~NEW WIND社長 風間新手記より~
シャニングピーチは榎本のオリジナル技で、この技で何度もフォールを奪っているフィニッシュホールドの一つだ。
「これならカウント3は無理でも、カウント2はある!」
と場内の何割かは思っただろう。
「ふんっ!」
「ぎゃっ!」
しかし市ヶ谷は左手一本で榎本のヒップを鷲掴みにし、技を防いでみせた。
「いやっ!」
市ヶ谷はそのまま榎本を顔面からスカイブルーのマットにたたきつけた。
「あぎゃっ!」
想定外の技?を受けた榎本は、顔面を抑えてのたうちまわる。
「うーん、変形のフェイスバスターとでもいうべきかな」
「いや、力任せにたたきつけただけで、技とよべるべきものでもありませんな。ま、私には真似できない芸当ではありますが。さすがは市ヶ谷のパワーというべきでしょうな」
確かに。技巧派の選手にできる芸当ではないな。
「いきますわよっ!」
たったの一撃で榎本の攻勢を食い止めた市ヶ谷は、一気呵成に攻め込む。転がっている榎本の髪の毛をつかんで無理やり引き起こし、軽々と片手で持ち上げると頭上からではなく肩口の高さから高速で落とすクイック式のビューティボム!(通称LV2ビューティボム)
「あぐっ!」
「まだまだですわっ!」
さらにもう一度榎本を持ち上げ、もう一発LV2ビューティボム!
「あぐううっ……」
「わ~んっ! とぅ~! す」
カウント2.8でクリアする榎本。
「あら。頑張りますわねっ!」
左腕でのビューティサンダー(ラリアット)がさく裂し、榎本の小柄な体が3回転ほどしてコーナーまで吹き飛ばされてしまった。
「きゅ~~~」
「あ~~」
先ほどまで榎本の攻勢に”サプライズ”を期待していた観客から落胆の声がもれる。
「もう終わりですの、おチビさん?」
「ま、まだ……まだ終わってないもん……」
榎本はロープを掴んで立ち上がろうとしたが、がくりと崩れ落ちてしまった。たった4発の技でここまで消耗してしまうものなのか……
「だらしないですわね!」
市ヶ谷はアイアンクローで榎本の顔面をつかみ、小柄な体を持ち上げてみせる。
「ぐぎぎぎいぎいっ」
「ふんっ!」
そのままアイアンクロースラム!
「やだっもんっ!」
たたきつけられる直前、榎本は市ヶ谷の左腕を腕ひしぎに極める。
「なっ……ぐっ……」
「は、はなさないもんっ!」
これは現役時代の南利美が得意にしていた対パワーファイター用のディフェンス方法だな。
「これならカウント3は無理でも、カウント2はある!」
と場内の何割かは思っただろう。
「ふんっ!」
「ぎゃっ!」
しかし市ヶ谷は左手一本で榎本のヒップを鷲掴みにし、技を防いでみせた。
「いやっ!」
市ヶ谷はそのまま榎本を顔面からスカイブルーのマットにたたきつけた。
「あぎゃっ!」
想定外の技?を受けた榎本は、顔面を抑えてのたうちまわる。
「うーん、変形のフェイスバスターとでもいうべきかな」
「いや、力任せにたたきつけただけで、技とよべるべきものでもありませんな。ま、私には真似できない芸当ではありますが。さすがは市ヶ谷のパワーというべきでしょうな」
確かに。技巧派の選手にできる芸当ではないな。
「いきますわよっ!」
たったの一撃で榎本の攻勢を食い止めた市ヶ谷は、一気呵成に攻め込む。転がっている榎本の髪の毛をつかんで無理やり引き起こし、軽々と片手で持ち上げると頭上からではなく肩口の高さから高速で落とすクイック式のビューティボム!(通称LV2ビューティボム)
「あぐっ!」
「まだまだですわっ!」
さらにもう一度榎本を持ち上げ、もう一発LV2ビューティボム!
「あぐううっ……」
「わ~んっ! とぅ~! す」
カウント2.8でクリアする榎本。
「あら。頑張りますわねっ!」
左腕でのビューティサンダー(ラリアット)がさく裂し、榎本の小柄な体が3回転ほどしてコーナーまで吹き飛ばされてしまった。
「きゅ~~~」
「あ~~」
先ほどまで榎本の攻勢に”サプライズ”を期待していた観客から落胆の声がもれる。
「もう終わりですの、おチビさん?」
「ま、まだ……まだ終わってないもん……」
榎本はロープを掴んで立ち上がろうとしたが、がくりと崩れ落ちてしまった。たった4発の技でここまで消耗してしまうものなのか……
「だらしないですわね!」
市ヶ谷はアイアンクローで榎本の顔面をつかみ、小柄な体を持ち上げてみせる。
「ぐぎぎぎいぎいっ」
「ふんっ!」
そのままアイアンクロースラム!
「やだっもんっ!」
たたきつけられる直前、榎本は市ヶ谷の左腕を腕ひしぎに極める。
「なっ……ぐっ……」
「は、はなさないもんっ!」
これは現役時代の南利美が得意にしていた対パワーファイター用のディフェンス方法だな。
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