NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
◇1年目9月
「なんだよ、社長?」
頭をボリボリをかきながらいかにも”寝起きです”という顔で社長室へ現れた小鳥遊。
「お~~~よく来たな小鳥遊!…まあ座れ、座れ。」
私は上機嫌で小鳥遊に席を勧める。
「なんだよ、気持ちわりいなあ。」
ぶつぶつ言いながらも小鳥遊は席についた。
「今日は”ブレックファーストティー”だ。」
私はブレンド紅茶の茶葉を使った紅茶を小鳥遊に出した。
「私が紅茶ってガラかよ?まあいいけどよ。」
大きな体で小さなカップを持つ小鳥遊。
「おっ…うまいじゃねえか。」
「そうだろう。これは茶葉を使っているからな。ティーパックで入れた紅茶とは少々違うんだよね。」
「ふーん。まあよくわからねえけどよ。でもうまいってことだけはわかんぜ。」
小鳥遊は紅茶をきれいに飲み干した。
「それだけわかればOKさ。」
「…ふうん、そんなもんかね。…ところで社長、何か用があるんじゃねえのか?朝っぱらから紅茶を飲ますために呼んだわけじゃないだろう?」
そのとおり紅茶はあくまでも私の趣味だ。
「ああ。実はな小鳥遊…」
私は言いかけて言葉を止めた。
「なんだよ。もったいぶるなよ。」
「”写真集”の発売オファーが来ている。」
「あん?”みか”にか?」
”みか”とはソニック・キャットの本名である。
「なんでそうなる。今私が話しているのは誰だ?」
「…私だが………はあっ?私だとっ!」
どうやら気づいたみたいだ。
「そういうこと。小鳥遊に大手出版社から写真集の依頼が来ている。」
私の口から出た意外な言葉に小鳥遊は戸惑い、言葉をしばしの間失った。
「………今世紀最大のギャクだなっ…」
そして発したのがこの言葉だった。
「…だいたい、私の写真集だなんて頭おかしいぞっ!」
「いやそうかな。私は魅力的だと思うんだが。」
「社長もおかしいって。私の写真集なんて誰が買うんだ。自分でも買わないぜ。」
「いや~そうはいうけどさ、もうオファー受けちゃったからさ。撮影行ってもらわないと困るんだよね。」
「はああああっ?何勝手に決めてんのさ。おかしいって。取りやめさせろ。」
小鳥遊は抗議するが、私は受け入れない。
「もう決まったことだから。それにあの世界的カメラマンが”小鳥遊薫”をぜひ撮りたいって直々の指名なんだよね。」
「なんだと??」
「まあどうしてもっていうなら考えてあげてもいいけど、その代り”ガルム小鳥遊が逃げた”って評判が立つよ。」
「あのなあ…社長はどうしてもこの仕事をさせたいわけか?」
「そういうこと。とにかく絶対売れるよ。間違いないよ。」
「…売れなくても責任とらないからな。」
こうしてガルム小鳥遊のファースト写真集”ことりあそび”が発売されることになった。
「ふむ…意外なオファーでしたな。」
さすがのダンディさんもこの話を聞いた時には驚きを隠せなかった。
「人気も高いですしね。それに小鳥遊はいい素材だと思いますよ。」
とはいえ結果がどうなるかは私にもわからない。
世界的カメラマン”鷹羽キシン”がどのような撮り方をしてくれるか楽しみにしている。
「まあ手袋は必需品でしょうけどなあ。」
ダンディさんがそう呟いていたが、私には何のことだかよくわからなかった。
第19話へ
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頑張れガルさん。
手袋つけてりゃ魅力的に撮ってくれるさ!(笑)
ガルさん雇いたいんだけど今のプレイじゃ無理だしなぁ
一度絶対に見てみたいんですがね