連載用のキャラを動かす練習です。
「理沙子サン。」
「なにかしら?」
パンサー理沙子は後ろから声をかけられ、優雅に振り向いた。
「理沙子サンはどうして、そんなに綺麗なんデスか?」
声の主は、ディアナ・ライアル。
南米はブラジルからこの団体にやってきたプロレス留学生である。
「あら、うれしいこと言ってくれるわね。」
理沙子は上機嫌になった。
最近は後輩が増え、理沙子の立場はベテランという立場になっている。
団体首脳陣からは君はベテランなんだから…と年寄り扱いされたり、口の悪い後輩からはトシマとかオバハンなどと言われてしまっている。
だが、彼女はまだ24歳。世の中で言えばピッチピチのお年頃である。
「ホントに綺麗だと思いマス。」
ディアナはまぶしいものをみるような顔つきである。
「うふふ、ありがと。」
理沙子はいい気分だった。
「理沙子サンにお願いがありマス。」
「いいわよ。何かしら。」
「美しさの秘訣を教えてくだサイ。」
「ディアナ、あなたは可愛い子ね。本当は秘密といいたいところだけど、特別の教えてあげるわ。」
理沙子はとても気分がいい。
「アリガトウゴザイマス。それでは、綺麗なフォームで投げ技を決めるコツを教えてくだサイ。」
「投げ技?」
「はい、理沙子サンの投げ技のフォームはとっても綺麗デス。私、憧れてイマス。」
「な・なげわざ…」
理沙子の顔がピクピクと引きつったのだが、ディアナはじっと理沙子を見つめている。
その瞳はキラキラと無垢な輝きを放っていた。
例によって数分で書き上げたものです。
ノンプロットのわりにまとまったような気がしてます。
青空に虹が輝くで登場予定の二人を動かしてみました。
なんとなく、鍛えていればできるもんさんの影響を受けたような(笑)
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