”レッスル川柳イラスト化作品 SS化チャレンジ”
N版 第33弾です。
※このSSは公式でイラスト化された川柳を、私が勝手に設定しSSとして書き上げたものです。
※ジャンル:PAWAPAWA日記
N版 第33弾です。
※このSSは公式でイラスト化された川柳を、私が勝手に設定しSSとして書き上げたものです。
※ジャンル:PAWAPAWA日記
PAWAPAWA日記より
夏!
夏と言えば肝試し!
そして「レスラーには精神修行も必要だ!」ということで、『PAWAPAWAガールズ』夏の恒例イベントの肝試しが行われていました。
脅かす側に回るのは、オーガ朝比奈とガルム小鳥遊です。
「まったくよお、いっつも俺はこういう役回りなんだよなあ。」
朝比奈はブツブツと文句を言います。
今回脅かし役を命じられた朝比奈。実は節分の時は鬼の役を買って出て、豆を思いっきりぶつけられたのです。
「しゃーねえだろ、朝比奈。」
ガルさんは朝比奈と違い、達観した様子です。
「何でだよ、大将。どうしてそんなに落ち着いていられるんだよ。」
朝比奈はちょっとだけ噛み付いてみました。
「考えてみればわかるだろう。まず、市ヶ谷だが、あいつはこのイベント自体に不参加。まあ、金は出してくれているけどな。」
「あの生意気お嬢が、こんな下々のイベントに参加するわけがない。」
「そして、白石には脅かす役は無理だろ?」
「なぎさかあ・・・あいつにやらせたら、『ふ~ん、おどかすって何が?』とか、『わあっ!』って棒読みで言うかどっちかだろうよ。」
朝比奈は、なぎさちゃんが脅かす場面を想像してみましたが、やはり無理だなと思いました。
「山本は向かないだろう、性格的に。」
「・・・そうだよなあ。あいつリングの上では恐ろしいぐらいのヒールファイトを見せるのに、リング降りたら『いいひと』だものなあ。」
「そういうこと。こう考えると、俺と朝比奈しかいないだろう?」
「なるほど。そういや真鍋は?」
「あいつを脅かす側にしてみろ。お前、また唇取られるぞ。」
この一言で朝比奈は嫌な思い出が蘇ってきました。
「・・・それは嫌だ。」
「つまりそういうことだよ。」
「バッドラック・・・ってか。」
「ま、俺たちにはグッドラックよりはバッドラックの方がお似合いさ。」
「でもさあ、大将はたまには「きゃ~っ」という側になりたくないのかよ?」
朝比奈さんは唇をとんがらせます。
「なくもない。俺だって一応乙女だからな。」
真面目な顔で答えるガルさん。
朝比奈はこらえきれずに笑い出しました。
「ぶはっはは。何が乙女だよ、大将。超似合わないつーの。」
「うるさい。お前だって似合わないじゃないか。」
ガルさんだって女性ですし、朝比奈も女性なんです。
たまには「きゃ~っ」と言う側にもなりたいのですよ。
「まったく・・・なんで私がこんな事を・・・しかもダーリンと一緒かと思ったら一人でなんて。」
ぶつぶつ文句を言いながら、ガルさんと朝比奈の方へ接近してくる人影があります。
「お、きたぞ。つかさだ。」
「仕事にかかるとするか、大将。」
ガルさんが声をかけると、朝比奈の表情がキリリと引き締まります。
「やってやるぜ。」
嬉しそうに気合をいれる朝比奈。
(ふん、やる気満々じゃねえか。ある意味プロなのかもしれねえな。俺も仕事に徹するか。)
ガルさんは、ニタリと笑いました。
そして・・・
「きゃ~!!」という真鍋の悲鳴が、夜中の墓地に響き渡ったのです。
(終)
“「きゃ~」という側にもなりたい肝試し”水瀬さんの句です。
出演
オーガ朝比奈、ガルム小鳥遊
サキュバス真鍋
PAWAPAWAシリーズ第2弾です。
PAWAPAWAっ子たちを書くときは、気持ちを入れ替えて、優しさで包まないと書けませんね。
なるべくオリジナルである水瀬さんの雰囲気に近づけようとはしてみました。
PAWAPAWAっ子らしさが出ているといいのですが。
夏!
夏と言えば肝試し!
そして「レスラーには精神修行も必要だ!」ということで、『PAWAPAWAガールズ』夏の恒例イベントの肝試しが行われていました。
脅かす側に回るのは、オーガ朝比奈とガルム小鳥遊です。
「まったくよお、いっつも俺はこういう役回りなんだよなあ。」
朝比奈はブツブツと文句を言います。
今回脅かし役を命じられた朝比奈。実は節分の時は鬼の役を買って出て、豆を思いっきりぶつけられたのです。
「しゃーねえだろ、朝比奈。」
ガルさんは朝比奈と違い、達観した様子です。
「何でだよ、大将。どうしてそんなに落ち着いていられるんだよ。」
朝比奈はちょっとだけ噛み付いてみました。
「考えてみればわかるだろう。まず、市ヶ谷だが、あいつはこのイベント自体に不参加。まあ、金は出してくれているけどな。」
「あの生意気お嬢が、こんな下々のイベントに参加するわけがない。」
「そして、白石には脅かす役は無理だろ?」
「なぎさかあ・・・あいつにやらせたら、『ふ~ん、おどかすって何が?』とか、『わあっ!』って棒読みで言うかどっちかだろうよ。」
朝比奈は、なぎさちゃんが脅かす場面を想像してみましたが、やはり無理だなと思いました。
「山本は向かないだろう、性格的に。」
「・・・そうだよなあ。あいつリングの上では恐ろしいぐらいのヒールファイトを見せるのに、リング降りたら『いいひと』だものなあ。」
「そういうこと。こう考えると、俺と朝比奈しかいないだろう?」
「なるほど。そういや真鍋は?」
「あいつを脅かす側にしてみろ。お前、また唇取られるぞ。」
この一言で朝比奈は嫌な思い出が蘇ってきました。
「・・・それは嫌だ。」
「つまりそういうことだよ。」
「バッドラック・・・ってか。」
「ま、俺たちにはグッドラックよりはバッドラックの方がお似合いさ。」
「でもさあ、大将はたまには「きゃ~っ」という側になりたくないのかよ?」
朝比奈さんは唇をとんがらせます。
「なくもない。俺だって一応乙女だからな。」
真面目な顔で答えるガルさん。
朝比奈はこらえきれずに笑い出しました。
「ぶはっはは。何が乙女だよ、大将。超似合わないつーの。」
「うるさい。お前だって似合わないじゃないか。」
ガルさんだって女性ですし、朝比奈も女性なんです。
たまには「きゃ~っ」と言う側にもなりたいのですよ。
「まったく・・・なんで私がこんな事を・・・しかもダーリンと一緒かと思ったら一人でなんて。」
ぶつぶつ文句を言いながら、ガルさんと朝比奈の方へ接近してくる人影があります。
「お、きたぞ。つかさだ。」
「仕事にかかるとするか、大将。」
ガルさんが声をかけると、朝比奈の表情がキリリと引き締まります。
「やってやるぜ。」
嬉しそうに気合をいれる朝比奈。
(ふん、やる気満々じゃねえか。ある意味プロなのかもしれねえな。俺も仕事に徹するか。)
ガルさんは、ニタリと笑いました。
そして・・・
「きゃ~!!」という真鍋の悲鳴が、夜中の墓地に響き渡ったのです。
(終)
“「きゃ~」という側にもなりたい肝試し”水瀬さんの句です。
出演
オーガ朝比奈、ガルム小鳥遊
サキュバス真鍋
PAWAPAWAシリーズ第2弾です。
PAWAPAWAっ子たちを書くときは、気持ちを入れ替えて、優しさで包まないと書けませんね。
なるべくオリジナルである水瀬さんの雰囲気に近づけようとはしてみました。
PAWAPAWAっ子らしさが出ているといいのですが。
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なぎさがお化けをやったら棒読みで「わあ」と言う……のくだりで吹きました。た、確かになぎさはそんな感じがする(^^;。
そして、朝比奈がつかさに唇奪われた想い出もしっかり組み入れていただいて――あはは、ちょっと照れますね。
最近忙しくてぱわの子達は放置しっぱなしですが、そろそろまた何か書きたいなぁ……。