このお話はもう一度あの日のように~再会~後のNEW WINDを舞台にしています。
「凶器使わないっ!1・2・3・4…」
ライラ先輩はピタッと動きを止める。
「オラオラオラッ!」
レフェリーがカウントを止めたのを見てライラ先輩は連打を再開する。
「1・2・3・4!」
ぴたっ。
「オラッ!フォールだっ。」
一通り理沙子を傷めつけたことで満足したのかライラ先輩は片エビに理沙子を固めた。
「ノーフォール!」
レフェリーのギムレット美月さんはカウントを拒否。
「なんだとこらあっ!」
ライラ先輩はレフェリーに食ってかかる。
「反則攻撃からのフォールではカウントしません!」
「てめえっ!」
ライラ先輩の興味が理沙子からレフェリーに移る。
理沙子はそれを見てゆらりと起き上がった。グラッと一瞬したのは出血が多いからだろう。
「ライラっ!」
「なんだ?」
すっかり理沙子の存在を忘れていたライラ先輩は油断していた。
「おいきなさいっ!」
理沙子は素早くクラッチすると、高角度のフロントスープレックス!
「おごおっ!」
通常は背中から落とすのだが、理沙子のは角度がつきすぎて首付近から落下。ライラ先輩は大きなダメージを受けた様子。
あの角度まで反るとどちらかというとキャプチュードに近い感じかもしれない。
「フォール!」
カウント2でライラ先輩は肩をあげる。
「てめえっ!」
ライラ先輩は理沙子のボディにパンチを打ち込んだ。さすがにタフだなあ。
「地獄へ送ってやるぜっ!」
ライラ先輩は理沙子を無理やり引き起こすと、ボディへとパンチを連打。
たまらずダウンした理沙子を仰向けにすると、ライラ先輩は素早くコーナーへと飛び乗りダイビングフットスタンプで理沙子の腹部へと落下した。
「うあああああああああっ…」
あまりのエグサに場内からは悲鳴があがる。理沙子は腹部を押えて悶絶している。
「…あれは地獄かも…」
「…デスね。」
理沙子は結局これで3カウントを取られてしまった。
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