第7戦までをまったく危なげなく、時には相手を圧倒してきた伊達&永沢のNEW WIND師弟タッグ。
第8戦の相手はくーやさん率いる、神咲一灯流である。
第8戦の相手はくーやさん率いる、神咲一灯流である。
「戦闘力的には、負ける相手ではないだろう。どう勝つかだ。」
「はい。任せて、任せて!」
「・・・舞、油断してはダメ・・・」
「大丈夫ですよ。遙さんは心配性なんだから。」
軍団長である私も油断していたが、参加選手である永沢もかなり油断してたようだ。
『決勝進出チーム』&『優勝チームに決勝リーグで唯一土をつけたチーム』という実績に、自惚れていたのかもしれない。
油断するなといった伊達も本調子ではなく、相手のソニック&美沙のコンビネーションにはまり、体力を奪われていく。
「・・・打撃を出す・・・隙がなかった・・・」
と伊達が回顧しているように、関節や飛び技を狙うぐらいしかできず、開始5分を経過したころには、タフが売り物の伊達が肩で息をしていた。
「・・・くっ!」
ようやく打撃を放つチャンスを掴み、『暴れん坊なヒザ』をぶち込む伊達。
代わった永沢が、得意のストレッチプラムでペースを握り返すかに見えた。
「うきゅ?」
だが相手は実力者のソニック。
スピードある飛び技を連発し、永沢を、伊達を追い込んでいく。
「舞!」
伊達の声に反応し肩をあげる永沢。
場外で美沙の必殺技をくらい、リング内でも大技を決められてしまった永沢はカウント2.8でクリアすると、なんとかアームホイップで相手を放り投げ、伊達にスイッチ。
「・・・このっ・・・」
伊達はこの試合初めてといえる打撃ラッシュで、ソニックと美沙を追い込む。
だが、攻め疲れたところで、ソニックの大技をくらい、窮地に追い込まれる。
「くっ!」
カウント2.8でクリアした伊達は、とっさにDDTを決めるを永沢にチェンジ。
しかし永沢も疲れきっており、美沙を裏投げで放り投げるのがやっと。
「は、遙さん・・・決めてください。」
倒れこみながらタッチする永沢。
「うん。・・・勝機見逃すわけにはいかない!」
偉大なる鳳凰、元祖NEW WINDエースの伊達は、ここで猛ダッシュ。
フィニッシュホールドである閃光鳳凰弾を、美沙の顔面に叩きこんだ。
「フォール!!」
伊達が叫ぶ。
バン!バン!・・・バン!
「28分10秒、シャイニングフェニックスからの体固めで、勝者伊達遙!」
「か・・・勝った・・・」
「やった・・・やりました!」
白熱の好試合となったこの試合、紙一重のところで勝利を収めたのは我々NEW WINDだった。
「・・・油断は大敵・・・か。」
「・・・はい。」
「ごめんなさい、隊長。」
「いや、私がいけないんだ。誰が相手であろうと全力を尽くす。これを忘れてはいけない事を教えられたな。」
「・・・はい。」
パラメータの振り方をみた限り印象は『楽勝だな。』でした。
しかし、カード運が悪すぎて、予想外の大ピンチに。
それでも最後は地力の違いで奇跡の逆転勝利を収めましたが、ヒヤヒヤものの勝利でした。
終了のゴングが鳴るまでは、何があるかわかりませんね。
続いて最終戦のVSエメラルド
ここまで8勝を上げている伊達&永沢の師弟タッグ。
ほかの軍団よりも試合消化が早いので確実ではないが、この試合に勝てばまず2次リーグ進出だろう。
相手はエメラルド。我々は彼らの秘法エメラルドを預かったままである。
これは旗揚げ間もないエメラルドへ道場破りにいき、勝利した当時の主力部隊が看板の代わりとして預かってきたものである。
「エメラルド・・・まだ返すわけにはいかない・・・」
「さお&辻さんのミニマムレイザースも前回よりパワーアップしたそうです。」
「・・・私たちだって、前の私たちじゃない。」
「はい。それにミニマムな相手なら、綾ちゃんで慣れています。」
「・・・負けられない。」
「はい!」
パラメータをみる限り、こちらが優位に立てると見たが、前回の事があるので、油断せずに挑む。
先鋒は伊達とさおさおだが、この組み合わせは、伊達が圧倒的に有利である。
伊達とさおさおは、同じ打撃&パワー強化型で育成されているようだが、防御能力が違う。
本来ウチの方針では攻撃優先で育てるのだが、伊達だけは違う。
大会に照準を合わせ、防御を優先してある。
同タイプの相手なら、これが有利に働く事はあっても、逆はない。
さおさおも打撃を狙うが、上手く伊達がタイミングを外し、暴れん坊なヒザを連打する。
あと一撃・・・というところまで攻め込むが、さおさお意地の一撃を決め辻にチェンジ。
しばらく伊達が攻め立ててから、永沢にチェンジし、一気にスパートをかける。
・・・が、投げと飛び技で辻が形勢逆転。一転して攻め込まれる永沢。
「とおおおっ!」
永沢は隙をついて辻の小柄な体を裏投げで投げ飛ばすと、伊達にチェンジ。
辻もダメージが大きく、仕方なくさおさおへチェンジ。
こうなると伊達が有利で、得意のデスバレーを豪快に決める。
「まだだっ!」
これをカウント2.5で返すさおさお。
「・・・ならばっ!」
伊達、ここで前回大会終了後にマスターした『三沢チックエルボー(LV8)』を叩き込む。
ヒザから崩れ落ちるさおさお。
勝利を確信する伊達。
「うおおおおっ!」
さおさお、カウント2.8でクリアし、びっくりしている伊達にキックをいれると辻にチェンジ。
「・・・無理はしない。」
勝機ではないと判断した伊達、永沢へチェンジ。
代わった永沢は、執拗にストレッチプラムを狙う。
「こ、このおおっ・・・」
辻の小柄な体がギリギリとねじられる。
ストレッチプラムを狙う事4度、さおさおがギブアップしないと見ると、永沢はフィニッシュホールドのテキーラサンライズ!
「かすみっ!」
伊達にカットされて救援にいけないさおさおが叫ぶ。
「まだだ、まだ終われないっ!」
辻、カウント2.9で肩を上げる。
場内からは歓声。ミニマムレイザースに声援が集中する。
「遙さん!」
永沢は伊達にタッチを促す。
「・・・勝機、見逃すわけにはいかない!」
永沢とタッチした伊達は、片ヒザをついて立ち上がろうとする辻に猛ダッシュ。
素早く腿を踏みつけると、閃光鳳凰弾を辻の顔面に叩きこんだ。
さおさおは救援に向かうが、永沢がこれをカット。
そのまま3カウントが入り、NEW WIND代表 伊達遙&永沢舞の1次リーグは9戦全勝で終了となった。
と、いうことで、全勝で一次リーグ終了です。
まあ、勝ちにきている軍団は少ないようでした。
なので、まともな試合になったのが3試合くらいでしたね。
本番は2次からですかね。どなたが勝ちあがってくるのか楽しみにしています。
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「はい。任せて、任せて!」
「・・・舞、油断してはダメ・・・」
「大丈夫ですよ。遙さんは心配性なんだから。」
軍団長である私も油断していたが、参加選手である永沢もかなり油断してたようだ。
『決勝進出チーム』&『優勝チームに決勝リーグで唯一土をつけたチーム』という実績に、自惚れていたのかもしれない。
油断するなといった伊達も本調子ではなく、相手のソニック&美沙のコンビネーションにはまり、体力を奪われていく。
「・・・打撃を出す・・・隙がなかった・・・」
と伊達が回顧しているように、関節や飛び技を狙うぐらいしかできず、開始5分を経過したころには、タフが売り物の伊達が肩で息をしていた。
「・・・くっ!」
ようやく打撃を放つチャンスを掴み、『暴れん坊なヒザ』をぶち込む伊達。
代わった永沢が、得意のストレッチプラムでペースを握り返すかに見えた。
「うきゅ?」
だが相手は実力者のソニック。
スピードある飛び技を連発し、永沢を、伊達を追い込んでいく。
「舞!」
伊達の声に反応し肩をあげる永沢。
場外で美沙の必殺技をくらい、リング内でも大技を決められてしまった永沢はカウント2.8でクリアすると、なんとかアームホイップで相手を放り投げ、伊達にスイッチ。
「・・・このっ・・・」
伊達はこの試合初めてといえる打撃ラッシュで、ソニックと美沙を追い込む。
だが、攻め疲れたところで、ソニックの大技をくらい、窮地に追い込まれる。
「くっ!」
カウント2.8でクリアした伊達は、とっさにDDTを決めるを永沢にチェンジ。
しかし永沢も疲れきっており、美沙を裏投げで放り投げるのがやっと。
「は、遙さん・・・決めてください。」
倒れこみながらタッチする永沢。
「うん。・・・勝機見逃すわけにはいかない!」
偉大なる鳳凰、元祖NEW WINDエースの伊達は、ここで猛ダッシュ。
フィニッシュホールドである閃光鳳凰弾を、美沙の顔面に叩きこんだ。
「フォール!!」
伊達が叫ぶ。
バン!バン!・・・バン!
「28分10秒、シャイニングフェニックスからの体固めで、勝者伊達遙!」
「か・・・勝った・・・」
「やった・・・やりました!」
白熱の好試合となったこの試合、紙一重のところで勝利を収めたのは我々NEW WINDだった。
「・・・油断は大敵・・・か。」
「・・・はい。」
「ごめんなさい、隊長。」
「いや、私がいけないんだ。誰が相手であろうと全力を尽くす。これを忘れてはいけない事を教えられたな。」
「・・・はい。」
パラメータの振り方をみた限り印象は『楽勝だな。』でした。
しかし、カード運が悪すぎて、予想外の大ピンチに。
それでも最後は地力の違いで奇跡の逆転勝利を収めましたが、ヒヤヒヤものの勝利でした。
終了のゴングが鳴るまでは、何があるかわかりませんね。
続いて最終戦のVSエメラルド
ここまで8勝を上げている伊達&永沢の師弟タッグ。
ほかの軍団よりも試合消化が早いので確実ではないが、この試合に勝てばまず2次リーグ進出だろう。
相手はエメラルド。我々は彼らの秘法エメラルドを預かったままである。
これは旗揚げ間もないエメラルドへ道場破りにいき、勝利した当時の主力部隊が看板の代わりとして預かってきたものである。
「エメラルド・・・まだ返すわけにはいかない・・・」
「さお&辻さんのミニマムレイザースも前回よりパワーアップしたそうです。」
「・・・私たちだって、前の私たちじゃない。」
「はい。それにミニマムな相手なら、綾ちゃんで慣れています。」
「・・・負けられない。」
「はい!」
パラメータをみる限り、こちらが優位に立てると見たが、前回の事があるので、油断せずに挑む。
先鋒は伊達とさおさおだが、この組み合わせは、伊達が圧倒的に有利である。
伊達とさおさおは、同じ打撃&パワー強化型で育成されているようだが、防御能力が違う。
本来ウチの方針では攻撃優先で育てるのだが、伊達だけは違う。
大会に照準を合わせ、防御を優先してある。
同タイプの相手なら、これが有利に働く事はあっても、逆はない。
さおさおも打撃を狙うが、上手く伊達がタイミングを外し、暴れん坊なヒザを連打する。
あと一撃・・・というところまで攻め込むが、さおさお意地の一撃を決め辻にチェンジ。
しばらく伊達が攻め立ててから、永沢にチェンジし、一気にスパートをかける。
・・・が、投げと飛び技で辻が形勢逆転。一転して攻め込まれる永沢。
「とおおおっ!」
永沢は隙をついて辻の小柄な体を裏投げで投げ飛ばすと、伊達にチェンジ。
辻もダメージが大きく、仕方なくさおさおへチェンジ。
こうなると伊達が有利で、得意のデスバレーを豪快に決める。
「まだだっ!」
これをカウント2.5で返すさおさお。
「・・・ならばっ!」
伊達、ここで前回大会終了後にマスターした『三沢チックエルボー(LV8)』を叩き込む。
ヒザから崩れ落ちるさおさお。
勝利を確信する伊達。
「うおおおおっ!」
さおさお、カウント2.8でクリアし、びっくりしている伊達にキックをいれると辻にチェンジ。
「・・・無理はしない。」
勝機ではないと判断した伊達、永沢へチェンジ。
代わった永沢は、執拗にストレッチプラムを狙う。
「こ、このおおっ・・・」
辻の小柄な体がギリギリとねじられる。
ストレッチプラムを狙う事4度、さおさおがギブアップしないと見ると、永沢はフィニッシュホールドのテキーラサンライズ!
「かすみっ!」
伊達にカットされて救援にいけないさおさおが叫ぶ。
「まだだ、まだ終われないっ!」
辻、カウント2.9で肩を上げる。
場内からは歓声。ミニマムレイザースに声援が集中する。
「遙さん!」
永沢は伊達にタッチを促す。
「・・・勝機、見逃すわけにはいかない!」
永沢とタッチした伊達は、片ヒザをついて立ち上がろうとする辻に猛ダッシュ。
素早く腿を踏みつけると、閃光鳳凰弾を辻の顔面に叩きこんだ。
さおさおは救援に向かうが、永沢がこれをカット。
そのまま3カウントが入り、NEW WIND代表 伊達遙&永沢舞の1次リーグは9戦全勝で終了となった。
と、いうことで、全勝で一次リーグ終了です。
まあ、勝ちにきている軍団は少ないようでした。
なので、まともな試合になったのが3試合くらいでしたね。
本番は2次からですかね。どなたが勝ちあがってくるのか楽しみにしています。
何はともあれ一次リーグ突破おめでとうございます。