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2017/11/21 00:37 |
『もう一度あの日のように~再会~』 その2「マッキー上戸」

 NEW WIND社長 風間 新 手記より。

※このお話は全126話で終了した、長編リプレイNEW WIND編および栄光のスターロード編のアフターストーリーです。
 ただし、リプレイではなく創作になりますので、通常のゲーム上ではありえない展開になっております。

 その辺りをふまえた上で続きへとお進みください。

 単独でも楽しめるとは思いますが、人物の設定などはNEW WINDに準拠していますので、NEW WIND編を先に読んで頂く事をお勧めいたします。

 ※※ご注意事項※※
 ストーリーの都合上、登場人物に恋愛などの設定が加味されています。
 そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。 


「・・・『レジェンド』を復活させるんです。」
 武藤はそういってにこっと微笑んだ。


 だが、私は武藤の言葉の意味がよくわからなかった。

「『レジェンド』?」
 レジェンド=伝説という意味だが、武藤の言うレジェンドの意味がわからない。  
「社長、頭堅くなったんじゃないですか?」
「なにっ、こう見えても脳トレは20代なんだぞ?」
「・・・そうですか。」
 武藤は興味なさそうにいうと、『仕方ないわね』という表情で説明を始めた。。 
「簡単に説明すると、かつてドームを満員にした伝説のレスラー・・・つまり『レジェンド』をリングに復帰させるんですよ。」
 武藤は表情一つ変えていない。
「レジェンドの復帰って・・・まさか!」
「その通りです。NEW WINDの歴史を作ってきた選手たちの復帰です。」
 武藤はとんもないことを言い出した。
 歴史を作ってきた選手ということは、すでに引退したOGたちを指す。
もう何年も前にリングを去った彼女たちを再びリングに上げようというのか、武藤は!
私は彼女たちの顔を一人一人思い浮かべた。
 伊達遙、南利美、マッキー上戸、ラッキー内田、氷室紫月・・・NEW WINDのはじまりだった一期生たち。
 カンナ神威・草薙みこと・・・北国からやってきた2期生二人。
目の前にいる武藤めぐみと、その最愛のパートナーである結城千種。
 この2期生&3期生の4人は、NEW WINDのレベルをぐっと上に押し上げた。
 4期生永沢舞、5期生吉田龍子そして・・・6期のハイブリット南。
 同期のいない彼女たちは先輩へと果敢に挑み、何度も何度も跳ね返されながら、栄光のスターロードへと上り詰めた。
 だが・・・もう彼女たちがリングを去ってから何年も経っている。

「おいおい、そりゃいくらなんでも無理だろう。一期生なんて、ブランクが10年近くあるんだぞ。」
「でも、もし復帰できたとしたら・・・大騒ぎになりますよ。」
「そうは言うが、武藤・・・武藤本人は復帰できるのか?」
「・・・わかりません。」
 ガクン。
「あらら・・・そりゃないぜ、武藤。」
「すいません。私もその・・・思いつきで言ったもので。」
おいおい思いつきかい。
「・・・いいアイディアかなと思いまして。」
「まあ、悪くはないな。」
「・・・私は、もし復帰するなら千種と組みたいと思うし、それ以外のカードは考えられませんから、千種が『復帰しない』って言ったら私も復帰しません。」
 武藤本人は1夜限りの復帰への支障は少ない。
現役時代に痛めたヒザもよくなっているし、何よりも未だにNEW WINDに籍を置いているのが大きい。
 引退後も、「打倒相羽!」を誓う後輩のジーニアス武藤にダブルスピンムーンサルトを伝授したりと、団体への関わりは深い。
「お前なあ・・・ともかく結城を含めてOGに連絡を入れてみてくれるか。それぞれみんな事情はあるから難しいとは思うけどね。」
「わかりました。社長からもお願いしますね。」
「わかった。」

 それぞれの反応は・・・

「はあっ?・・・いまさらリング復帰なんて無理だぜ!アタシには家庭もあるし、仕事もあるんだぜ。練習する時間なんてないし。でも嬉しいよ、風間社長がいい意味で変わってなくてさ。相変わらずだよな。」
 マッキー上戸こと、上戸蒔絵は現在ジムのトレーナーを務めており、すでに二児の母である。
「だけど、アタシだってNEW WINDがあったから今のアタシがあると思っているんだ。協力できることがあれば協力するよ。」
「ありがとう。その言葉だけで十分だよ。」
「風間社長の口からそんなセリフが利けるなんて思わなかったな。」
 マッキーは電話の向こうでカッカと笑った。
「どうぜ私には似合わないセリフだよ。」
「正直なところを言えば、リングにもう一度上がってみたいって気持ちはなくもないよ。でも、正直アタシが今試合したら、自分で自分にこう言うだろうぜ。『しょっぱい!しょっぱい!しょっぱすぎるぜっ!』ってな。」
 マッキーはお得意のフレーズを口にした。
 初めてヘビーのベルトを巻いた頃、マッキーが一番輝いていたころを思い出す。
「懐かしいな、そのセリフ。」
「そうかい?ま、私も久しぶりに口にしたよ。・・・たまに、ダンナには使われるけどな。」
 電話の向こうでマッキーは照れているようだ。
「ふーん、どんな風に?」
 私はマッキーがどんな反応を示すか試したいと思った。

「ば、バッカヤロ!アタシにそれを言わせるのかよ?」
「私の大事な妹分がどんな家庭生活を送っているのか気になってなあ。」
「社長みたいな兄貴を持った記憶はねえぞ。」
「娘ってほど年は離れてないからな。せいぜい妹分だろう。」
「チッ、まあいいや。そうだなあ・・・夕飯の味付けがしょっぱい時に『しょっぱい、しょっぱい、しょっぱすぎるぜ!この魚!』って笑いながら言われる。」
 かなり照れているのが、電話越しに伝わってくる。
くう、惜しいな。表情をみたかったよ。
「あっはっは。ダンナさんに座布団一枚ってところだな。」
「う、うるせえ!」
「ともかくマッキーが幸せなのはわかったよ。安心した。」

 本当に安心した。

 なにしろ一期生の中では一番女らしさがなかったから、どんな家庭生活を送っているのかと思っていたが。夫婦仲はいいようだ。   

「社長、しょっぱくてもいいなら試合してもいいけどさ。社長が望むような起爆剤になれるような試合はできないぜ。」
「いや、無理はしないでくれ。マッキーには仕事もあるし、マッキーを愛してくれるダンナもいるんだ。それに子供だっているわけだし。」
「ば、バッカヤロ。・・・恥ずかしいじゃねえか。」
「本当のことを言っただけだ。さっきもいったけど、マッキーが「協力したい」といってくれるだけで嬉しいよ。もし何か頼むことがあれば連絡するな。」
「おう。とりあえずドームには駆けつけるよ。」
 マッキーはそういってカッカと豪快に笑っていた。


(続く)
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2007/11/12 20:36 | Comments(5) | もう一度あの日のように

コメント

おお・・・こうやって皆のその後が語られる?w

お帰りなさい、マッキーw
結婚が出来てたとはww

と、どこかの記者が申してます~
posted by オーサカURLat 2007/11/13 00:44 [ コメントを修正する ]
おお……「レジェンド」ですか!これはワクワクしますね~
NEW WINDの激しい試合に混じって復帰できるのか、あのタッグチームは蘇るのか、ライバル対決は実現するのか、それとも新世代に凄みを見せつけるのか……ファンの興味は尽きません。

引退からの復帰はプロレスラーの十八番。ファンの望みでもあります。かつてNEW WINDを駆け抜けた「レジェンド」たちが、どんな復活を遂げるのか楽しみにしております!
posted by HIGEURLat 2007/11/13 09:36 [ コメントを修正する ]
>O坂記者

「てめえ、ぶっ殺す!」とマッキーが言ってました(笑)
 96くないやいジューシーだい だそうですよん。

>オーサカさん
 ま、そんな雰囲気ですね。
最初はここまでマッキーを語る予定はなく、三行だったのですが、それじゃあんまりだろうということで・・・一話分に仕上げてみました。


>HIGEさん
 わくわくしてくださって感謝!カンシャ!ですと、どこぞのレジェンドが(笑)

 どんな形になるか、誰が登場するのか・・・それはこの後徐々に明かされます。
 引退からの復帰には反対派の私ですが、一夜の夢ならばよいと思ってもいます。

 今後の展開をお楽しみに。

 ジャス5も隠れて進行させておきますね。
   

  
posted by Nat 2007/11/13 18:25 [ コメントを修正する ]
レジェンド一番手はマッキーですか。
すでに結婚していて二児の母とは・・・
意外といい奥さんになっている気がしますね。
案外一番夫婦仲がいいのかもって気がします。
これからも他のレジェンド達の登場を楽しみに
しています。
posted by こげぱんだat 2007/11/14 01:10 [ コメントを修正する ]
>こげぱんださん
 誰を一番手に持ってくるかは悩みどころでしたが、インパクトのあるキャラを選びました。
 ギャップを出したかった・・・というのもあります。
 どうみても、ラッキー内田の方がいい嫁さんになりそうなのですが、あえてマッキーを選んでみました。
 ダンナ一筋でいい奥さんになりそうかな・・・と思ったので。
 ちょっぴり北斗晶をイメージしてたりします。

 次回は、あの人の登場になります。 
posted by Nat 2007/11/14 01:14 [ コメントを修正する ]

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