この試合は、緊急特別興行です。
ちゃんとレッスルのお話なのですよ。
ちゃんとレッスルのお話なのですよ。
「青コーナーより、ロビンマスク選手の入場です!」
「ロ・ビ・ン! ロ・ビ・ン!」
満員となった両国コロシアムに、大ロビンコールが湧き上がった。
さっそうと入場ゲートに現れたのは、白銀の鎧・兜に身を包んだ、イギリス超人ロビン・マスクである。
が、尺が少々短い。
しかし、そのがっちりとした体格、醸し出す雰囲気は中々の者で、女子プロレスラーがロビンマスクをやるにはうってつけの素材であることは間違いがなかった。
ロビンマスクに扮しているのは、NEW WINDの所属選手オーガ朝比奈であることはほぼ間違いはない。が、この試合中はロビンと呼称しておこう。
「とおっ!」
ロビンは颯爽とリングに立った。
「きゃ~っ! ロビーン!!」
卒倒しそうなほどの黄色い歓声をあげているのは、朝比奈ファンとしてその名を轟かす水瀬さんであろう。
「赤コーナーより、ミスター・サタン選手の入場です!!」
「サ・タ・ン! サ・タ・ン!」
ロビンコールに負けないほどのサタンコールが巻き起こる。
スモークが炊かれた入場ゲートに現れたのは、カーリー・ヘアに太い口髭をつけ、道着に身を包んだ、世界チャンピオン、ミスター・サタンであった。
「ゴホッ、ゴホッ。スモーク炊き過ぎだって……」
いや、どうみても、ミスター・サタンに扮するサキュバス真鍋であった。
「ごほっ……つかさが、調子に乗ってスモーク多くするからなのです、まったく」
「そうですわ。美沙様が苦しんでおられます。大丈夫ですか、美沙様」
セコンドとして登場したのは、ウイッチ美沙に、栗浜亜魅……ハロウィンパーティの面々だ。
「うるさい。主役はわしだ。ブウ(美沙)とベエ(栗浜)は下がっておれ~」
「な、この美沙をあんなへんてこな顔と一緒にしないでほしいのです」
「そうですわ」
ロビンとは違いコミカルな雰囲気を放ちながら入場するミスター・サタン。
「ただいまより、特別試合60分1本勝負を行います」
観客から拍手が沸き起こる。
「青コーナー、イギリス・ロンドン出身 217cm155kg 96万パワー 第19回超人オリンピック優勝者……ロビンマスクー!!」
「赤コーナー、188cm 94kg 第24回天下一武道会優勝者! ミスター・サタ~ン~!!」
「さあ、史上初めてとなる、超人オリンピック優勝者と、天下一武道会優勝者の対戦です。いや~わくわくしますね」
「そうですな。これは、女房を質に入れてでも見に来る価値がありますなあ」
カアン!
「よっしゃ、このサタン様の実力みせてやるぜ! くらえ、サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパ~ンチ!!」
ゴングと同時にダッシュしたサタンが豪快な(?)右ストレートを放つ。
「…………」
「あれ? 効いてないの?」
右ストレートを受けたロビンは微動だにせず、眼をぎょろりと動かした。
「……これがお前の必殺技か?」
「……はい……」
「……そうか……」
と答えると同時に派手に吹っ飛び、ロープへと弾き飛ばされるロビン。
「はっはっは! この技はな、何気ないパンチだが数秒後爆発的な衝撃に襲われる! のだ……にゃは!」
サタンは両手を腰にあて、がははっと笑ってみせた。
「うおおお! なんだかよくわからないが、なんだかすごく効きそうな技だ!」
「いやーこれは初めてみましたよ。凄い技ですねえ」
ロープへと弾き飛ばされたロビンは上手くロープの反動をつけると、ラグビー式のタックルを放った。
「ライナータックル!」
「ぐげえええっ!」
サタンもまた派手に吹き飛ばれる。
「あつうう……なかなかやるな! いくぞっ!」
サタンはゴロゴロと前転しながらロビンに向かっていき、ロビンの手前でジャンプしてパンチを放った。
「ローリングアタック! サターンパンチ!」
スカッ!!
「あいやっ!」
派手にずっこけるサタン。
「いやーこれまた凄い技が出ましたね」
「ちょっとモーションが大きすぎましたねえ」
「このやろ~! いくぞ、ダイナマイトキーック!」
サタンのとび蹴りがロビンをとらえるが、ロビンは微動だにせずむしろサタンの方が弾き飛ばされてしまった。
「この程度か」
「うわーやべ~~ネタ切れだよお~~」
素の真鍋に戻るサタン。
「こうなりゃ、奥の手なのです。アレを使うのですよ」
「おっけ~~!」
美沙が手渡したのは、バズーカーだった。
「超人ならこれくらいで死にやしないのです。やっちまいやがれなのです!!」
「ロ・ビ・ン! ロ・ビ・ン!」
満員となった両国コロシアムに、大ロビンコールが湧き上がった。
さっそうと入場ゲートに現れたのは、白銀の鎧・兜に身を包んだ、イギリス超人ロビン・マスクである。
が、尺が少々短い。
しかし、そのがっちりとした体格、醸し出す雰囲気は中々の者で、女子プロレスラーがロビンマスクをやるにはうってつけの素材であることは間違いがなかった。
ロビンマスクに扮しているのは、NEW WINDの所属選手オーガ朝比奈であることはほぼ間違いはない。が、この試合中はロビンと呼称しておこう。
「とおっ!」
ロビンは颯爽とリングに立った。
「きゃ~っ! ロビーン!!」
卒倒しそうなほどの黄色い歓声をあげているのは、朝比奈ファンとしてその名を轟かす水瀬さんであろう。
「赤コーナーより、ミスター・サタン選手の入場です!!」
「サ・タ・ン! サ・タ・ン!」
ロビンコールに負けないほどのサタンコールが巻き起こる。
スモークが炊かれた入場ゲートに現れたのは、カーリー・ヘアに太い口髭をつけ、道着に身を包んだ、世界チャンピオン、ミスター・サタンであった。
「ゴホッ、ゴホッ。スモーク炊き過ぎだって……」
いや、どうみても、ミスター・サタンに扮するサキュバス真鍋であった。
「ごほっ……つかさが、調子に乗ってスモーク多くするからなのです、まったく」
「そうですわ。美沙様が苦しんでおられます。大丈夫ですか、美沙様」
セコンドとして登場したのは、ウイッチ美沙に、栗浜亜魅……ハロウィンパーティの面々だ。
「うるさい。主役はわしだ。ブウ(美沙)とベエ(栗浜)は下がっておれ~」
「な、この美沙をあんなへんてこな顔と一緒にしないでほしいのです」
「そうですわ」
ロビンとは違いコミカルな雰囲気を放ちながら入場するミスター・サタン。
「ただいまより、特別試合60分1本勝負を行います」
観客から拍手が沸き起こる。
「青コーナー、イギリス・ロンドン出身 217cm155kg 96万パワー 第19回超人オリンピック優勝者……ロビンマスクー!!」
「赤コーナー、188cm 94kg 第24回天下一武道会優勝者! ミスター・サタ~ン~!!」
「さあ、史上初めてとなる、超人オリンピック優勝者と、天下一武道会優勝者の対戦です。いや~わくわくしますね」
「そうですな。これは、女房を質に入れてでも見に来る価値がありますなあ」
カアン!
「よっしゃ、このサタン様の実力みせてやるぜ! くらえ、サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパ~ンチ!!」
ゴングと同時にダッシュしたサタンが豪快な(?)右ストレートを放つ。
「…………」
「あれ? 効いてないの?」
右ストレートを受けたロビンは微動だにせず、眼をぎょろりと動かした。
「……これがお前の必殺技か?」
「……はい……」
「……そうか……」
と答えると同時に派手に吹っ飛び、ロープへと弾き飛ばされるロビン。
「はっはっは! この技はな、何気ないパンチだが数秒後爆発的な衝撃に襲われる! のだ……にゃは!」
サタンは両手を腰にあて、がははっと笑ってみせた。
「うおおお! なんだかよくわからないが、なんだかすごく効きそうな技だ!」
「いやーこれは初めてみましたよ。凄い技ですねえ」
ロープへと弾き飛ばされたロビンは上手くロープの反動をつけると、ラグビー式のタックルを放った。
「ライナータックル!」
「ぐげえええっ!」
サタンもまた派手に吹き飛ばれる。
「あつうう……なかなかやるな! いくぞっ!」
サタンはゴロゴロと前転しながらロビンに向かっていき、ロビンの手前でジャンプしてパンチを放った。
「ローリングアタック! サターンパンチ!」
スカッ!!
「あいやっ!」
派手にずっこけるサタン。
「いやーこれまた凄い技が出ましたね」
「ちょっとモーションが大きすぎましたねえ」
「このやろ~! いくぞ、ダイナマイトキーック!」
サタンのとび蹴りがロビンをとらえるが、ロビンは微動だにせずむしろサタンの方が弾き飛ばされてしまった。
「この程度か」
「うわーやべ~~ネタ切れだよお~~」
素の真鍋に戻るサタン。
「こうなりゃ、奥の手なのです。アレを使うのですよ」
「おっけ~~!」
美沙が手渡したのは、バズーカーだった。
「超人ならこれくらいで死にやしないのです。やっちまいやがれなのです!!」
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