NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
「よっしゃあ!」
「させない!」
リリィは朝比奈を素早くロープに振る。
「くらえっ!」
「オレを…甘く…みるなっての!」
ロープに振られた朝比奈は、重量級の体で軽量級の動きを見せる朝比奈。完璧なトペ・レベルサでリリィのジャンピングニーを押しつぶす。
「今だ、大将!」
「OK!」
さすがにダメージの大きいリリィを無理やり立たせると、両サイドから走り込んでサンドイッチラリアット!
「グエッ!」
リリィはたまらずダウン。
「よっしゃ!頼むぜ、大将!」
「任せておけ。」
タッチを交わし小鳥遊が試合権利を手にする。
「上手いですね。」
「ですな。今日の小鳥遊&朝比奈のタッチワークはスナイパーシスターズのそれをはるかに上回っていますぞ。」
「ですね…だけど…」
「詰めが甘いですな。」
またもや足元を掬われ転倒してしまった小鳥遊を足4の字固めで痛めつけるリリィ。
「このっ!味なマネを。」
「アシモトがオスルだといっただろう。」
しかし小鳥遊にはパワーがある。リリィを引きずってあっさりとロープへと逃げる。
「姉さん!」
「頼んだ!」
ようやくコリィがリングイン。
「ううむ、仕留め損ねましたな。」
「これがどう出るかですね。」
コリィは足を気にしながら起きあがった小鳥遊に鮮やかなフランケンシュタイナーを決める。
「効くかあああ!」
小鳥遊はカウント2でコリィを放り投げてクリア。
「だっしゃああああ!」
そしてコリィの顔面に強烈なヘッドバットを打ち込む。
「っと…やっぱ効いたな。」
足もとがグラついたのに気づき小鳥遊は苦笑いしながら朝比奈にタッチ。
「よっしゃ、いくぜ!おあっ!」
何度やったら気が済むのか、朝比奈はまたも足元をすくわれ攻撃のタイミングを逸してしまう。
「決めるわよ!」
朝比奈をロープに振るコリィ。狙いはフライングニールキックだろう。
「だから…オレを…甘くみるなっての!」
姉リリィの時同様に朝比奈は完璧なトペ・レベルサでコリィを押しつぶす。
「やってくれる…じゃない。」
しかしコリィはさっと間合いを素早くリリィとタッチ。
「イクゾ!」
リリィは朝比奈に接近すると素早く懐に飛び込んだ。
「はやっ!おわああああっ!」
バックドロップが綺麗に決まる。
「まだまだあ!」
クラッチを切らずにリリィは朝比奈を引き起こし連続のバックドロップ!
「ぐうっ…」
「もう一発だッ!」
3連発を狙うリリィ。
「させるかっ!」
さすがにこれはボディプレスで切り返し朝比奈は倒れこむように青コーナーにたどり着いた。
「任せたぜ大将!」
「おう!」
いきおいよく飛び込む小鳥遊。
「ハアッツ!」
だが接近したところをボディスラムで切り返されてしまう。
「くそお。なめやがって…うっ…」
小鳥遊の腰に腕を巻きつける。
「いくぜっ!」
バックドロップの体勢に持ち上げるリリィ。
「ふざけんなっ!」
小鳥遊は素早く体重をかけて押し潰す。
「くうっ…まだまだだあ!」
立ちあがったリリィはめげることなくもう一度バックドロップ。
「くそっ…」
豪快かつ綺麗に決まったバックドロップのダメージは大きく、小鳥遊はたまらず場外エスケープ。
「狙った獲物は逃がさない。」
リリィも小鳥遊を追って場外へ。
「くっ…」
まだダメージの残る小鳥遊は動きが鈍い。
「ハッ!」
ホイップの効いたフロントスープレックスでコンクリートの床に投げ飛ばす。
「ガハッ…」
「イクゾッ!!」
リリィはここでジャーマンを決めるとアピール。
「大将!」
「悪いけどな、場外戦はこっちの十八番なんだよっ!」
小鳥遊のナックルパートが唸る!
「ガハッ!グハッ!」
「地獄に落ちろやっ!」
タメを作って重い一撃を狙う小鳥遊。
第33話へ
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