月明かりの少女~憧れを☆に隠して~より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2リプレイNEW WIND編のサイドストーリーとなります。
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2リプレイNEW WIND編のサイドストーリーとなります。
「北条さんが……」
私は衝撃で固まってしまっていた。
私の憧れの人の一人であるロイヤル北条さんが、ジャーマンだけが取り柄の、クールさもエレガントさもまったくない永原さんにフォールをとられてしまったのだ。
「そんな馬鹿なこと……あるわけ……」
私の中で、認めたくないという思いが大きくあって、それがこの言葉になった。
「事実は事実だよ……」
隣で雑務をしていた志保が呟く。
「タッグマッチとはいえ、北条さんが永原さんにフォールをとられたんだ。これは変えようのない事実だよ」
私はその志保の言葉に頭を振った。
「違う……そうじゃない。私が認めたくないのは……」
「認めたくないのは?」
口ごもる私に志保は続きを促した。
「……永原さんにエレガントさを感じたことよ。いっつも馬鹿みたいにジャーマン、ジャーマンって騒いでいる、クール&エレガントのかけらもない永原さんに私はエレガントさを感じた。それを認めたくないの」
「……ジャーマンは芸術品だもの。今の永原さんの『ベスト! ジャーマン』は、最高に輝いていたジャーマンで、まさに芸術品だったよ、だから……なつねえがエレガントって感じるのは自然な事だよ」
そうか、そういう考えもあるのか。
「……そうね、ベスト! ジャーマンはエレガントだったかもしれないわね。それなら納得できるわ。ありがとう志保」
「私たちもエレガントな技を身につけないとね」
「……貴女はその前に大食いをやめないといつまでたってもエレガントじゃないわ」
「たはは……厳しいね」
技ひとつにもエレガントさを持たせることができる。私はその事実に気づき、己の技を磨く決意をしたのだった。
「ジャーマン永原なんかよりも、私の方がエレガントなんだからっ!」
私は衝撃で固まってしまっていた。
私の憧れの人の一人であるロイヤル北条さんが、ジャーマンだけが取り柄の、クールさもエレガントさもまったくない永原さんにフォールをとられてしまったのだ。
「そんな馬鹿なこと……あるわけ……」
私の中で、認めたくないという思いが大きくあって、それがこの言葉になった。
「事実は事実だよ……」
隣で雑務をしていた志保が呟く。
「タッグマッチとはいえ、北条さんが永原さんにフォールをとられたんだ。これは変えようのない事実だよ」
私はその志保の言葉に頭を振った。
「違う……そうじゃない。私が認めたくないのは……」
「認めたくないのは?」
口ごもる私に志保は続きを促した。
「……永原さんにエレガントさを感じたことよ。いっつも馬鹿みたいにジャーマン、ジャーマンって騒いでいる、クール&エレガントのかけらもない永原さんに私はエレガントさを感じた。それを認めたくないの」
「……ジャーマンは芸術品だもの。今の永原さんの『ベスト! ジャーマン』は、最高に輝いていたジャーマンで、まさに芸術品だったよ、だから……なつねえがエレガントって感じるのは自然な事だよ」
そうか、そういう考えもあるのか。
「……そうね、ベスト! ジャーマンはエレガントだったかもしれないわね。それなら納得できるわ。ありがとう志保」
「私たちもエレガントな技を身につけないとね」
「……貴女はその前に大食いをやめないといつまでたってもエレガントじゃないわ」
「たはは……厳しいね」
技ひとつにもエレガントさを持たせることができる。私はその事実に気づき、己の技を磨く決意をしたのだった。
「ジャーマン永原なんかよりも、私の方がエレガントなんだからっ!」
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