フレイア鏡親衛隊・綾瀬さとる 手記『鏡さんと僕』より
※このお話は実際のプレイ結果を管理人オリジナルの設定を使って補完し、お話としたものです。
※このお話は実際のプレイ結果を管理人オリジナルの設定を使って補完し、お話としたものです。
僕の名前は綾瀬さとる。
今年20歳になったばかりの何の取り得もないフリーターです。
背もさほど高くはないし、顔だって悪くはないけど、よくもない。それに特に目標もない。僕は高校を卒業してからずっとバイト生活をしています。
そんな僕の唯一の趣味はプロレス観戦。
某総統および、その腹心が言うところの『暇で、モテないプロレスファン』であり、『しみったれた下々の諸君』の一人なわけだ。
まあ正直男子のプロレスにはほとんど興味はなく、女子プロレス専門だけどね。
ちなみにお気に入りの選手は、フレイア鏡さん。
フリーのレスラーとして各地のインディ団体をお色気たっぷりに渡り歩いている彼女に僕は惚れてしまった。
あのとても僕より年下とは思えない魅力、色気・・・ああ・・・鏡さん・・・好きにして・・・
はっ! いけない、いけないつい、いけない妄想に・・・
そういえば僕は一応『フレイア鏡親衛隊隊長』という肩書きはある。
といっても隊員はわずか4人しかいないグループだけど。
だけど、そんな平凡な僕の生活を一変させるような出来事が起きたんだ。
えっ? 「予告編を見たから大体知っている」って?
まあまあ、あれはすっとばしているダイジェスト版だからさ。
ちゃんと聞いておくれよ。
それはある日の試合が終わったあとのことだった。
僕らは鏡さんの横断幕をしまっていた。
横断幕ってあれね、プロレス会場の2階の一番前から垂れ下がっているやつね。
人気のあるレスラーほど数は多いし、工夫もこらしている。残念な事に鏡さんの横断幕はまだ我々のだけ。
あの魅力を独り占め出来るのはいいけど、もっと広く知れ渡ってほしい。
でも・・・あんまりライバルが多くなるのも困るな・・・
鏡さんは我々の鏡さんであって欲しい・・・でも・・・でも・・・
ああ・・・ジレンマだなあ・・・
ちなみに『女神フレイア様 我々はどこへでもついていきます!』
というのが我々の出している横断幕。
一応団体の決まりとかあるから、フリー選手の横断幕出すのって大変なんだ。
好意的なファンが多い団体さんだといいけど、そういう団体ばかりじゃないからね。
僕らは鏡さんの試合があれば日本全国どこへだって駆けつける。
鈍行で行ったり、一番安いチケットを買ったりして節約しているんだ。
わかりやすい例では、東の聖地『後楽園プラザ』なら立ち見券2500円を買って入場している。
横断幕の話に戻すけど、基本は鏡さんの出番が終われば引っ込める事が多い。(メインの選手の横断幕と入れ替える為)だけど、今日は最後まで出していた。
なので、この時間に撤去していたのだけど、そこへ彼女が近づいてきたのだ。
一応親衛隊を名乗る以上、鏡さんとは多少の面識はある。
だけども片付けをしている僕らに近寄ってくるという事は今までになかった、大事件だったんだ。
正直これだけでもビッグサプライズ!だね。
「お疲れ様です、か、鏡さん。」
親衛隊の4人は作業の手を止め、全員整列する。
右手は敬礼ポーズをとってしまうのはなぜだろうか。
「今日も応援ありがとう。みなさんにキスしてあげたいくらいですわ。」
艶のある声で言われ、僕らはとろけそうになる。
多分ここにいる全員、キスシーンを思い浮かべているに違いない。
「い、いえ鏡さんの為ですから。」
隊長である僕が代表してお答えしました。
「・・・・」
鏡さんは何もいわずにジーッと僕らの顔を順番に見つめていきます。
まるで品定めをするように。 ・・・僕らは動くことができませんでした。
鏡さんはそんな僕らを楽しむかのように、顔を近づけてジーッと見ています。
最後は・・・僕の番でした。
鏡さんは顔をそっと僕の耳元によせると、ふっっと息を吹きかけながら、「あなたにするわ。」と他の人に聞こえないようにささやきます。
「あ、」
僕が何かを言おうとすると「静かにね。」とまた耳元で囁きます。
これは夢ではないだろうか・・・と何度思った事か。
気づけば、鏡さんの姿は消え、他の親衛隊のメンバーが不審そうに僕を見ています。
「綾瀬隊長、なにかあったんですか?さっきからずっと呆けていますけど。」
メンバーのコジローさん(24歳)が尋ねてきた。
「あ、いや何でもないよ。あんまり近くで鏡さんの顔を見たから、幸せすぎてで固まっていただけ。」
僕は囁かれた事は黙っていることにした。
「ですよねえ。いきなりあんな近くに顔寄せられたら、たまんないっすよね。」
ちょっと小太りのメンバー、タクローさん(26歳)がデレデレになる。
そりゃそうだ。僕だってデレデレだったもの。
「でも隊長だけ長かったっすよねえ。」
チビ・・・失礼、一番背の低いヘイシローさん(18歳)が羨ましそうにする。
「ま、隊長だからな。いつも一番声張り上げて応援しているし。」
「そうだよな。隊長だもん。」
どうやらメンバーには気づかれていないらしい。
僕は鏡さんに誘われたんだ・・・
こんな事ってありえるのか?
ゆ、夢じゃないよな・・・
僕は自分の頬を思いっきりつねってみた。
「いってええ!」
夢じゃなかった。
これは本当のことだったんだ。
この日を境に僕の平凡な人生が大きく変わることになるが、それはこの時の僕が知る由もなかった。
今年20歳になったばかりの何の取り得もないフリーターです。
背もさほど高くはないし、顔だって悪くはないけど、よくもない。それに特に目標もない。僕は高校を卒業してからずっとバイト生活をしています。
そんな僕の唯一の趣味はプロレス観戦。
某総統および、その腹心が言うところの『暇で、モテないプロレスファン』であり、『しみったれた下々の諸君』の一人なわけだ。
まあ正直男子のプロレスにはほとんど興味はなく、女子プロレス専門だけどね。
ちなみにお気に入りの選手は、フレイア鏡さん。
フリーのレスラーとして各地のインディ団体をお色気たっぷりに渡り歩いている彼女に僕は惚れてしまった。
あのとても僕より年下とは思えない魅力、色気・・・ああ・・・鏡さん・・・好きにして・・・
はっ! いけない、いけないつい、いけない妄想に・・・
そういえば僕は一応『フレイア鏡親衛隊隊長』という肩書きはある。
といっても隊員はわずか4人しかいないグループだけど。
だけど、そんな平凡な僕の生活を一変させるような出来事が起きたんだ。
えっ? 「予告編を見たから大体知っている」って?
まあまあ、あれはすっとばしているダイジェスト版だからさ。
ちゃんと聞いておくれよ。
それはある日の試合が終わったあとのことだった。
僕らは鏡さんの横断幕をしまっていた。
横断幕ってあれね、プロレス会場の2階の一番前から垂れ下がっているやつね。
人気のあるレスラーほど数は多いし、工夫もこらしている。残念な事に鏡さんの横断幕はまだ我々のだけ。
あの魅力を独り占め出来るのはいいけど、もっと広く知れ渡ってほしい。
でも・・・あんまりライバルが多くなるのも困るな・・・
鏡さんは我々の鏡さんであって欲しい・・・でも・・・でも・・・
ああ・・・ジレンマだなあ・・・
ちなみに『女神フレイア様 我々はどこへでもついていきます!』
というのが我々の出している横断幕。
一応団体の決まりとかあるから、フリー選手の横断幕出すのって大変なんだ。
好意的なファンが多い団体さんだといいけど、そういう団体ばかりじゃないからね。
僕らは鏡さんの試合があれば日本全国どこへだって駆けつける。
鈍行で行ったり、一番安いチケットを買ったりして節約しているんだ。
わかりやすい例では、東の聖地『後楽園プラザ』なら立ち見券2500円を買って入場している。
横断幕の話に戻すけど、基本は鏡さんの出番が終われば引っ込める事が多い。(メインの選手の横断幕と入れ替える為)だけど、今日は最後まで出していた。
なので、この時間に撤去していたのだけど、そこへ彼女が近づいてきたのだ。
一応親衛隊を名乗る以上、鏡さんとは多少の面識はある。
だけども片付けをしている僕らに近寄ってくるという事は今までになかった、大事件だったんだ。
正直これだけでもビッグサプライズ!だね。
「お疲れ様です、か、鏡さん。」
親衛隊の4人は作業の手を止め、全員整列する。
右手は敬礼ポーズをとってしまうのはなぜだろうか。
「今日も応援ありがとう。みなさんにキスしてあげたいくらいですわ。」
艶のある声で言われ、僕らはとろけそうになる。
多分ここにいる全員、キスシーンを思い浮かべているに違いない。
「い、いえ鏡さんの為ですから。」
隊長である僕が代表してお答えしました。
「・・・・」
鏡さんは何もいわずにジーッと僕らの顔を順番に見つめていきます。
まるで品定めをするように。 ・・・僕らは動くことができませんでした。
鏡さんはそんな僕らを楽しむかのように、顔を近づけてジーッと見ています。
最後は・・・僕の番でした。
鏡さんは顔をそっと僕の耳元によせると、ふっっと息を吹きかけながら、「あなたにするわ。」と他の人に聞こえないようにささやきます。
「あ、」
僕が何かを言おうとすると「静かにね。」とまた耳元で囁きます。
これは夢ではないだろうか・・・と何度思った事か。
気づけば、鏡さんの姿は消え、他の親衛隊のメンバーが不審そうに僕を見ています。
「綾瀬隊長、なにかあったんですか?さっきからずっと呆けていますけど。」
メンバーのコジローさん(24歳)が尋ねてきた。
「あ、いや何でもないよ。あんまり近くで鏡さんの顔を見たから、幸せすぎてで固まっていただけ。」
僕は囁かれた事は黙っていることにした。
「ですよねえ。いきなりあんな近くに顔寄せられたら、たまんないっすよね。」
ちょっと小太りのメンバー、タクローさん(26歳)がデレデレになる。
そりゃそうだ。僕だってデレデレだったもの。
「でも隊長だけ長かったっすよねえ。」
チビ・・・失礼、一番背の低いヘイシローさん(18歳)が羨ましそうにする。
「ま、隊長だからな。いつも一番声張り上げて応援しているし。」
「そうだよな。隊長だもん。」
どうやらメンバーには気づかれていないらしい。
僕は鏡さんに誘われたんだ・・・
こんな事ってありえるのか?
ゆ、夢じゃないよな・・・
僕は自分の頬を思いっきりつねってみた。
「いってええ!」
夢じゃなかった。
これは本当のことだったんだ。
この日を境に僕の平凡な人生が大きく変わることになるが、それはこの時の僕が知る由もなかった。
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