ＮＥＷ　ＷＩＮＤ

「どうも。ＮＥＷ　ＷＩＮＤ総合コーチ兼現場監督のダンディ須永です」
「アシストントのレインボー岩城っす。唐突に始まったこのコーナーは、選手の資質を見抜く鋭い眼力を持つ我らがダンディさんが、その眼力で好走する馬を見抜くというコーナーです」
「というわけで、よろしくお願いしますぞ。ただ、オーナーは気まぐれな方ですからな。次回があるかはわかりませんぞ」
「たはは……せっかくの出番なんだから、継続お願いしますよ」
　岩城手に持った赤ペンを耳にさす。
「ふむ、それでは予想に行く前に、ゲストを紹介しましょう。今週で最終回という噂の新咲柊さんのところから、ゲストに来てくれた永原ちづるさんと、楠木悠里さんです」

「いつも元気にジャーマン！　永原ちづるです」
「こんにちは！　楠木悠里です」
「ようこそＮＥＷ　ＷＩＮＤへ。ホストのダンディ須永です」
「アシストントのレインボー岩城っす！」

「「はじめまして！」」
「どうもはじめまして。……楠木さんはともかく永原さんには初めて会った気がしないのですが、ともかくよろしくお願いしますぞ」
「あはは……そりゃ、旧ＮＷのジャンヌ永原とか、新ＮＷのジャーマン永原とか、いますからね……」
「お二人は仕事を探すことになるんですかな？」
「うわ！　いきなり核心ついてきましたね！　まだわからないのが正直なところだと思います」
　楠木が冷静に答える。
「では、私の予想に行く前に、お二人の予想をおさらいしておきますかな」

　楠木　ジャガーメイル
　永原　スマートギア

「私たちの予想の詳細については、こちらをご覧ください」

「なるほど、現時点で１番人気と２番人気ですな。……このレースはハンデ戦ですぞ。そうそう堅くはいきますまい」
「そういえば確か永原さんは穴党と聞いていましたが？」
「はい！　いっつも直感、一発ジャーマンです！」
「……今日は手堅くＬＶ２というところです」
「なるほど。しかし、穴党を名乗る方が１人気を指名すると、少々危険な香りがしますぞ」

「ううう……」
「さすがはダンディさんですね。手厳しい」
　　
「そんなつもりはありませんがな。では予想してみましょう。東京芝２５００ｍという特殊な舞台で行われるわけですが、ズバリポイントはコース適性ですな。ちなみにオーナーは、このレースを去年当ていて、さらに今年の目黒も当てているそうですぞ」
「へえ……そうなんですか」
「年2回しかないチャンスっすね！」
「……そうなりますな」

　ダンディ須永の好走予想馬

　５番モンテクリスエス
　６番ミヤビランペリ
１２番トウショウウェイヴ
１４番サンライズマックス
１７番ジャガーメイル

「５頭あがりました。では一頭ずつ聞いていきましょう。まずモンテクリスエスですが……」
「まずこの馬は東京コース適性、そして距離の適性が十分です。それに松田国厩舎の叩き３戦目で、好相性のヨシトミ騎手の起用。勝負気配ありですな」
「なるほど」
「ダンディさん、やはりミヤビランペリは目黒を勝ったということで？」
「その通りですぞ、楠木さん。相性は十分ですから、もう一度突っ込むのはよくあることですぞ」
「なるほど。次はトウショウウェイブですね」
「ここは特殊な条件ですし、準ＯＰ勝ち上がり馬はこういうレースでこそ狙いが立ちますからな。言うまでもなく東京巧者。ジャガーメイルとどっちが上がですかな？」
「サンライズマックスはどうですか？」
「ま、特に理由はありませんが、賞金加算を狙っての出走。勝負度合いは強いでしょうな」
「最後は楠木さんも予想されていた、ジャガーメイルですね」
「ええ。これは言うまでもなく外せないところでしょうな」
「……スマートギア……」
「もちろんいいと思いますが、どうでしょうな。やや疑っています」
「そうですかあ……でも自分の直感だから信じる！」

「では、ダンディさん予想をお願いします」
「はい。こうなりますぞ」


◎１２番トウショウウェイヴ
〇１７番ジャガーメイル
▲　 ５番モンテクリスエス
△１４番サンライズマックス
△　６番ミヤビランペリ

　買い目
１２＝１７　ワイド
１２＝　５　ワイド
１７＝　５　ワイド
１２＝１４　ワイド
１２＝　６　ワイド
　　
３連複２頭流　１２＝１７　５，６、１４　３点
３連単フォーメーション　１２⇒１７⇒５．６．１４、９　４点

「というわけで、今日はここまで。お相手はダンディ須永と」
「レインボー岩城。そして、ゲストの」
「永原ちづる」
「楠木悠里でした。」
「最後にゲストのお二人から一言」

「「お仕事くださ～い！」」