ＮＥＷ ＷＩＮＤ社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー２のリプレイとなります。
旧作版のＮＥＷ ＷＩＮＤとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
「コラ、小鳥遊！ナックル使うなナックル！」
トニー館レフェリーが制止するが小鳥遊は気にせずさらにナックルを振りおろす。
「こらあっ！」
トニー館レフェリーが腕にしがみついてストップさせる。
「チッ…わあったよ。ごぶっ！」
小鳥遊の注意がそれた隙をついてコリィのアッパー掌打が小鳥遊の顎を打ち抜いた。
「てめっ…ごぶっ…」
もう一発もらってしまい小鳥遊はたまらずダウン。
「ここで消えてね！」
コリィは必殺のムーンサルトプレス！
「むっ…仕掛けが早いですな。」
このタイミングで出してくるとは。
「だああああ！」
小鳥遊はカウント２．５でクリア。
「姉さん、お願いね。」
「任せておけ。スナイパーシスターズの強さ見せてやる。」
リリィは小鳥遊をボディスラムで叩きつけ、起きあがったところに叩きつけるようなラリアットを打ち込む。
「フォールだ。」
「返せ！大将！」
朝比奈はあえてカットに入らず声を飛ばす。
「おう！」
小鳥遊はカウント２．５でクリア。
「！」
「大将！」
返して油断した小鳥遊をさらにバックドロップで投げ切るリリィ。
「いくぞっ！」
アピールしてからフルネルソンに決める。
「やべええっ！」
強引にフルネルソンを切った小鳥遊は回転エビ固めで切り返すがカウントは２！
「すまね、頼むわ！」
「おうっ！」
隙をついて素早くタッチし、勢いよく朝比奈が飛び込む。
「いくぜ！おわっ！」
飛び込んだ朝比奈は足もとを掬われ転倒してしまう。
「イクゾ！」
どちらかといえば大柄な朝比奈の両足を掴み、軽々と振り回すリリィ。
「１５！１６！１７！」
勢いは衰えることなくさらに加速していく。
「むう。リリィ・スナイパー…恐ろしい選手ですなあ。」
ダンディさんも思わず唸る。
「２１！…２２…２３！！」
さすがに２３で朝比奈を放り投げたが見事なジャイアントスイングだった。
「くっ…このっ！」
朝比奈は立ち上がるが上手く動けない。
「ッツ！」
もちろんそれはリリィも一緒。ジャイアントスイングという技は諸刃の剣なのである。
「いくぜええっ！」
先に復活したのは意外にも朝比奈。まだふらふらしているリリィを必殺のオーガクラッシャーで強烈にマットに叩きつけた。
「大将！」
「おうっ！」
絆を感じるタッチワークを見せる小鳥遊＆朝比奈。
「いくぜ、オラアアッ！」
掴みかかる小鳥遊。
「シッ！」
だがこれはリリィがフロントスープレックスで切り返す。
「いくぞ！」
追撃をしようとしたリリィを朝比奈が飛び込んでカット。
「大将！」
「朝比奈！」
二人がかりでロープへと振り、重量感あふれるダブルドロップキック！
「ＯＨッ！！」
たまらず吹き飛ばされるリリィ。
「いけ大将！」
「よっしゃ、もらった！おわっ！」
今度は小鳥遊が足元をすくわれ転倒。
「アシモトがオルスなんだよ。」
そしてリリィは…そのまま小鳥遊の両足をつかんだ。
「おおおおおおおっ！」
「なんだとおおおっ！」
あの重い小鳥遊を軽々とジャイアントスイングでブン回すリリィ。
「す、すごい…」
私もこれには感心することしかできない。
さすがに朝比奈の時ほどのスピードは出ないが、それでも朝比奈の時を上回る２５回転を決めてみせた。
場内から大きな歓声と拍手がリリィに贈られるが、やっぱりリリィの回復の方が遅い。
「だっしゃあああ！」
ふらつきながらもスリーパーを決めた小鳥遊の背中にタッチして朝比奈が飛び込む。
「なめるなああっ！」
朝比奈の突進をすかしたリリィは素早くフルネルソンに決める。
「！？…させるかあああっ！」
朝比奈は先ほど小鳥遊が見せたように回転エビ固めで切り返す。
「くおおおおおっ！」
カウント２．５でトニー館の右手が止まる。
「朝比奈っ！」
「オウ！」
再び重量感あふれるダブルドロップキックを放つ朝比奈＆小鳥遊。
「ＯＨッ！」
またもや派手に吹き飛ぶリリィ。
「いけ、朝比奈！」
第３２話へ
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