NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版のNEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
◇2年目5月
NEW WINDは旗揚げから1年の節目を迎えた。
「早いものですな。もう一年ですか。」
「ですね。あっと言う間の一年でした。」
旗揚げ時は500人の会場すら埋めることができなかったが、この1年で3000人の会場を埋めることができる団体にまでに成長した。
「記念興業は、福岡のバイクサーキットで行います。昼間ならなんとか野外でも大丈夫でしょう。」
「ふむ。晴天に恵まれるといいですな……ところで、気になる対戦カードは?」
「メインイベントは決まっています。ガルム小鳥遊対ロイヤル北条のシングルマッチです。」
私はキッパリと宣言した。
「ほお、この一年間で一度も組まれていない、とっておきのカードを持ってきますか。」
「ええ。これで勝負します。同時に若手ナンバー1を決めるシングルリーグも開催します。」
「ほう。若手のリーグですか。それは面白そうですね。」
ダンディさんは心から楽しそうに笑った。
“ヤング・ウインド”
参加選手 十六夜美響、オーガ朝比奈、南利美、ビューティ市ヶ谷、マイティ祐希子、ソニック・キャット
◇リーグ戦一日目
南利美 VS オーガ朝比奈
「関節の怖さ、教えてあげるわ。」
「スクラップにしてやんぜ!」
下馬評ではキャリアとパワーに勝る朝比奈が有利とされる一戦だが、南には一瞬でギブアップを奪える自慢の関節技がある。
まったくスタイルの違う二人の試合は、南のスリーパーで始まった。
「どう?」
「なめんじゃねえぞっ!」
朝比奈は力で振りほどくと素早く南をとらえ、強烈なボディスラム2連発。
「おらああああっ!」
南が警戒なしに立ち上がったところに強烈なハンマーブロー!
「どうだっ!うぐっ…」
南もこの程度ではひるまない。素早くスリーパーで反撃してみせる。
「だからっ!!」
朝比奈はまたも力づくでふりほどくと、強烈なボディスラム。
「ハッ!」
「ぐっ…」
またまたスリーパーで反撃する南。
「オレだってなあ、スリーパーくれえは使えるんだよ!」
朝比奈は逆にスリーパーで返す。
「くっ…」
関節防御に長けている南はすぐにそれを外すが、それは朝比奈の想定内。
「だああっ!」
強烈な喉笛チョップが突き刺さり南はたまらずたたらを踏んだ。
「だあああっ!」
追撃のハンマーブローを受けダウンする南。
「よっしゃ!」
無造作に近づく朝比奈。
「うぐっ…」
一瞬の間に南の腕が絡みつき、朝比奈の右腕をチキンウイングアームロックに決める。
「くそっ…」
なんとかこれを外した朝比奈に南の下段蹴りが飛ぶ。
「この程度っ!」
朝比奈は上半身の力だけでショートレンジのラリアットを打ち込む。
「その首、もらったっ!」
朝比奈はさらに執拗なスリーパーで南のスタミナと首の耐久力を奪う。
南も再びチキンウイングアームロックで反撃するが、朝比奈はやすやすとエスケープ。
蓄積ダメージで起き上がれない南の両足を掴むと、朝比奈はジャイアントスイングで南を15回振り回す。
「だりゃああっ!」
朝比奈はふらふらとしながらも、ダウンしたままの南に手刀を落とす。
「うがあああっ…」
相変わらず”足元がお留守”なのが朝比奈の特徴といえる。隙をついて南が必殺のアンクルホールドを極めたのだ。
「くおおおおっ!」
朝比奈は苦悶の表情を浮かべながらも上半身の力でエスケープ。
「らああああああっ!!」
先に起きあがった朝比奈は痛む足で上体を起こした南を思いきり蹴り飛ばす。
「いくぜええええっ!」
南の首をひっつかんで起き上がらせると、強烈なオーガクラッシャー!!さらに朝比奈はバックドロップに行くが、南は体重を預けてこれを押しつぶす。
「てめえ、このや…ブッ…」
反撃に出ようとした朝比奈の顔面を南の高さのあるドロップキックが打ち抜く。
「はっ!」
南はスリーパーで追撃をするが、朝比奈はスリーパーを極められたまま変形のオーガクラッシャー!!この一撃で南は気を失いそのまま3カウントが入った。
×南利美(15:47 変形オーガクラッシャー→片エビ固め)オーガ朝比奈○
第42話へ
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今作の南さんは、またしても16歳と言うハンデがある上に評価値が低い、更に、必殺技の問題と不遇なキャラになってますからね・・・
風間社長にしっかりとした育成プランを立てて貰わないと中々上に行けないんですよねぇ
まあ、どんなに負け続けようといつのひかTOPに立てると信じて応援し続けるから
南さん頑張ってね