ＮＥＷ ＷＩＮＤ社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー２のリプレイとなります。
旧作版のＮＥＷ ＷＩＮＤとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
ソニック・キャット ＶＳ マイティ祐希子
二人は序盤互角の攻防を見せたが、場外マット上でのダブルアームスープレックス、コンクリートへのボディスラムという荒技を決めた祐希子がペースをつかむ。
場内に戻った直後こそソニックのフライングニールを浴びてしまったが、祐希子はまったくひるむことなく連続して技を決め、勝利を奪いにいく。
しかし仕留めきれず、逆にソニックのエルボーで脳を揺らされ、もう一度決められたフライングニールキックで３カウントを許してしまった。
○ソニック・キャット（１３：５４ フライングニールキック→片エビ固め）マイティ祐希子×
※ソニックは２勝３敗、祐希子は１勝４敗で終了。
公式リーグ戦最終試合
オーガ朝比奈 ＶＳ 十六夜美響
ここまで全勝同士の一戦。勝った方が優勝というわかりやすい図式に試合開始前から盛り上がりを見せる場内。
「よっしゃ、ＧＯ！！」
レインボー岩城レフェリーの合図で試合開始。
「ふふっ！」
「ごわっ！」
まず動いたのは十六夜。力強いタックルで朝比奈をひるませると、素早くボディスラムを決める。
「なめんなあああああっ！」
朝比奈はチョップの乱れうちで応戦。露出度の高い十六夜の胸元がみるみるうちに真っ赤に染まる。
「このおおおおっ！」
十六夜は朝比奈の何発目だかわからないチョップをキャッチすると素早く必殺技の一つ裏投げで朝比奈をまっさかさまにマットに突き刺す。
「いてええなああっ！」
朝比奈は意地でハンマーブローを返すが、その直後にガクンとひざをついてしまう。
「災厄を甘くみないことねっ！」
十六夜はその朝比奈の顔面をサッカーボールキックの要領で蹴り飛ばす。
「名づけて”フリーキック”ってところかしら。」
「その程度じゃ効かねえぜっ！！」
勝ち誇る十六夜を引っ掴み、朝比奈は強引に担ぎあげる。
「おらあああっ！」
バックフリップ！
「どうでええっ！」
「あなたこそ甘く見すぎのようね。」
十六夜はむっくりと起き上がり朝比奈をロープへと振る。
「いやああああああっ！」
逆一本背負いがズバン！ときまる。
「いってええええなあああああああっ！」
朝比奈もむっくりと起き上がると、強烈なオーガクラッシャー！！
さすがに両者ここで起き上がれず、二人同時にダウンカウントが数えられる。
「くうっ…」
「させるかって！」
カウント８で図ったように同時に起きあがり、二人は技を次々と決めあう。
十六夜のミドルキックはカウント２．８でキックアウトされ、追撃を狙ったカラミティボムは朝比奈がウラカンで切り返す。
「くっ！」
これはカウント１で返してみせた十六夜はジャンピングニーで反撃を狙う。
「だから…なめる…なっての！」
独特のリズムを刻んで朝比奈がコーナーを利した背中プレスで切り返す。
「いっくぜええええええっ！」
オーガクラッシャーが決まり、朝比奈はカバーに行こうとするが、これを十六夜は足をすくって回避し、ストレッチマフラーでｷﾞﾘｷﾞﾘと絞る。
「ぐっ！」
振りほどいた朝比奈を十六夜は逃さず、災厄降臨で仕留めようとするが、朝比奈は南ばりの動きをみせ脇固めで切り返す。
「くっ…」
これを振りほどいた十六夜は再度ストレッチマフラーでギブアップを迫るが、朝比奈はそれを拒否。
「ならこれをおしまいよ。」
だが朝比奈には続けて放たれた裏投げを返すだけの力は残っていなかった。
「１３分５０秒、１３分５０秒！裏投げからの体固めによりまして、勝者十六夜美響！この結果、十六夜選手が優勝となります！」
岩城に右腕を上げられ十六夜は当然よという顔をする。
「災厄の力の前に立ちふさがれるものはいなかったようね！」
５戦全勝で優勝を決めた十六夜。
「さすがに一枚抜けていましたな。」
「ええ。十六夜はもう上で活躍できる選手ですからね。北条と小鳥遊をとらえるのも時間の問題かもしれません。」
◇リーグ戦結果◇
優勝（５勝無敗）＝十六夜美響「当然の結果ね。」
２位（４勝１敗）＝オーガ朝比奈「くそっ…」
３位（３勝２敗）＝ビューティ市ヶ谷「覚えていなさい。」
４位（２勝３敗）＝ソニック・キャット「うっきゅう…ヒロインが巻き返すってのもよくある展開なのさね…」
５位（１勝４敗）＝マイティ祐希子「悔しくて、体が熱くなってる。このままじゃ終われないわ。」
６位（０勝５敗）＝南利美「この悔しさ…私は決して忘れない。」
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