NEW WIND社長風間新 手記より。
※サバイバー1版のリプレイの設定を使用していますが、これはリプレイではありません。
※サバイバー1版のリプレイの設定を使用していますが、これはリプレイではありません。
「あとはお願いします」
自分よりも小さな榎本に攻め込まれ、ボロボロになったみぎりが、ライラにタッチを求める。
「ケッ、だらしねえ奴だな。あんなちびっこ相手にそんなにやられてよ」
「ご・ごめんなさい……」
いくら体が小さくても、榎本の方がみぎりより先輩である。ベテラン選手ならともかく、若手クラスの選手にとって2年のキャリア差は思った以上に大きいものだ。
「よーく、そこで見ておけよ」
ライラはみぎりの頬をバッチーンと張って、タッチ。
「よっしゃ、”ガンガン”やってやるぜ!」
ブブー! ブブー!
「ああん?」
「ガンは英語で銃ということですよ」
ダンディさん、それは辛口すぎないか?
「なんだとおお? このクソ爺!」
ヒートアップするライラに榎本が襲いかかる。
「とびげりっ!」
ドロップキックを繰り出す榎本。
「ぶはっ……てんめえ! ぶっころす! この拳をくらえ!」
ライラは思いっきりパンチを榎本の顔に打ち込む。
「拳は反則だぞ!」
ミスターDENSOUが注意するが、ライラがそんな事を聞くわけもない。
「ひゃっはあっ!」
これ見よがしに拳を連打するライラ。
「”ノー”だ! ”ノー”! ライラっ!」
ブブー! ブブー! とブサーが鳴る。
「くうっ! この”ルール”、”レフェリー”泣かせだぜえ……」
ブブー! ブブー!
ライラ+2(12) ミスターDENSOU+4(6)
「ひゃっはっは! 死ね!」
この間もライラは榎本を殴りつける。
「いたっ! いたたっ! たすけておあかさ~ん!!」
「ひゃっはっは! ”ママ”に助けてもらえば~か!」
ブブー!
ライラはこのルールを理解しているのだろうか。
「オラオラオラッ!」
「ライラっ! 反則だ。 いち・に・さん・し!」
日本読みになったことでいつもよりも微妙にカウントが早い気がするな。
「チッ……」
カウント4で榎本を解放したライラの背中に岩城が忍び寄る。
「なっ?」
「岩石落としっ!」
岩城のバックドロップが決まる。
「ぐえっ……岩城いっ!」
だがライラはすっくと立ち上がると、驚く岩城をデスバレーの体勢で担ぎあげた。
「死の谷落とし!」
どうやらちゃんと理解はしているようだな。
「ぐはっ……」
大きなダメージを受けた岩城は場外へと転がり落ちる。
「ひゃっはっは! 行くぞ、場外!」
ライラは榎本を場外へと蹴り落とす。
「みぎり、”マット”どかせ!」
ブブー!
ライラ+2(14)
「うるせえ、こうなりゃ関係ねえ。ぶっころしてやる! 墓石式脳天杭打ちだ!」
ライラはマットのない床目がけて、ツームストンパイルドライバー!
「ぎゃうっ……」
この一撃で榎本もダウン。
「みぎり、こいつの上にそっちのアホを落としておけっ!」
「は~い」
みぎりは指示に従って、ダウンしている岩城を高々とリフトアップし、軽々と榎本の上に放り投げた。
「ぐえっ……」
「げほっ……」
「椅子!」
「は~い。どいてくださいねえ、あ、”バッグ”は持って行ってください。あと、”ドリンク”も!」
ブブー! ブブー!
「あら?」
みぎりの優しさが裏目に出て、2度ブザーがなってしまった。
「とっととよこせ! 山盛りよこせ!」
「は~い!」
椅子を受け取ったライラはダウンしている二人目がけて椅子をどんどん投げつける。
「ひゃっはっは!」
場内にライラの笑い声が響き渡った。
みぎり+2(3)
トータル
ライラ14、みぎり3、DENSOU6、岩城3、榎本3
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