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新たなる風の物語 第61話「ヴィクトリーロード」

NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より 

 ※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
 旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。

「おおおおおっ!」
 南はカウント2.9でクリアしてみせた。
「そんな技で3カウントとれるなんて思っていなかったでしょうね?」
「もちろん思っていなかったさっ!」
 北条はダメージが大きい南に組みつくと、素早く自分の腿の間に南の頭を挟みこんだ。
「返せ、南っ!」
 熱心なファンの一人が大声を張りあげる。
「はっ!」
 しかし…その願いむなしく南は軽々と持ち上げられ、この試合2度めの脳天杭打ちでマットに打ち込まれた。
「がはっ…」
 北条はカバーには行かずに間合いをとった。
「狙いはパーフェクトキックですかな。」
「でしょうね。あの間合いは間違いないです。」
 北条がパーフェクトキックの構えをとるとフィニッシュへの期待感が大きく高まった。この期待感が大いなる力となり、北条の右足に力を与えるのだ。
「南もよく頑張りましたが…ここまでですかな。」
 ダンディさんの言うとおり、ここでパーフェクトキックが決まった瞬間に試合は終わるだろう。
 北条にはロイヤルDDTという立派な必殺技も持っているのだが、北条のフィニッシュ技としてはこのパーフェクトキックの方がファンに浸透している。
 南はゆっくりとひざをついて起きあがろうとする。
「南っ!!」
 北条が素早く間合いを詰めた。出るぞ、必殺のパーフェクトキック!! 
「うわあああああっ!」
 南ファンから悲鳴があがる。
「!」
だがしかし、大きなダメージを受けていたはずの南が鋭い動きを見せ、逆に北条の懐に飛び込んだ。
「なにいっ!」
 北条は南のまさかの動きに反応しきれない。
「北条~~~っ!!」
南は下からドロップキックで顎先を打ち抜く。
「ぐうっ…」
 顎を揺らされた北条はバランスを崩してしまった。
「くうっ…」
慌てて体勢を立て直そうとした北条の足を引っ掴み、南は高速のドラゴンスクリューを放つ!
「ぐああああっ…」
 片足を引きずる北条を無理やり引き起こすと、フェイスクラッシャー!さらにアンクルホールドとたたみかける。
「このやっ…ぐっ…」
 北条はアンクルホールドをなんとか外して立ち上がるとジャンピングニーアタックで反撃!しかし、南はロープの反動を使った背面エルボードロップで切り返す。
「くっ…」
 しかし北条もそれに耐え、すかさず南の腰に手を回すとバックドロップの体勢に持ち上げた。
「はあっ!!」
 なんと南は体重を預けて押しつぶす。
「なんのっ!」
 北条はフォールを許さずはねのける。
「その程度で…うわっ…」
「はあっ!」
 南はドラゴンスクリューで北条を一回転させると関節技にはいかず、意表をついてフォール!
「くっ!」
 なんとかカウント2.9でクリアした北条はまたもドロップキックを繰り出すが、南はそれをカウンターのエルボーで迎撃。
 さらに起きあがった北条へ渾身のランニングエルボーを打ち込みフォールにいく。
バン!「ワン!」
バンッ!!「トゥ!!」
 トニー館レフェリーが小さく首を振ってから3度目のマットを叩いた。
 バンッツ!!
「スリーー!!!」
 南の勝利を告げるゴングが鳴り響き、それをすぐに大歓声がかき消した。
「27分18秒…ランニングエルボーからの体固めにより、勝者南利美!!」
「み・な・み! み・な・み!」
 4725人の大観衆から大みなみコールが送られる。
「わああああああああああっ!」
 トニー館レフェリーが南の腕を上げると、今まで以上の大歓声が沸き起こった。
デビュー2年目の南がキャリアで大きく上回る北条を破るというビッグサプライズに会場が酔いしれていた。
あるファンなどは「今日は歴史の目撃者になった!」とまで語っていたという。

「南利美が強かった…ただそれだけのことです。この借りは必ず返します。」
 北条はリベンジを誓った。
「勝ったけど…まだまだ私も完璧ではないわね。リベンジを狙ってくるでしょうけど、次も私は負けないわ。」
 この二人の戦いは今後も楽しみになりそうだ。
「あれが南利美か…」
 会場の隅で見ていた入団予定者も刺激を受けたようだ。これからのNEW WINDには楽しみが増えそうだ。

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2009/01/16 18:00 | Comments(0) | サバイバー2リプレイ NEW WIND編

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