NEW WIND臨時電話係 南利美 手記より
トゥルルルル……トゥルルルル
「はい。NEW WINDの南がお受けするわ。……その件については現在法的手段を考慮中よ。あくまでも考慮中だから。もちろん、『完璧に勝てる』とわかってから動くわよ」
私はマスコミからの問い合わせ電話を完璧にこなした。先日の盗作事件からこの方電話の内容はほとんどこれね。
「言い忘れていたけど、ここはNEW WINDの社長室よ」
「誰に言っているのよ、利美」
「あら、祐希子。別に独り言を言っただけよ」
「そう? それならいいんだけど」
私はある香りを感じていたが、あえて気づかないことにした。
「で、どうしたのよ祐希子。何か社長に用事?」
「ちがうわ。霧子さんの代わりに雑用をこなしている利美の為に、差し入れを持ってきたのよ」
祐希子は満面の笑みを浮かべている。そりゃ、貴女はそれが一番だろうけど私は別にそこまでじゃない。
「あら、ありがとう。慣れない作業で疲れていたし、ちょうどいいわね。社長ならここで紅茶を入れてくれるところだけど、そういえばインドチャイがあったはず……」
私は社長の紅茶棚からチャイを用意する。
「じゃ、カレーはそこに置いてくれる?」
「な、なんでカレーってわかったのよ! 利美は超能力者?」
「……そうよ。なんでもお見通しなの」
「げげっ!」
「……そんなわけないでしょ。さっきからスパイシーな香りがしているわよ」
私は半ば呆れ気味に言った。まったく、気づかないわけないでしょ。
「あはは……さっすが利美。そいういう鋭いところ好きだな!」
「な、何を言っているの」
「あははテレてる。かわいー」
「うるさいわね。さっ、食べるわよ」
「あっ、食べる前に最後の仕上げがあるんだ」
祐希子はウインクしてみせる。
「何よ仕上げって? まさか”とび辛”じゃないわよね」
「違うよ。ちょっと恥ずかしいから気合をいれていくね! 『貴方のハートに、ムーンサルト! 華麗においしくな~れっ』」
「……あなたの心にネオサザン。掴んだ美味しさ離さない……」
私はなぜかこのセリフを呟いていた。
「できたよ! 祐希子特製カレー『天使の囁き』あなたのお腹と、心を満たしちゃう! なんてね!」
「あはは……なによそれ。ま、とにかく頂きましょうか」
今日のカレーはなぜか特別美味しい気がしたわ。それが、仕上げのおかげなのか、仕事のせいなのかはわからないけど。
というわけで、企画を盗作された?(パクられた? インスパイアされた? 企画に乗った? オマージュ?)されたので、それにさらに乗ってみましたよ。
なお文中のセリフおよび南&祐希子の関係は、哲さんのところの設定にインスパイアされております!!
では、そういうことで!(笑)
「はい。NEW WINDの南がお受けするわ。……その件については現在法的手段を考慮中よ。あくまでも考慮中だから。もちろん、『完璧に勝てる』とわかってから動くわよ」
私はマスコミからの問い合わせ電話を完璧にこなした。先日の盗作事件からこの方電話の内容はほとんどこれね。
「言い忘れていたけど、ここはNEW WINDの社長室よ」
「誰に言っているのよ、利美」
「あら、祐希子。別に独り言を言っただけよ」
「そう? それならいいんだけど」
私はある香りを感じていたが、あえて気づかないことにした。
「で、どうしたのよ祐希子。何か社長に用事?」
「ちがうわ。霧子さんの代わりに雑用をこなしている利美の為に、差し入れを持ってきたのよ」
祐希子は満面の笑みを浮かべている。そりゃ、貴女はそれが一番だろうけど私は別にそこまでじゃない。
「あら、ありがとう。慣れない作業で疲れていたし、ちょうどいいわね。社長ならここで紅茶を入れてくれるところだけど、そういえばインドチャイがあったはず……」
私は社長の紅茶棚からチャイを用意する。
「じゃ、カレーはそこに置いてくれる?」
「な、なんでカレーってわかったのよ! 利美は超能力者?」
「……そうよ。なんでもお見通しなの」
「げげっ!」
「……そんなわけないでしょ。さっきからスパイシーな香りがしているわよ」
私は半ば呆れ気味に言った。まったく、気づかないわけないでしょ。
「あはは……さっすが利美。そいういう鋭いところ好きだな!」
「な、何を言っているの」
「あははテレてる。かわいー」
「うるさいわね。さっ、食べるわよ」
「あっ、食べる前に最後の仕上げがあるんだ」
祐希子はウインクしてみせる。
「何よ仕上げって? まさか”とび辛”じゃないわよね」
「違うよ。ちょっと恥ずかしいから気合をいれていくね! 『貴方のハートに、ムーンサルト! 華麗においしくな~れっ』」
「……あなたの心にネオサザン。掴んだ美味しさ離さない……」
私はなぜかこのセリフを呟いていた。
「できたよ! 祐希子特製カレー『天使の囁き』あなたのお腹と、心を満たしちゃう! なんてね!」
「あはは……なによそれ。ま、とにかく頂きましょうか」
今日のカレーはなぜか特別美味しい気がしたわ。それが、仕上げのおかげなのか、仕事のせいなのかはわからないけど。
というわけで、企画を盗作された?(パクられた? インスパイアされた? 企画に乗った? オマージュ?)されたので、それにさらに乗ってみましたよ。
なお文中のセリフおよび南&祐希子の関係は、哲さんのところの設定にインスパイアされております!!
では、そういうことで!(笑)
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自分的には、mosukeさんやシローさんの創作の参考になればな~と言う気持ちで書いたもので・・・
この設定は、あらゆる選手に流用が効きますからね、初めて書くには使いやすいんじゃないかと思います(当然、丸々パクリじゃ駄目ですけど)
折角なので、この機会に45のお題に追加してみてはいかがでしょうか?
予想を超えるから面白いんですよ。ま、私もやるつもりではなかったのですが、読んでいるうちにネタが出てきたのでさくっと書いてみました。
45のお題とは別枠でやってみたいと思っています。