ＮＥＷ ＷＩＮＤ社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり～飛翔編～」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー２のリプレイとなります。
旧作版ＮＥＷ ＷＩＮＤとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
２回戦第１試合 ガルム小鳥遊 ＶＳ オーガ朝比奈
言わずとしれた師弟対決。未だシングルでは勝ったことのない朝比奈としてはここはそろそろ結果が欲しいところだ。
対する小鳥遊としてもささやかれる限界説への反発を見せたいところで、ここで朝比奈にやられるわけにはいかない。
「らああああっ！」
小鳥遊のヘッドバットから始まった試合は、パワーとパワーがぶつかり合う女子プロレスらしからぬゴツゴツとした展開になっていた。
「てめっ！」
ギロチンドロップを受けた朝比奈は即座に立ち上がると、いきなりフィニッシュバスターで小鳥遊の巨体をスカイブルーのマットに思いっきり叩きつけた。
「なろおおおっ！」
しかし小鳥遊も負けてはいない。セカンドロープからのダイビングフットスタンプで朝比奈を飢餓地獄へと陥れる。
「だっしゃああああ！」
「このおおっ！」
激しいぶつかり合いは一進一退の攻防の末、小鳥遊の初公開の隠し技ドラゴンスープレックスを繰り出し、粘る朝比奈を沈めた。
「つってえ…なんだよ、いつのまにそんな技を…」
「まさかお前相手に使うとは思わなかったぜ。リリィの奴にさんざん食らったんでな。なんとなく覚えちまったんだよ。」
「チッ…次覚えておけよな。」
朝比奈と小鳥遊はガッチリと握手してからリングを降りた。
２回戦第２試合 ロイヤル北条 ＶＳ 十六夜美響
一回戦のダメージが色濃く残る北条は攻守に精彩を欠き、試合は一方的になってしまう。
３度フォールを返し意地を見せた北条であったが、最後はキツイ角度での裏投げで３カウントが入ってしまった。
決勝戦 ガルム小鳥遊 ＶＳ 十六夜美響
試合開始の段階でもはやどちらが優位かは明らかであった。通算ダメージの少ない十六夜が攻めまくる。高角度裏投げを２発にカラミティボム、さらには災厄降臨まで決めフィニッシュを狙うが、これを小鳥遊はクリアし続ける。
「らああああああっ！」
一発逆転の力を秘める“ガルムズファング”が十六夜のボディに突き刺さり、十六夜はガクリと崩れおちた。
「フォール！」
しかしこれをカウント２．８で返した十六夜は、災厄の力を振り絞ってストレッチマフラーを長時間極め小鳥遊の体力と精神力を奪いさる。
「これで終わり！」
最後は延髄蹴りで小鳥遊をＫＯし十六夜の勝利。
「ふふ…これが災厄の力よ。」
災厄の女神十六夜が第４回スカイブルーカップを制し、南への挑戦権をＧＥＴした。
◇ＥＸタッグ◇
「この技に耐えられるかしら？」
初戦は南のサザンクロスボム（腕極めノーザンライトボム）が炸裂し、八島が沈む。
第２戦では六角が南の上段蹴りでＫＯ。新女ペア相手に連勝と幸先のよいスタートを決める。
「オーホッホッホ。この程度ですの？」
第３戦…市ヶ谷のビューティボムでＡＡＣのエースチョチョカラスが撃沈。
「…話にならないわね。」
第４戦・第５戦ともに南のサザンクロスボムが火を吹き、ローズ、成瀬を撃破。
「まるで相手になりませんわね。」
第６戦…市ヶ谷のビューティボムが粘る吉原に決まりクール＆ビューティの勝利。
「オーホッホッホ！」
市ヶ谷のビューティサンダーが決まりベテランのブレード上原がマットに沈んだ。
「当然の結果ですわ。」
「もっと完璧な相手とやりたいものね。」
“クール＆ビューティ”南利美＆ビューティ市ヶ谷…ＥＸタッグリーグ優勝！！
５年目１２月 表彰
☆ジュニアベストバウト＝ソニックキャット ＶＳ コリィ・スナイパー
☆タッグベストバウト ＝南利美＆越後しのぶ ＶＳ ガルム小鳥遊＆コーディ
☆シングルベストバウト ＝ガルム小鳥遊 ＶＳ 南利美 （７月ＭＡＸ ＷＩＮＤ女王戦）
☆最優秀新人＝該当なし（得票１位は真壁那月であったが、ＮＥＷ ＷＩＮＤマットでは未デビューのため）
☆ＭＶＰ ＝南利美 ２年連続２度目
ＥＸタッグ優勝に加え、すべての部門をＮＥＷ ＷＩＮＤが制し、名実ともにナンバー１団体へと駆け上がったといえるだろう。
だがこれからが本当の始まりだ。ＮＥＷ ＷＩＮＤは止まらない。
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