NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり~飛翔編~」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
◇6年目12月
11月はバカンスに費やした為、興行はなく、今年最後の興行となる12月シリーズはけが人もなく、全力で臨める。
ただし、南と越後が新女のEXタッグリーグに出場する為に欠場。残りのメンバーで興行を回すことになる。
「こうですかあ?」
「うわあああああっ……」
1メートル90cmのみぎりに持ち上げられ、小早川がリングに強烈に叩きつけられた。
「あら? うごかなくなってしまいましたあ……フォールすればいいんですよね」
みぎりの強烈なボディスラムで反失神状態になってしまい、さらに重さもあるみぎりにのしかかられてフォール負けを喫する小早川……これが今シリーズの第一試合の風景となっていた。
「うーん、みぎりの身体能力は素晴らしいですね」
「……確かに力だけならず抜けているのですがな」
ダンディさんは浮かない顔だ。
「おいおい、コバの方がプロレス頭では上だぜい。ハッハッハ」
今シリーズ臨時のレフェリーに入っている覆面レフェリーのミスターDENSOUが、突如反論をし始める。
「……それは私も認めていますぞ。ミスターDENSOU」
「ハッハッハそうかい。それならいいんだ。今はまだコバがその力を引き出せてはいないようだが、いつまでもこの光景が続くことはねえよ。なにせ、コバは出来る子だからな」
「私もそう信じていますよ」
二人のやり取りの後も、小早川は第一試合でみぎりのパワーに圧倒され、気を失い続けた。
「がんばれ、小早川~!」
「負けるなチビッコ!」
回を追うごとにファンの声援が増えていく。小早川の負けっぷりが応援したくなるのだろう。
「あらあら……えいっ!」
しかし、みぎりは空気が読めない。いや、相手の応援がすごいから負けるなんて事はしてはいけないのだが……容赦なく小早川を叩き潰す。
「そう何度もやられてたまるか~~!! ぐはっ!!」
お前は森崎君か、小早川。
そして迎えた最終戦……
「うおおおおおおっ!」
ついに小早川のプロレス力が発揮され、周りを見ずに突っ込んでくるみぎりを攻撃をかわし、ヘッドシザースホイップから丸めこんだ小早川が貴重な一勝を挙げたのだ。
「か、勝った!」
「小早川! 小早川!」
場内はタイトルでもとったかのような大騒ぎ。臨時レフェリーのミスターDENSOUが小早川を肩車し、勝利を称えた。
「ちょ、ちょっとDENSOUさん、やりすぎだよ。恥ずかしいじゃんか」
「これくらいの価値のある勝利なんだよ、ハッハッハ。なあ、コバ」
第一試合の盛り上がり以外にも、このシリーズでは大きな動きがあった。
これはシリーズ第7戦の出来事だ。
「パーフェクトに決める!」
グロッキー状態になったジャーマン永原に対し、ロイヤル北条がパーフェクトキックの構えに入り、フィニッシュを狙う。
「永原っ!」
カットに入りたいパートナーのゼロであったが、大空みぎりのパワーで抑え込まれてしまいカットにいけない。
「いいところなんですから、邪魔しちゃだめですよ~~」
「くそっ……は、はなせっ!」
「だめですよ~」
「ハッ!」
北条のパーフェクトキックが永原の顔面目がけて放たれる。
「……じゃーまん! じゃ~まんっ!!」
永原はそれをダッキングしてかわすと、素早く北条の腰に手をまわした。
「なにっ……よけられた?」
「じゃーまんっ!」
馬鹿の一つ覚え……試合開始早々からジャーマンしか狙っていない、ジャーマン馬鹿……ジャーマン永原の必殺技、『ベスト! ジャーマン』が綺麗な弧を描いてスカイブルーのリングに美しい人間橋を描きだす。
「ぐはっ……」
「フォール! ワンッ! トゥッ! スリー!!」
「うおおおおおおおおっ!!!」
まさかの光景に場内のファンが一斉に叫び声をあげた。
「……これは驚きましたな。まさか北条が永原にとられるとは……」
「タッグマッチとはいえ、今の状況は完全にシングルでしたからね。元2冠王者が……まさかでしたね」
「永原のジャーマンに賭ける思いが風穴を開けたといえましょうか。逆に北条には驕りがあったとしか思えませんな」
「ともかく、来年が楽しみですね」
試合後の永原のコメント
「やっぱり、ジャーマンなわけですよ。私にはジャーマンしかないと思っていたんで、ずっとジャーマン狙っていました。今回のジャーマンは手ごたえ抜群、北条さんのように言うならばパーフェクトなジャーマンでした。今度はシングルで勝てるように、よりジャーマンを磨いていきます。これからもジャーマンをよろしくお願いします!」
……私が彼女のリングネームを『ジャーマン永原』にした理由がよくわかるだろう。ま、こだわりを持つことはいいことだと思う。
そして、最終戦のメインでは波乱が起きた。
TWP王者の小鳥遊が、桜崎のメイデンストレッチでギブアップ負け。メイデン桜崎が新王者となったのである。
先日、桜崎は小鳥遊の弟子であるNJWP王者オーガ朝比奈に挑戦し負けている。
今回は小鳥遊の防衛濃厚と見ていたので、正直驚いている。
第6戦でもソニックにフォール負けを喫しているし、小鳥遊が衰えてきているのかもしれない。いや、他の選手が伸びたというべきか。
団体の象徴であった小鳥遊のまさかの陥落劇。時代には確実に変わろうとしているということだろうか。
なお、南&越後は全勝でEXタッグリーグを制し、新女主導の時代が終わった事を、NEW WIND時代の到来を印象付けてくれた。
やはり時代は確実に変わろうとしている。
11月はバカンスに費やした為、興行はなく、今年最後の興行となる12月シリーズはけが人もなく、全力で臨める。
ただし、南と越後が新女のEXタッグリーグに出場する為に欠場。残りのメンバーで興行を回すことになる。
「こうですかあ?」
「うわあああああっ……」
1メートル90cmのみぎりに持ち上げられ、小早川がリングに強烈に叩きつけられた。
「あら? うごかなくなってしまいましたあ……フォールすればいいんですよね」
みぎりの強烈なボディスラムで反失神状態になってしまい、さらに重さもあるみぎりにのしかかられてフォール負けを喫する小早川……これが今シリーズの第一試合の風景となっていた。
「うーん、みぎりの身体能力は素晴らしいですね」
「……確かに力だけならず抜けているのですがな」
ダンディさんは浮かない顔だ。
「おいおい、コバの方がプロレス頭では上だぜい。ハッハッハ」
今シリーズ臨時のレフェリーに入っている覆面レフェリーのミスターDENSOUが、突如反論をし始める。
「……それは私も認めていますぞ。ミスターDENSOU」
「ハッハッハそうかい。それならいいんだ。今はまだコバがその力を引き出せてはいないようだが、いつまでもこの光景が続くことはねえよ。なにせ、コバは出来る子だからな」
「私もそう信じていますよ」
二人のやり取りの後も、小早川は第一試合でみぎりのパワーに圧倒され、気を失い続けた。
「がんばれ、小早川~!」
「負けるなチビッコ!」
回を追うごとにファンの声援が増えていく。小早川の負けっぷりが応援したくなるのだろう。
「あらあら……えいっ!」
しかし、みぎりは空気が読めない。いや、相手の応援がすごいから負けるなんて事はしてはいけないのだが……容赦なく小早川を叩き潰す。
「そう何度もやられてたまるか~~!! ぐはっ!!」
お前は森崎君か、小早川。
そして迎えた最終戦……
「うおおおおおおっ!」
ついに小早川のプロレス力が発揮され、周りを見ずに突っ込んでくるみぎりを攻撃をかわし、ヘッドシザースホイップから丸めこんだ小早川が貴重な一勝を挙げたのだ。
「か、勝った!」
「小早川! 小早川!」
場内はタイトルでもとったかのような大騒ぎ。臨時レフェリーのミスターDENSOUが小早川を肩車し、勝利を称えた。
「ちょ、ちょっとDENSOUさん、やりすぎだよ。恥ずかしいじゃんか」
「これくらいの価値のある勝利なんだよ、ハッハッハ。なあ、コバ」
第一試合の盛り上がり以外にも、このシリーズでは大きな動きがあった。
これはシリーズ第7戦の出来事だ。
「パーフェクトに決める!」
グロッキー状態になったジャーマン永原に対し、ロイヤル北条がパーフェクトキックの構えに入り、フィニッシュを狙う。
「永原っ!」
カットに入りたいパートナーのゼロであったが、大空みぎりのパワーで抑え込まれてしまいカットにいけない。
「いいところなんですから、邪魔しちゃだめですよ~~」
「くそっ……は、はなせっ!」
「だめですよ~」
「ハッ!」
北条のパーフェクトキックが永原の顔面目がけて放たれる。
「……じゃーまん! じゃ~まんっ!!」
永原はそれをダッキングしてかわすと、素早く北条の腰に手をまわした。
「なにっ……よけられた?」
「じゃーまんっ!」
馬鹿の一つ覚え……試合開始早々からジャーマンしか狙っていない、ジャーマン馬鹿……ジャーマン永原の必殺技、『ベスト! ジャーマン』が綺麗な弧を描いてスカイブルーのリングに美しい人間橋を描きだす。
「ぐはっ……」
「フォール! ワンッ! トゥッ! スリー!!」
「うおおおおおおおおっ!!!」
まさかの光景に場内のファンが一斉に叫び声をあげた。
「……これは驚きましたな。まさか北条が永原にとられるとは……」
「タッグマッチとはいえ、今の状況は完全にシングルでしたからね。元2冠王者が……まさかでしたね」
「永原のジャーマンに賭ける思いが風穴を開けたといえましょうか。逆に北条には驕りがあったとしか思えませんな」
「ともかく、来年が楽しみですね」
試合後の永原のコメント
「やっぱり、ジャーマンなわけですよ。私にはジャーマンしかないと思っていたんで、ずっとジャーマン狙っていました。今回のジャーマンは手ごたえ抜群、北条さんのように言うならばパーフェクトなジャーマンでした。今度はシングルで勝てるように、よりジャーマンを磨いていきます。これからもジャーマンをよろしくお願いします!」
……私が彼女のリングネームを『ジャーマン永原』にした理由がよくわかるだろう。ま、こだわりを持つことはいいことだと思う。
そして、最終戦のメインでは波乱が起きた。
TWP王者の小鳥遊が、桜崎のメイデンストレッチでギブアップ負け。メイデン桜崎が新王者となったのである。
先日、桜崎は小鳥遊の弟子であるNJWP王者オーガ朝比奈に挑戦し負けている。
今回は小鳥遊の防衛濃厚と見ていたので、正直驚いている。
第6戦でもソニックにフォール負けを喫しているし、小鳥遊が衰えてきているのかもしれない。いや、他の選手が伸びたというべきか。
団体の象徴であった小鳥遊のまさかの陥落劇。時代には確実に変わろうとしているということだろうか。
なお、南&越後は全勝でEXタッグリーグを制し、新女主導の時代が終わった事を、NEW WIND時代の到来を印象付けてくれた。
やはり時代は確実に変わろうとしている。
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しかしジャーマン……(涙
そのうちぐるぐるパンチとかやりそうな勢いです。
コバVSみぎりは見る側とすれば盛り上がる第1戦だと思いますね。
やってるコバはたまったもんじゃないでしょうが(笑)
小鳥遊さん陥落で再開とともに新たな風が舞い起きそうですね
楽しみです
リバースジャーマン(フロントスープレックス)など、ネタ技も満載です。
ああ、サバ1のジャンヌはいい子だったのに、サバ2ではアホな子になってしまった……
コバとみぎりはもう見た目からしてネタですからね。
この後は怒涛の展開になる? かも? ま、次回のお話はまっしろなんで、考えます(爆)