NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
ソニック・キャット VS ビューティ市ヶ谷
この試合は市ヶ谷のハンマーブローから始まった。
「あぐっ…」
強烈な一撃で思わず前かがみになったソニックを、さらに華麗な払い腰で放り投げる。
「おおっ!」
「さすがの切れ味ですな。」
ダンディさんも思わず唸るキレのある払い腰。ここから一気に市ヶ谷ペースでいくかと思ったのだが…
「そうはいかないのさね!」とばかりにソニックが猛攻を見せる。
ローリングソバット2連発から逆片エビ固めで絞りあげ、それが外されるとフライングショルダータックルで市ヶ谷を弾き飛ばす。さらにはローリングソバット!だがしかし市ヶ谷はダウンしない。
「その程度ですの!?」
市ヶ谷はスリーパーを決めると見せかけてそのまま変形の喉輪落としでソニックをマットに叩きつける。
「オーホッホッホッホ!」
さらには通常のものよりも低い位置から落とすクイック式のパワーボム。威力は低いが市ヶ谷はこの技を多用することでペースを掴む傾向がある。
さすがにこれはカウント1で跳ね返されたが、市ヶ谷はソニックをぶっこぬいてブレーンバスターで放り投げる…いやソニックが素早く着地し、逆に低空のリバースブレーンバスターで投げ返す。
「このっ!」
「させないのさね!」
ソニックはまたもローリングソバットで突進してくる市ヶ谷の顎先を打ち抜くと必殺のフライングニールキック!
これにはさすがの市ヶ谷もダウン。ソニックはそのまま片エビ固めでカバーにいくが、市ヶ谷はカウント2.8でクリアしてみせる。
「はあっ!」
市ヶ谷はジャンピングニーで反撃するが、ソニックはダウンせずに市ヶ谷の体をクラッチ。そのまま今度は正調ブレーンバスターで放り投げ片エビでカバーするもカウントはまたもや2.8!
「生意気ですわっ!」
ブレーンバスターでお返しした市ヶ谷はフォールに行くがこれはカウント2.5。
市ヶ谷はスリーパーでソニックを絞め上げるとみせかけて、そのままリバースDDT!
受身のタイミングを完璧に外されたソニックはそのまま3カウントを聞いた。
×ソニック・キャット(12:53 リバースDDT→片エビ固め)ビューティ市ヶ谷○
マイティ祐希子 VS 十六夜美響
公式リーグ戦初日最後の試合となったこのカードだが、二人の実力差が浮かびあがる結果となってしまった。
祐希子が出せたのはチョップ2発とドロップキック2発のみ。ほとんど反撃することすらできなかった祐希子の唯一の見せ場は十六夜の必殺技”災厄降臨”をカウント2.9でクリアしたことぐらいか。
最後まで余裕の表情を崩さなかった十六夜はジャンピングネックブリーカーで簡単にピンをとってしまった。
×マイティ祐希子(8:18 ジャンピングネックブリーカー)十六夜美響○
「物足りないわね。」
体力の余った十六夜はその後緊急のサイン会を開く余裕ぶりだった。
◇2日目◇
マイティ祐希子 VS ビューティ市ヶ谷
お互い意地を見せ両者一歩も譲らない。だが市ヶ谷が先に大技を仕掛けたことで、流れが急激に動く。
市ヶ谷が強烈な喉輪&ラリアットを打ち込むが、それに耐えた祐希子が必殺のフライングボディアタックを繰り出して反撃!
だが市ヶ谷はカウント2でクリアすると強烈なチョップを叩き込みフォール。
「くうっ!」なんとかカウント2.9で返したのだが、ビューティフリップ(華麗なるバックフリップ)を挟んでのチョップで3カウントを奪われてしまった。
×マイティ祐希子(9:37 麗華チョップ→片エビ固め)ビューティ市ヶ谷○
「これが私の実力ですわ!オーホッホッホッホ!」
高笑いで去っていく市ヶ谷。祐希子のことなど見向きもしないで去っていった。
「くっ…」
その背中をギッと睨みつける祐希子。勝者と敗者がくっきりとわかる絵となった。
第43話へ
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