEW WIND道場に明かりが灯り、バン!バン!と受身をとる音が響いている。
なかなか寝付けず、なんとなく道場へと足が向いた相羽は、不審に思って道場へと近づいてゆく。
「いくぞっ!」
聞き覚えのある男の声がする。
「きて!」
これも聞き覚えのある声だ。
(この声は…社長と…秘書の武藤さんの声だ。)
好奇心にかられた相羽は道場の扉に耳を押し付けた。
「はあっ…はあっ…」
「ふっ…ふっ…」
道場の中からは男女の荒い息遣いが聞こえてくる。
(社長は奥さんがいるはずなのに…こんなところで…武藤さんと?)
相羽は好奇心を押さえきれず、扉をそっと開けた。
リングの上で風間社長と武藤めぐみが絡み合っている。
(やっぱり…間違いない…)
だが、この後聞こえてきた一言は…
「武藤!この程度でギブアップか?」というものだった。
(えええっ?)
相羽は思わず勢いよく扉を開いてしまっていた。そこで相羽が見た光景は…
武藤めぐみに、素人のはずの風間社長がSTFを極めている姿だった。
「なっ、なにをしているんですか!」
相羽は思わず叫んでいた。
「なにって?見ればわかるだろう、スパーリングだよ。」
武藤の顔を絞り上げながら風間社長が答える。
「このくらいっ!」
武藤は必死にロープへと逃げる。
「よし、ここまでだ。」
「いったい二人ともなにを…」
「うん?私はダイエットもかねて運動を…武藤は伊達と南に思いっきり火をつけられてな。リングに上がれるように体を動かしておきたいというのでな。」
「………」
「そういうことよ。相羽もあの試合で感じるものはあったでしょ?」
「それは勿論ですよ。」
「なら、わかるわよね。」
(現役を離れて数年たつ武藤先輩すら燃やすなんで、やっぱり伊達さんと南さんは凄いや。ボクも頑張らないと!)
相羽は、新たな闘志を燃やすのであった。
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まあ、風間社長はSTFなら出来るでしょうね(笑)
しかし、むとめにまで火をつけるとは、南さんと伊達ちゃんはやっぱり凄いですね