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2017/06/28 14:31 |
『もう一度あの日のように~再会~その11「伝説VS女王」』


 NEW WIND社長 風間 新 手記より。


※このお話は全126話で終了した、長編リプレイNEW WIND編および栄光のスターロード編のアフターストーリーです。
 ただし、リプレイではなく創作になりますので、通常のゲーム上ではありえない展開になっております。

 その辺りをふまえた上で続きへとお進みください。

 単独でも楽しめるとは思いますが、人物の設定などはNEW WINDに準拠していますので、NEW WIND編を先に読んで頂く事をお勧めいたします。

 ※※ご注意事項※※
 ストーリーの都合上、登場人物に恋愛などの設定が加味されています。
 そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。
 

◆NEW WIND道場◆

 道場で選手達の練習をみていた時、不意に道場の扉が開いた。
「失礼するわ。」
 道場の扉をあけて入ってきたのは、南利美だった。
「み、南さん!」
 南を慕っている相羽は練習の手を止め、真っ先に駆け寄った。
「和希、久しぶりね。」
「おひさしぶりです、南さん。」

 相羽は、南の引退試合を観て、NEW WINDに入ってきた。
現役時代を一緒に過ごしたことはないが、相羽は入団後に南に弟子入りし、ネオ・サザンクロスロックを伝授されている。
(相羽と南の体格に差がありロックの形が違うため一般的には「スタークロスロック」と呼ばれている。) 
「ここは変わってないわね。ま、多少古くはなったけど…」
 南は懐かしそうに道場を見回す。
今はちょうど練習時間なので、所属選手は全員道場にいた。
「…あまり歓迎されていないようね。」
 私が見たところ歓迎ムードなのは、相羽、ジーニアス、なぎさ、藤島…そして妹である南智世というところか。
 それ以外の選手たちはあるものは物珍しそうに、あるものはウマイノカ?というように、そしてあるものは露骨に嫌悪感を示している。
「何をしに来たんです?」
祐希子が真っ先に噛み付いた。
この間のやりとりで納得してくれたかと思ったのだが、甘かったらしい。
 やはり自分たちのフィールドを荒らされるというのは気に入らないのだろう。
(…そうだよな。もし私の前にNEW WINDの社長がいたとしたら、引退後にしゃしゃり出てくるな!と思うだろうしな。)

「もちろん練習よ。女王の祐希子さん。」
「練習なら他でしてもらえますか?ここは私たちの道場なんで。」
「祐希子ちゃん!」
 相羽が先輩として止めようとするが、それを南は手で制す。
「…私がこのリングに上がることが気に入らないようね。」
「ええ、とっても!スカイブルーのリングは甘くありません。リタイアして何年も経つ南先輩にはスカイブルーのリングに立つ資格なんてないと思います。」
「そうですわ。私も認められませんわね。」
 普段仲の悪い祐希子と市ヶ谷だが、例外として「外敵と対するときだけ」は意見があうらしい。
 もっとも南は外敵じゃないのだが。
「…そう。では、私の力を示せばいいのかしら?」
 南の顔が戦闘モードに変わる。 
引退してから9年もたっているのに、南の体から放たれるオーラは、現役時代の南利美そのままだった。
「そうね。できるものなら。」
「いいわ。受けて立ちましょう。」
「姉さん!」
「南さん!」
 相羽と智世がたしなめるが、すでに南は戦闘体勢に入っている。
「上等じゃない。スパーリングで今の先輩の力、試してあげるからかかっていらっしゃい!」
 祐希子はそういってリングへとあがった。
「おい、何も女王であるお前がやらなくても!」
 私は抗議の声をあげた。
「大丈夫、心配しないで。」
 南は投げつけるようにいうとさっとリングに上がった。

「手加減しないよ。」
「もちろん、それで構わないわ。」
 今の祐希子のレベルは、かつての結城・カンナに匹敵する。
どう考えても今の南が勝てる相手ではないと思うのだが、南は自信があるようだ。

 そして…数分後


「どうかしら、祐希子さん?」
 勝ち誇った顔の南が、祐希子を見下ろしている。
「そ、そんなっ!」
 
道場にいる全ての人間が予想外の結果に呆然としていた。

 私にも当然予想外の結果ではあったが、大会場での実質メインを任せることができるだけの力を持っていることが確認できたのは収穫だったといえるだろう。

 断っておくが、スパーリングは終始祐希子が押していた。
もちろん祐希子は現役女王なのだからこれは当然だろう。
 ブランクの長い南が押されるのは当たり前のことなのだが、押されてはいても南は祐希子の動きについていっていた。
 これが現役同士の試合なら普通の出来事なのだが、南は引退してから相当の時間が経っている。
 だがそのブランクがまるでなかったかのように祐希子の動きについていっていた。
 道場にいた誰もが普通に見ていたというのはとても凄いことだと思う。
 肉体も引き締まっているし、とても長いことリングを離れているようには見えなかった。
 そして何より凄いのは、祐希子をスパーリングとはいえギブアップさせたことだろう。

「そんなっ!」
「どうするの?まだやるのかしら?」
 悔しがる祐希子を挑発する南。
「もちろんっ!今度こそノックアウトしてあげる!」 
 祐希子は躍動感あふれる動きで南に襲い掛かる。
「懲りない子ね。」
 そういいながら南は微笑みを浮かべた。

 南の復帰まであと2ヶ月ある。
この調子なら南は私の想像を遥かに超える試合をしてくれるだろう。
 
 あとは…伊達か。


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2008/02/13 19:00 | Comments(0) | もう一度あの日のように

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