☆注意喚起情報☆
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
このお話はレッスルエンジェルスサバイバー リプレイ『NEW WIND編』およびその続編である『栄光のスターロード編』の設定を受け継いでいますが、このお話は『NEW WIND』のお話ではありません。
また、登場人物の設定は前述の『NEW WIND』での設定を受け継いでおり、公式とは違う設定がなされています。
本来なら先輩であるはずの登場人物が、後輩として登場したりしますのでその点についてはご留意ください。
また基本的にこのお話は管理人のオリジナルであり、リプレイではありません。
ただし、外伝という位置づけですので、リプレイの設定を受け継いでいます。
リプレイでいえば、13年目4期生永沢舞の引退後あたりを舞台に展開していきます。
以上注意喚起情報を留意の上、つづきへとお進みください。
※感想はOKというか歓迎しますが、苦情は一切受け付けませんので、あらかじめご留意ください。
管理人 N
伝説のダンディ・ドラゴン 第8話「チョップの鬼(後編)」
腕を痛めつけられた関野は、ガードすることが出来なくなってしまい、『チョップの鬼』堀雄也の破壊力抜群のチョップの嵐を浴びることになってしまう。
チョップが、関野の胸元に突き刺さり、喉をえぐる。
「くそっ!」
腕が使えない関野は、キックで対抗しようとするが、須永やパンサーほどのキック技を持っているわけではない。
前蹴り程度の技で、打撃防御および、耐久力に秀でている堀をとめることはできない。
「この程度か?」
堀の脳天唐竹割り、耳そぎチョップそして、袈裟斬りチョップ・・・
関野の体のあちこちが真っ赤に、また青紫色に腫れ上がっていく。
「関野!」
セコンドの須永が声を枯らして声援を飛ばすが、状況は悪くなる一方だ。
(くっ・・・堀がここまで強いとは、正直誤算だ。腕が使えず、あいつの足技では・・・手も駄目、足も駄目か・・・あとは・・・)
「関野!頭を使え!」
この助言を受けて関野は頭突きを繰り出す。
ごおんっ!
すごい音がしたが、ヒザをついたのは関野のほうだった。
客席はどよめく。
「なっ、あいつの石頭を食らって・・・」
堀はニヤリと笑ったが、バタンと後ろに倒れこんだ。
「効いているぞ、関野!畳み込め!」
仰向けにダウンした堀に関野は馬乗りになると、頭突きを連打する。
「しょお!しょお!しょお!」
ゴン!
ゴン!
ゴン!
鈍い音が場内に響き渡った。
そしてそのままフォールするが、カウント2で堀にはじき返される。
「てめえ・・・やってくれたな。」
堀の額が割れ、大量の血が流れて落ちる。
「おおっと、堀の額がパックリと割れています。」
「どうやら関野選手の頭突きで割れたようですね。」
「となると関野選手が有利でしょうか。」
「いえ、堀選手は流血するとパワーUPしますよ。・・・関野選手は禁断の扉を開いたかもしれません。」
「オラアアッツ!」
堀は関野の喉下に地獄突きを叩きこみ動きを止めると、モンゴリアンチョップを連打で叩き込む。
耐えていた関野だったがヒザが段々と落ちていく。
「オラアアアッツ!!」
堀の右の手刀が縦に振り下ろされ、連打で叩き込まれる。
「でたあ!トマホークチョップ!関野ここまでかっ!」
堀がチョップを叩きこむ度に、堀の額から鮮血が飛び散る。
「関野!ケツだ!」
須永が叫んだ。
「ダンディさん、そのアドバイスはどうかと。」
「・・・私もそう思うのだけどね、『尻だ!』よりはいいだろう?」
「どっちもいやね・・・」
「おう!」
堀のチョップで追い込まれていた関野だったが、トマホークチョップに合わせ、その場飛びのヒップアタック。
堀の腕ごと堀をはじきとばした。
「おーいて・・・」
関野は自分のヒップをさすった。
「てめえっ、好き勝手やってくれたなっ!」
多少回復した腕で堀をコーナーへと叩きつけると、勢いをつけてフライングヒップアタック!
堀は関野のヒップアタックの威力に、コーナーに持たれかかるようにダウンしてしまう。
「いくぞ!」
関野はその場でヒップアタックを連打、堀の顔面に自分の尻をガンガン打ち込んでいく。
何度も何度もヒップアタックを叩き込むうちに、関野の白いショートタイツに赤い模様が広がっていく。
これは堀の額から流れている血を吸ったためだろう。
「オラアアッツ!」
だが堀はチャンピオンだ。簡単にはやらせはしない。
関野の固い尻へ怒涛のチョップ連打し、関野をひるませる。
「終わりだ、関野!」
堀は鬼の形相になると、容赦のないチョップ連打。
しだいに関野の顔が苦痛にゆがんでいく。
「オラアアアッツ!」
堀の今日一番のチョップが関野の顔面にめり込む。
ガクンをヒザが落ちる関野の首に、堀の右手が伸びる。
「まだだ、関野。」
堀はニヤリと笑った。
「関野!」
須永がエプロンを叩くが、関野の反応は鈍い。
「これで終わりだ!」
堀の左手が素早く唸り、堀の首筋を横に払った。
「でたああ!堀の『トンガの赤い雨』!関野の首をかき切ったあ!」
「出ましたね。これは関野選手返せないでしょう。」
崩れ落ちる関野。
堀はダウンした関野の腹を、腕組みしながら右足で踏みつけた。
勝利を確信した表情であった。
バン! バンッ!
「関野!」
須永は声を出したが、関野の反応はない。
バンッ!
「18分26秒『トンガの赤い雨』からの体固めで勝者堀雄也!」
「須永っ!次はお前だ!」
関野の介抱のためリングインした須永に堀が言葉を浴びせる。
「俺が必ずお前を倒す!」
須永はそういうと関野を担いで退場していった。
「関野!よくやったぞ!」
「須永!仇を取れよ!」
二人に声援が送られる。
「チッ・・・よくやったか・・・」
関野は絞りだすような声を出した。
今日の試合で喉がやられ、上手く声が出ないようだ。
「ああ、よくやったさ。」
「チッ・・・勝つつもりだったんだが、打撃戦に付き合ってしまったのが敗因だな。」
「冷静に分析出来るのなら大丈夫だな。降りろ。」
須永は笑った。
「いやだね。とりあえず控え室までは連れていってくれよな。」
「チッ・・・仕方のねえ奴だ。」
「なんだか友情を感じるシーンですね。」
「馬鹿者。関野との間に友情なんて存在しない。」
「嘘だあ、ダンディさん、それは絶対嘘だよ。」
「嘘じゃないさ。」
ダンディさんはムキになる。
「嘘。」
「嘘じゃない!」
「ダンディさん、可愛~い。ムキになっちゃって。」
「藤島っ!」
「あ~怒ったぁ。社長、ダンディさんが怒ったぁ~。」
「あのなあ、巻き込むなよ。」
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