ジャスティス5の続きではなく、いきなりお題SS投入です。
追加されたお題の一つである”こうかい”に挑戦です。
ある意味”挑戦”なシナリオでもありますが、”こうかい”の方がしっくりきそうです。
追加されたお題の一つである”こうかい”に挑戦です。
ある意味”挑戦”なシナリオでもありますが、”こうかい”の方がしっくりきそうです。
軍団NEW WINDの道場奥には、かつて開かずの間と呼ばれた謎の扉があったそうだ。
だが、あるとき所属レスラーの結城千種と武藤めぐみは、その禁断の扉をあけてしまったのだった。
その中はボスの隠れ作業場になっており、中ではボスがまったくない絵心を鍛えようと、隠れて特訓していたのだった。
ボス曰く、「鍛えていればできるもん!」といったとか言わないとか。
しかも、舌をかんでしまって「鍛えていればできるとん。」(※)といったとも聞く。
「あの二人、最近よく道場にいくけど、なにしてるんやろ。」
NEW WINDのエースを務める藤島瞳は、結城と武藤がたまに姿を消すことを不審に思っていた。
「きっとなにかあるのよね。よ~し、こっそり尾行しゃおっと。」
そして数日後の夜。
結城と武藤が道場の中に入ったのを確認し、藤島はそっと中に忍びこんだ。
「電気はつけていないわね。つまり練習するわけじゃないのね。」
藤島は物音を立てないように気をつけながら、奥へと進む。
「おっかしいなあ。」
結城を武藤の姿はすでにない。
「絶対中に入ったはずなのに。」
藤島はキョロキョロとあたりを見回す。
「あれは・・・開かずの?なんであそこから灯りが・・・」
扉の隙間から灯りが漏れる。
「おかしい・・・なんかある・・・」
藤島はそっと扉へ近づいた。
「人の気配がする・・・」
藤島はそっと耳をそばだてた。
「あん、ボスったら、そこ違~う。」
「あ。すまん。違ったか。」
「まったくボスったら、心がわかってないんだから。」
「ス、スマナイ。」
「ちょっと替わりなさいよ。私がお手本を見せてあげる。・・・千種いくよ。」
「うん。」
「こうやるのよ、ボス。」
「あ~めぐみ上手~。そこをグリグリするとイイの。」
「代われ武藤。私がやる。」
「なによ、折角楽しんでいるのに。」
「見ているだけで我慢できるかっ!」
「こうか、こうだろ。」
「あ~そうそう。イイよボス。でも、もっと優しくね。」
「おう。こんな感じかな。」
「・・・中で何をやってるのよ。あの二人が怪しい関係かもとは思っていたけど、そこにボスまで絡んでいるなんて・・・許せないわ。」
藤島は意を決してドアノブを右手でつかみ、思いっきり引っ張った。
「なにをやってるのよ、こんなところで!!!・・・あれ?」
中は藤島の想像していたのとは違っていた。
どんな想像かは想像にお任せするとして、中では紙に向かってペンを握っているボスと、その両サイドでその紙を覗き込んでいる結城と武藤の姿があった。
「あ、藤島。」
「・・・どうしたんですか、血相変えて。」
「・・・なにをやってるのよ、こんな所で」
「・・・どうしてまた増えるかな・・・しかもよりによって・・・」
「ね。」
「・・・そうね。」
三人はなんとなく目が泳いでいる。
「ちょっと、それ見せてよ。」
藤島は紙をさっと取り上げた。
「あっ!」
「これ、誰?」
「・・・」
ボスは言葉が出ない。
「あははっ・・・」
「・・・だから言ったのに。」
結城と武藤はフォローできない。
「い、一応・・ふ・・・」
「ふ?」
藤島は聞き返す。
「・・・藤島のつもりなんだけど・・・」
ボスは消え入りそうな声で答えた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
沈黙の空間。
「・・・ありがとうボス。一生懸命書いてくれたのね。」
「・・・ああ。」
「・・・それはわかるんだけど・・・」
藤島は右手でポリポリと頬をかく。
そしてニコっと笑うと「私、もっと可愛いよ。」と一言。
「・・・何気にきついね、今の一言。」
「・・・すごい自信。」
「ふ、藤島がかわいすぎるのがいけないんだぞ。どうやったって実物より可愛くなるわけないじゃないか!」
開き直るボス。
「まあね。私は無敵のアイドルだし、当然だけど・・・もうちょっと頑張ってね。」
「・・・これでも頑張っているほうだと思うよ。ボスにしたら。」
「めぐみっ!」
「だって千種も見たでしょう?WEB拍手に沈めてある朝比奈さんらしき、幼稚園児の落書き。」
「・・・み、見たけど・・・」
「うちのボスには絵心なんてないの。だからこの際はっきり言ってやればいいのよ。絵は描かない方がいいって。」
「まあね。うちのボスに期待されているのは文章であって、絵じゃないもんね。」
「しくしく・・・」
「ボス、もっと頑張ってね。」
その後Nボスは、公開した事を後悔し、公海へと航海に繰り出し、その後紅海か黄海に向かったという。
はい、ということで軍団NEW WINDシリーズお馴染みの開かずの扉の中の開かずの間のお話です。
これが出た場合はイラストが使われるという(苦笑)
SAIに慣れようと頑張ったのですが、昔から全然進歩しませんね。
それでも沈めてある朝比奈(?)よりかは、まだマシだとは思いますが。
なお冒頭部分での※は公式の川柳での間違いが元ネタです。
鍛えていればできるもんさん の名前の入力ミスをネタにしました。
だが、あるとき所属レスラーの結城千種と武藤めぐみは、その禁断の扉をあけてしまったのだった。
その中はボスの隠れ作業場になっており、中ではボスがまったくない絵心を鍛えようと、隠れて特訓していたのだった。
ボス曰く、「鍛えていればできるもん!」といったとか言わないとか。
しかも、舌をかんでしまって「鍛えていればできるとん。」(※)といったとも聞く。
「あの二人、最近よく道場にいくけど、なにしてるんやろ。」
NEW WINDのエースを務める藤島瞳は、結城と武藤がたまに姿を消すことを不審に思っていた。
「きっとなにかあるのよね。よ~し、こっそり尾行しゃおっと。」
そして数日後の夜。
結城と武藤が道場の中に入ったのを確認し、藤島はそっと中に忍びこんだ。
「電気はつけていないわね。つまり練習するわけじゃないのね。」
藤島は物音を立てないように気をつけながら、奥へと進む。
「おっかしいなあ。」
結城を武藤の姿はすでにない。
「絶対中に入ったはずなのに。」
藤島はキョロキョロとあたりを見回す。
「あれは・・・開かずの?なんであそこから灯りが・・・」
扉の隙間から灯りが漏れる。
「おかしい・・・なんかある・・・」
藤島はそっと扉へ近づいた。
「人の気配がする・・・」
藤島はそっと耳をそばだてた。
「あん、ボスったら、そこ違~う。」
「あ。すまん。違ったか。」
「まったくボスったら、心がわかってないんだから。」
「ス、スマナイ。」
「ちょっと替わりなさいよ。私がお手本を見せてあげる。・・・千種いくよ。」
「うん。」
「こうやるのよ、ボス。」
「あ~めぐみ上手~。そこをグリグリするとイイの。」
「代われ武藤。私がやる。」
「なによ、折角楽しんでいるのに。」
「見ているだけで我慢できるかっ!」
「こうか、こうだろ。」
「あ~そうそう。イイよボス。でも、もっと優しくね。」
「おう。こんな感じかな。」
「・・・中で何をやってるのよ。あの二人が怪しい関係かもとは思っていたけど、そこにボスまで絡んでいるなんて・・・許せないわ。」
藤島は意を決してドアノブを右手でつかみ、思いっきり引っ張った。
「なにをやってるのよ、こんなところで!!!・・・あれ?」
中は藤島の想像していたのとは違っていた。
どんな想像かは想像にお任せするとして、中では紙に向かってペンを握っているボスと、その両サイドでその紙を覗き込んでいる結城と武藤の姿があった。
「あ、藤島。」
「・・・どうしたんですか、血相変えて。」
「・・・なにをやってるのよ、こんな所で」
「・・・どうしてまた増えるかな・・・しかもよりによって・・・」
「ね。」
「・・・そうね。」
三人はなんとなく目が泳いでいる。
「ちょっと、それ見せてよ。」
藤島は紙をさっと取り上げた。
「あっ!」
「これ、誰?」
「・・・」
ボスは言葉が出ない。
「あははっ・・・」
「・・・だから言ったのに。」
結城と武藤はフォローできない。
「い、一応・・ふ・・・」
「ふ?」
藤島は聞き返す。
「・・・藤島のつもりなんだけど・・・」
ボスは消え入りそうな声で答えた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
沈黙の空間。
「・・・ありがとうボス。一生懸命書いてくれたのね。」
「・・・ああ。」
「・・・それはわかるんだけど・・・」
藤島は右手でポリポリと頬をかく。
そしてニコっと笑うと「私、もっと可愛いよ。」と一言。
「・・・何気にきついね、今の一言。」
「・・・すごい自信。」
「ふ、藤島がかわいすぎるのがいけないんだぞ。どうやったって実物より可愛くなるわけないじゃないか!」
開き直るボス。
「まあね。私は無敵のアイドルだし、当然だけど・・・もうちょっと頑張ってね。」
「・・・これでも頑張っているほうだと思うよ。ボスにしたら。」
「めぐみっ!」
「だって千種も見たでしょう?WEB拍手に沈めてある朝比奈さんらしき、幼稚園児の落書き。」
「・・・み、見たけど・・・」
「うちのボスには絵心なんてないの。だからこの際はっきり言ってやればいいのよ。絵は描かない方がいいって。」
「まあね。うちのボスに期待されているのは文章であって、絵じゃないもんね。」
「しくしく・・・」
「ボス、もっと頑張ってね。」
その後Nボスは、公開した事を後悔し、公海へと航海に繰り出し、その後紅海か黄海に向かったという。
はい、ということで軍団NEW WINDシリーズお馴染みの開かずの扉の中の開かずの間のお話です。
これが出た場合はイラストが使われるという(苦笑)
SAIに慣れようと頑張ったのですが、昔から全然進歩しませんね。
それでも沈めてある朝比奈(?)よりかは、まだマシだとは思いますが。
なお冒頭部分での※は公式の川柳での間違いが元ネタです。
鍛えていればできるもんさん の名前の入力ミスをネタにしました。
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