伊達 遥 自伝「フェニックス伝説~本当はおしゃべりな私」より
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”伊達遥視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
なお、伊達遥はメール好きという事(公式設定)なので、この著書ではかなりおしゃべりです。
文章は書けるだろうという想定ですね。
この辺りを了承の上”つづき”をご覧になってくださいね。
△前回のフェニックス伝説~本当はおしゃべりな私もよろしければどうぞ。
前回の師弟対決の時を伊達遥の視点で書いています。
※※なお、この伊達視点73.99は、永沢舞視点とセットのお話なので、その73.8のmaigorokuもご覧いただけるとより楽しめると思います。
前回の伊達視点その42.8もフェニックス伝説~本当はおしゃべりな私も永沢視点その42.9のmaigorokuとセットです)
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”伊達遥視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
なお、伊達遥はメール好きという事(公式設定)なので、この著書ではかなりおしゃべりです。
文章は書けるだろうという想定ですね。
この辺りを了承の上”つづき”をご覧になってくださいね。
△前回のフェニックス伝説~本当はおしゃべりな私もよろしければどうぞ。
前回の師弟対決の時を伊達遥の視点で書いています。
※※なお、この伊達視点73.99は、永沢舞視点とセットのお話なので、その73.8のmaigorokuもご覧いただけるとより楽しめると思います。
前回の伊達視点その42.8もフェニックス伝説~本当はおしゃべりな私も永沢視点その42.9のmaigorokuとセットです)
“弟子 永沢舞について”
舞は前にも言いましたがとても可愛い子です。
最初は煩いだけで、苦手だと思っていたけど根は真面目でとても素直な子。
素直なだけに教えるのは面白かったですね。
私のタッグパートナーは、南さん、カンナ、舞の3人が中心でした。
南さんとはお互いに尊敬しあえる仲、カンナとは常に緊張感を持っていて、舞とのタッグは楽しいという印象です。
”サイレントヴォイス”(カンナとのコンビ)が一番実績もあるし、ベストバウトを受賞したりしていますけど、舞との師弟タッグが一番楽しかったですね。
色々と思い出深いし。(深い意味はありません)
タッグパートナーとしてだけでなく、一人のレスラーとして舞の成長は楽しみでした。
舞はずっと頑張っていたから、どんなレスラーに成長していくのかが楽しみでしたね。
でもね、ちょっぴり寂しかったりもしましたよ、舞が成長すると私の同期が負けていくわけですから。
私達1期生は全部で5人。
NEW WINDの歴史を創る役目を担ってきたわけだし、それぞれが目標に向かって頑張っていたんです。
”皆で一番の団体にして、ベルト取ろうねって。”
結果的に全員世界のベルトには届きましたけど、シングル王座には3人しか届かなかった。
(ラッキー内田と氷室紫月はタッグ王座まで)
夢を語った仲間が後輩の舞に負ける。
これは寂しいことでもあったけど、プロレスの世界では・・・特に実力優先のNEW WINDでは当たり前のことでもあるんですけどね。
私だってそうしてメインに起用されてきたわけだし。
蒔絵(マッキー上戸)と佐知子(ラッキー内田)はいつしか休憩前後まで試合順が落ちていたし、舞が上を目指す以上は必ず超えなければならない相手だった。
そして蒔絵と佐知子は舞に敗れた。
努力の差なのかそれとも才能の差かはわからないけど、これは事実。
同期としては寂しい結果。
でもコーチとして、そして団体の看板レスラーとしては後輩の成長は歓迎でした。
紫月が舞の前に壁として立ちふさがっていた時期も結構あったけど、結果として舞は紫月を超え、そしてついに・・・南さんを超えました。
あの頃の南さんはもう全盛期は過ぎていて、パフォーマンスが落ちてきていたけど、それでも紫月よりは全然強かった。
その南さんを舞が破った。
これは正直ショックでしたね。
私は南さんとは同期だし、彼女の完璧を目指す心、妥協のないファイトを私は尊敬していたし、ライバルだと思っていました。
南さんも私をライバルだと思ってくれていたし、お互い意識して競い合って成長してきていましたから。
でも、南さんは負けた後こう言ってくださいました。
「遥、舞をいいレスラーに育てたわね。これで私達がいなくなってもNEW WINDは大丈夫ね。」って。
私、嬉しいのか悲しいのか分からなくなって泣いちゃいました。
南さんは自分の衰えを早くから感じていたし、私より早くリングを去る事になるのは覚悟していたようでした。
もっとも彼女はそのことで悩んでもいたようですが、それは風間社長にしか話していなかったようです。
同じレスラーにはやっぱり話にくい事だったんでしょうね。
それに南さんは・・・いえこれは書かないでおきますね。
南さんに勝った舞は、私に向かってこう言ってきました。
「今度は遥さんに勝ちますから!」って。
私は私を倒す為の練習をする舞を指導する事になったわけです。
でも、それはいつか来ると思っていたこと。
予想よりも早かったですけどね。
私はまだ衰えを感じていたわけでもないし、まだまだ舞には負けないと思っていました。
まだ全盛期だったし、ここで舞に負ける事はないと思ってました。
(私が衰えを意識するのはまだ先のことでしたから)
けど12月の試合のとき、初めて舞の成長、そして強さを感じました。
投げ技の破壊力なら、ちぐ(結城千種)と同じかそれ以上。
特にテキーラの衝撃はちぐの必殺技バックドロップよりも上でした。
本当に強くなったと思います。だけど私はまだ負けられなかった。
最後は巧く切り返して、丸めこんで勝利しましたが本当に危なかった。
まだ大丈夫って思っていたのですが、舞の成長は想像以上でした。
あの当時の力量でいえばみことと同等くらいだったと思いますよ。
私は当時WWCAシングル王座を持っていましたから、試合後に風間社長に舞を挑戦者にして欲しいと伝えておきました。
「いいのか?」
ときかれましたけど、「・・・舞は強くなったから」と応えておきました。
「弟子である永沢が師匠である伊達に世界王座を賭けて挑戦か。話題になるな。」
と風間社長は言っていました。
いつだってそういう話題づくりを心がけるているんですから風間社長は凄いです。NEW WINDがあれだけの団体になったのは風間社長のマスコミ操作が巧かったからだと思います。
それに私達がいなくなった後を見据えていたので、この話には乗り気だったようです。
結果から言えばこの王座戦には私は負けました。
悔しくないか?って??
「舞に負けたのは悔しいけど、でも嬉しくもあるの。」
ってのが本音かな。
一人のレスラーとしては悔しいのは当たり前。
でも相手が舞だったから嬉しかったのも確か。
コーチとしてずっと教えていたのだから。
最後とられた技は私が教えてあげた舞の必殺技“テキーラサンライズ”
舞があの時からずっと大事にフィニッシュホールドとして使ってくれてる技。
ドラゴンとタイガーを両方使いたいという我侭な舞に、両方の要素のある技“ドラゴンタイガー”として教えた技です。
もちろんテキーラサンライズだって私は知っていたけど。
ブリッジに必要な柔軟性を持っている舞にはテキーラはピッタリ。
ちょうど武藤が同じような技(※)を開発していたのはちょっと笑ったけどね(笑)
※武藤の竜虎原爆のこと。へなーらサンセットという技とまったく同形だった。
舞は「あの技でトップを取る」ってあの頃言っていたと思います。
私はその時は“まだまだ無理だね”なんて思っていたのにね。
私が舞に負けたあたりがNEW WINDのターニングポイントになったなんていう人もいるそうですけど。
NEW WINDは常にトップを目指す団体。
いつまでも私達がトップを張れるほどの甘い団体ではないんです。
とにかく下からの突き上げが凄いんだから(笑)
なにしろ私達1期生は2期生のデビュー直後から突き上げられているのよ。
その2期生のカンナとみことを武藤と結城が突き上げ、さらにその下から舞と吉田が突き上げる。
南さんの妹ハイブリットもいるし、さらに私の首を狙う片倉(フェニックス遥)だっている。
舞が私達を超えようとしたように彼女たちも舞を狙ってくると思う。
それを繰り返していくことが私の大好きなNEW WINDを盛り上げる事になると思う。
舞は私に勝ったけど、彼女はこれからが本当の試練だと思う。
だって追う立場の方が全然気楽なんだから。
私だって”南さんを追っている時”の方がどんなに楽だったか。
追われる立場になると色々と見えてくる。
“舞がこれからどんなレスラーに成長するのか。”
とても楽しみでしたよ。
“私を語るには舞を抜きでは語れないし、舞を語るには私を抜きでは語れない。”そんな関係ですね。
舞はとても大事な弟子であり、可愛い後輩であり、最終的にはライバルでもあったのかもしれません。
南さんとカンナ、そして舞には負けたくないと思っていたのは確かですからね。
↓ご感想などはこちらからどうぞ。
舞は前にも言いましたがとても可愛い子です。
最初は煩いだけで、苦手だと思っていたけど根は真面目でとても素直な子。
素直なだけに教えるのは面白かったですね。
私のタッグパートナーは、南さん、カンナ、舞の3人が中心でした。
南さんとはお互いに尊敬しあえる仲、カンナとは常に緊張感を持っていて、舞とのタッグは楽しいという印象です。
”サイレントヴォイス”(カンナとのコンビ)が一番実績もあるし、ベストバウトを受賞したりしていますけど、舞との師弟タッグが一番楽しかったですね。
色々と思い出深いし。(深い意味はありません)
タッグパートナーとしてだけでなく、一人のレスラーとして舞の成長は楽しみでした。
舞はずっと頑張っていたから、どんなレスラーに成長していくのかが楽しみでしたね。
でもね、ちょっぴり寂しかったりもしましたよ、舞が成長すると私の同期が負けていくわけですから。
私達1期生は全部で5人。
NEW WINDの歴史を創る役目を担ってきたわけだし、それぞれが目標に向かって頑張っていたんです。
”皆で一番の団体にして、ベルト取ろうねって。”
結果的に全員世界のベルトには届きましたけど、シングル王座には3人しか届かなかった。
(ラッキー内田と氷室紫月はタッグ王座まで)
夢を語った仲間が後輩の舞に負ける。
これは寂しいことでもあったけど、プロレスの世界では・・・特に実力優先のNEW WINDでは当たり前のことでもあるんですけどね。
私だってそうしてメインに起用されてきたわけだし。
蒔絵(マッキー上戸)と佐知子(ラッキー内田)はいつしか休憩前後まで試合順が落ちていたし、舞が上を目指す以上は必ず超えなければならない相手だった。
そして蒔絵と佐知子は舞に敗れた。
努力の差なのかそれとも才能の差かはわからないけど、これは事実。
同期としては寂しい結果。
でもコーチとして、そして団体の看板レスラーとしては後輩の成長は歓迎でした。
紫月が舞の前に壁として立ちふさがっていた時期も結構あったけど、結果として舞は紫月を超え、そしてついに・・・南さんを超えました。
あの頃の南さんはもう全盛期は過ぎていて、パフォーマンスが落ちてきていたけど、それでも紫月よりは全然強かった。
その南さんを舞が破った。
これは正直ショックでしたね。
私は南さんとは同期だし、彼女の完璧を目指す心、妥協のないファイトを私は尊敬していたし、ライバルだと思っていました。
南さんも私をライバルだと思ってくれていたし、お互い意識して競い合って成長してきていましたから。
でも、南さんは負けた後こう言ってくださいました。
「遥、舞をいいレスラーに育てたわね。これで私達がいなくなってもNEW WINDは大丈夫ね。」って。
私、嬉しいのか悲しいのか分からなくなって泣いちゃいました。
南さんは自分の衰えを早くから感じていたし、私より早くリングを去る事になるのは覚悟していたようでした。
もっとも彼女はそのことで悩んでもいたようですが、それは風間社長にしか話していなかったようです。
同じレスラーにはやっぱり話にくい事だったんでしょうね。
それに南さんは・・・いえこれは書かないでおきますね。
南さんに勝った舞は、私に向かってこう言ってきました。
「今度は遥さんに勝ちますから!」って。
私は私を倒す為の練習をする舞を指導する事になったわけです。
でも、それはいつか来ると思っていたこと。
予想よりも早かったですけどね。
私はまだ衰えを感じていたわけでもないし、まだまだ舞には負けないと思っていました。
まだ全盛期だったし、ここで舞に負ける事はないと思ってました。
(私が衰えを意識するのはまだ先のことでしたから)
けど12月の試合のとき、初めて舞の成長、そして強さを感じました。
投げ技の破壊力なら、ちぐ(結城千種)と同じかそれ以上。
特にテキーラの衝撃はちぐの必殺技バックドロップよりも上でした。
本当に強くなったと思います。だけど私はまだ負けられなかった。
最後は巧く切り返して、丸めこんで勝利しましたが本当に危なかった。
まだ大丈夫って思っていたのですが、舞の成長は想像以上でした。
あの当時の力量でいえばみことと同等くらいだったと思いますよ。
私は当時WWCAシングル王座を持っていましたから、試合後に風間社長に舞を挑戦者にして欲しいと伝えておきました。
「いいのか?」
ときかれましたけど、「・・・舞は強くなったから」と応えておきました。
「弟子である永沢が師匠である伊達に世界王座を賭けて挑戦か。話題になるな。」
と風間社長は言っていました。
いつだってそういう話題づくりを心がけるているんですから風間社長は凄いです。NEW WINDがあれだけの団体になったのは風間社長のマスコミ操作が巧かったからだと思います。
それに私達がいなくなった後を見据えていたので、この話には乗り気だったようです。
結果から言えばこの王座戦には私は負けました。
悔しくないか?って??
「舞に負けたのは悔しいけど、でも嬉しくもあるの。」
ってのが本音かな。
一人のレスラーとしては悔しいのは当たり前。
でも相手が舞だったから嬉しかったのも確か。
コーチとしてずっと教えていたのだから。
最後とられた技は私が教えてあげた舞の必殺技“テキーラサンライズ”
舞があの時からずっと大事にフィニッシュホールドとして使ってくれてる技。
ドラゴンとタイガーを両方使いたいという我侭な舞に、両方の要素のある技“ドラゴンタイガー”として教えた技です。
もちろんテキーラサンライズだって私は知っていたけど。
ブリッジに必要な柔軟性を持っている舞にはテキーラはピッタリ。
ちょうど武藤が同じような技(※)を開発していたのはちょっと笑ったけどね(笑)
※武藤の竜虎原爆のこと。へなーらサンセットという技とまったく同形だった。
舞は「あの技でトップを取る」ってあの頃言っていたと思います。
私はその時は“まだまだ無理だね”なんて思っていたのにね。
私が舞に負けたあたりがNEW WINDのターニングポイントになったなんていう人もいるそうですけど。
NEW WINDは常にトップを目指す団体。
いつまでも私達がトップを張れるほどの甘い団体ではないんです。
とにかく下からの突き上げが凄いんだから(笑)
なにしろ私達1期生は2期生のデビュー直後から突き上げられているのよ。
その2期生のカンナとみことを武藤と結城が突き上げ、さらにその下から舞と吉田が突き上げる。
南さんの妹ハイブリットもいるし、さらに私の首を狙う片倉(フェニックス遥)だっている。
舞が私達を超えようとしたように彼女たちも舞を狙ってくると思う。
それを繰り返していくことが私の大好きなNEW WINDを盛り上げる事になると思う。
舞は私に勝ったけど、彼女はこれからが本当の試練だと思う。
だって追う立場の方が全然気楽なんだから。
私だって”南さんを追っている時”の方がどんなに楽だったか。
追われる立場になると色々と見えてくる。
“舞がこれからどんなレスラーに成長するのか。”
とても楽しみでしたよ。
“私を語るには舞を抜きでは語れないし、舞を語るには私を抜きでは語れない。”そんな関係ですね。
舞はとても大事な弟子であり、可愛い後輩であり、最終的にはライバルでもあったのかもしれません。
南さんとカンナ、そして舞には負けたくないと思っていたのは確かですからね。
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