ＮＥＷ　ＷＩＮＤ

　NEW　WIND緊急特別興行の後編です。

　

「悪く思わないでくれよ～～！！」
「うわっ、なにしやがるっ！！」
　慌てるロビンが避けようとしたが、その前にバズーカは発射され、七色に輝く液体がロビンマスクに噴射された。
「ぐわっ……ま、前がみえない～～」
「超人には毒なカピラリア七光線を使ったレインボーシャワーなのです！　さあ、チャンスなのです、亜魅いくのですよ～～」
「はい、美沙様～～」
　美沙と亜魅が乱入し、ロビンマスクをサンドイッチにしたアックスボンバーを同時に放つ。
「クロス・ボンバー！！　なのです！」
「はい！」
　ロビンのマスクがはじけ飛び、その素顔が晒された。
「おおっ、ロビンの素顔は金髪の美青年ですぞ！」
「おおっ！」

　まあ、確かに金髪のあんちゃんではあるか……

「さあ、チャンスなのですサタン！　やっちまうのです」
「よ～し、奥の手だっ！　いくぞ阿修羅バスター！！」
　サタン達は三人がかりでロビンを担ぎあげる。
「こ、こいつ重い……」
「もう、つかさが一番楽なのですよ！」
　美沙が足の付け根を持ち、亜美が足首をロックそしてサタンがリストロックに決めて、３人がかりのキン肉バスター……阿修羅バスターが完成した。
「いくのですよ～～えいっ！」
　一斉にジャンプしてロビンの体に大きなダメージを与える。
「カ～カッカッカ！　これでロビンも終わりだ」
「まだだ。終わりはせん、終わりはせんぞ～～～～～！！」
　憤怒の表情で立ち上がったロビンは、さっと落ちていたマスクを拾ってかぶりなおすと、まず亜美を旋回式のスクラックバスターにとらえ、ＫＯ！
「げげっ、やばいのです！」
　コーナーにとび乗って逃げようとしていた美沙だったが、慌てていたため足を踏み外し、コーナーにペタンと座り込んでしまう形に。
「ロビン・スペシャル！！」
　その方にとび乗ったロビンは、首４の字を決めながら雪崩式のフランケンシュタイナーを放ち、美沙をＫＯして見せた。
「うっ……」
　起き上がろうとしたロビンだったが、だが先ほどの阿修羅バスターのダメージが大きく、ガクンと膝をついてしまった。
「にゃははっ！　もらった！」
　いつのまにか別のコーナーに上っていたサタンがコーナーからダイブ！！
「ぬんっ！」
　が、それをロビンはガチッと両肩で受け止めた。
「うわっ……この馬鹿力～～っ！！」
　飛行機投げの体勢でジタバタとするサタン。
「いくぞ、タワーブリッジ！」
　素早く体勢をひっくり返し、アルゼンチンバックブリーカー……いや、ロビンのフェイバリットホールド……タワーブリッジが決まった！！
「ぎゃああああああああああっ！！！」


　そして、試合終了のゴングが鳴らされた。

「ロビンマスクの最後は凄かったですね、恐ろしかったですね～～」
「いやーあれぞ、ロビンマスクですなあ」
　　　


　ＮＥＷ　ＷＩＮＤ緊急特別興行　郷里大輔さん追悼興行　ー終ー

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　郷里大輔さんのご冥福をお祈りいたします。

　今回のお話は、郷里さんの代表的なキャラクターを使用して書かせていただきました。好きな声優さんのお一人だっただけに、残念です。


　今回使用させて頂いたキャラクター

ロビンマスク（キン肉マン）
アシュラマン（キン肉マン）
ミスター・サタン（ドラゴンボールZ）
ドズル・ザビ（機動戦士ガンダム）