NEW WIND社長風間新 手記より。
※サバイバー1版のリプレイの設定を使用していますが、これはリプレイではありません。
※サバイバー1版のリプレイの設定を使用していますが、これはリプレイではありません。
「まあ、構いませんがね。いつでもリングに立てるようにコンディションは整えていますからな」
40歳で一線を引いたとはいえ、ダンディさんは今でもリングに上がり、若手と同じ練習メニューを軽々とこなし、現役選手相手のスパーリングでは60分以上戦い続けるだけのスタミナを持っている。
すでに60歳を超えているものの、その肉体は40代半ばとなった私よりもはるかに若いのではないだろうか。
「それに相手がみぎり嬢というのも面白いですな。彼女のパワーは正直規格外ですし、背も私よりも大きい。負けるわけにはいきませんが、簡単に勝てる相手でもありませんからな」
ダンディ須永がリングに上がるというリリースを流したとたん前売り券の動きが良くなったのはいうまでもない。
「ただいまより本日のメインイベント、スペシャルエキシビジョンマッチ30分1本勝負を行います」
どおおお……と地鳴りのような歓声が巻き起こり、本部席の長机が揺れた。
リング上では、大空みぎりとダンディさんが向いあっている。
「青コーナー、北海道出身、200パウンドー! 大空みぎ~り~!!」
みぎりは丁寧におじぎをする。
「赤コーナー”ダンディ・ドラゴン”190パウンドー! だんでぃ~すな~が~~!!」
「おおおおっ!」
ガウンを投げ捨てたダンディさんの体は、鋼の肉体であった。まさに現役プロレスラーそのものの体つきだ。
「レフェリー、ミスターDENSOU!」
「DENSO~!!」
ファンがDENSOUコールを飛ばすと、ミスターDENSOUは嬉しそうにニヤリと笑い、マスクの鼻が気になるのか右手でマスクを直した。
「大した人気だな。ミスターDENSOU]
ボディチェックを受けながらダンディさんはDENSOUレフェリーに語りかける。
「HAHAHA、ミスターほどではありませんがね」
「ふっ……」
ダンディさんは笑みをもらしたものの、すぐに顔を引き締める。
「頑張ってくださいよ」
DENSOUは人ごとのようにいうとみぎりのチェックに入った。
「そんじゃ、GO~~~!!」
ビブラートの効いた声でゴングを要請し、いよいよスペシャルマッチが始まった。
「須永~っ!」
「ダンディ~~!」
この言葉にダンディさんの代わりに私の隣に座っていたマスターシュ黒沢記者の肩がピクリと反応した。
「君の事ではないよ、HIGE君」
ダンディと呼ばれると反応してしまう髭ダンディな黒沢記者は、照れ隠しに自慢の髭を撫でた。
リング上ではダンディさんとみぎりが向いあう。
「おおっ!」
175cmとプロレスラーとしては小柄なダンディさんを、女子選手であるみぎりが見下ろす形になると、わかっていてもなんとも言えない違和感があるな。
「……ふんっ」
「いやっ!」
ダンディさんは当然のようにロックアップを仕掛け、みぎりもそれに応じた。
「うぐっ……くっ……」
うめき声をもらしたのはダンディさんの方だった。
「やはり厳しいか……」
みぎりのパワーは規格外だ。まともに受け止めるのはダンディさんといえども厳しいのかもしれない。
「いいパワーですが……まだ甘いですなっ!」
いったん後退したダンディさんは素早くクラッチを切るとみぎりの巨体をフロントスープレックスで投げ飛ばした。
「あうっ……」
みぎりを綺麗に投げ飛ばしたダンディさんは、起き上がろうとしたみぎりの両手をガチッとダブルアームで固めた。
「はっ!」
今度は美しい弧を描いて人間風車がスカイブルーのリングに出現だ。
「あぐっ……」
よろめき立ち上がるみぎりにジャンプして飛びつくと今度はDDT!
「せいっ!」
ダウンしたみぎりに背を向けると、ロープの反動をつけて、右手を素早く動かしながらフラッシングエルボー!!
「おおっ!」
いきなりフルスロットルのダンディ須永……今でも輝きを放つダンディ・ドラゴンがそこにいた。
40歳で一線を引いたとはいえ、ダンディさんは今でもリングに上がり、若手と同じ練習メニューを軽々とこなし、現役選手相手のスパーリングでは60分以上戦い続けるだけのスタミナを持っている。
すでに60歳を超えているものの、その肉体は40代半ばとなった私よりもはるかに若いのではないだろうか。
「それに相手がみぎり嬢というのも面白いですな。彼女のパワーは正直規格外ですし、背も私よりも大きい。負けるわけにはいきませんが、簡単に勝てる相手でもありませんからな」
ダンディ須永がリングに上がるというリリースを流したとたん前売り券の動きが良くなったのはいうまでもない。
「ただいまより本日のメインイベント、スペシャルエキシビジョンマッチ30分1本勝負を行います」
どおおお……と地鳴りのような歓声が巻き起こり、本部席の長机が揺れた。
リング上では、大空みぎりとダンディさんが向いあっている。
「青コーナー、北海道出身、200パウンドー! 大空みぎ~り~!!」
みぎりは丁寧におじぎをする。
「赤コーナー”ダンディ・ドラゴン”190パウンドー! だんでぃ~すな~が~~!!」
「おおおおっ!」
ガウンを投げ捨てたダンディさんの体は、鋼の肉体であった。まさに現役プロレスラーそのものの体つきだ。
「レフェリー、ミスターDENSOU!」
「DENSO~!!」
ファンがDENSOUコールを飛ばすと、ミスターDENSOUは嬉しそうにニヤリと笑い、マスクの鼻が気になるのか右手でマスクを直した。
「大した人気だな。ミスターDENSOU]
ボディチェックを受けながらダンディさんはDENSOUレフェリーに語りかける。
「HAHAHA、ミスターほどではありませんがね」
「ふっ……」
ダンディさんは笑みをもらしたものの、すぐに顔を引き締める。
「頑張ってくださいよ」
DENSOUは人ごとのようにいうとみぎりのチェックに入った。
「そんじゃ、GO~~~!!」
ビブラートの効いた声でゴングを要請し、いよいよスペシャルマッチが始まった。
「須永~っ!」
「ダンディ~~!」
この言葉にダンディさんの代わりに私の隣に座っていたマスターシュ黒沢記者の肩がピクリと反応した。
「君の事ではないよ、HIGE君」
ダンディと呼ばれると反応してしまう髭ダンディな黒沢記者は、照れ隠しに自慢の髭を撫でた。
リング上ではダンディさんとみぎりが向いあう。
「おおっ!」
175cmとプロレスラーとしては小柄なダンディさんを、女子選手であるみぎりが見下ろす形になると、わかっていてもなんとも言えない違和感があるな。
「……ふんっ」
「いやっ!」
ダンディさんは当然のようにロックアップを仕掛け、みぎりもそれに応じた。
「うぐっ……くっ……」
うめき声をもらしたのはダンディさんの方だった。
「やはり厳しいか……」
みぎりのパワーは規格外だ。まともに受け止めるのはダンディさんといえども厳しいのかもしれない。
「いいパワーですが……まだ甘いですなっ!」
いったん後退したダンディさんは素早くクラッチを切るとみぎりの巨体をフロントスープレックスで投げ飛ばした。
「あうっ……」
みぎりを綺麗に投げ飛ばしたダンディさんは、起き上がろうとしたみぎりの両手をガチッとダブルアームで固めた。
「はっ!」
今度は美しい弧を描いて人間風車がスカイブルーのリングに出現だ。
「あぐっ……」
よろめき立ち上がるみぎりにジャンプして飛びつくと今度はDDT!
「せいっ!」
ダウンしたみぎりに背を向けると、ロープの反動をつけて、右手を素早く動かしながらフラッシングエルボー!!
「おおっ!」
いきなりフルスロットルのダンディ須永……今でも輝きを放つダンディ・ドラゴンがそこにいた。
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