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『もう一度あの日のように~再会~その22「序曲(ouverture)」』
NEW WIND社長 風間 新 手記より。

※このお話は、長編リプレイ『NEW WIND編』および『栄光のスターロード編』の、『その後のお話』です。
 ただし、このお話は『創作ストーリー』です。
 お話の設定には、ゲーム上では再現できない設定を盛り込んでいますので、ご注意ください。
 単独作品としても十分楽しんでいただけるように留意しておりますが、登場人物の設定などは『NEW WIND編』に準拠していますので、NEW WIND編を読まれているとより楽しめると思います。

 ※※ご注意事項※※
 ストーリーの都合上、登場人物の設定にオリジナル要素が加味されています。そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。

 やがて徐々に場内の照明が暗くなる。すると場内から「だて~!」「みなみ~!」と二人の登場を待ちわびる声が飛び、そしてそれはそれぞれ巨大な伊達コール、南コールへと変わってゆく。
「だ~て!だ~て!」「み・な・み!み・な・み!」
 両者への声援は五分と五分というところだろうか。そして、コールが一段落したところで、場内に設置されたビジョンに映像が流れはじめた。

「『偉大なる鳳凰』伊達遥……NEW WINDの一期生としてデビューした伊達遥は、デビュー前から将来のスター候補として期待されていた。」
 伊達のデビュー直後の映像が流れる。まだあどけない少女だった伊達遙の映像を見て、私は懐かしい気持ちになった。あれからもう18年も経つのか…正直信じられないな。
「伊達遥は恵まれた体を活かし、次第に頭角を現してゆく。」
 デビュー当時のフィニッシュ技『フェニックスJ(ジャンピングニー)』でラッキー内田から3カウントを奪うシーンが流れる。
「だが、そんな彼女の前に立ちはだかるライバルがいた。そのライバルとは…『完璧なる関節のヴィーナス』南利美である。」
 ダウンしている伊達を見下ろす南の姿が映し出される。
「南利美は、一期生の中でも早くからエース格として活躍。幾多の海外の強豪を得意の関節技でねじ伏せ、伊達遥の前に立ちはだかっていた。」
 南が関節で海外の強豪選手からギブアップを取る映像が何種類も流れ、そして伊達からギブアップを奪うシーンが映し出される。
「だが…伊達遥が南利美を追いかけていたのはわずかな間だった。伊達遥は後に“暴れん坊なヒザ”と呼ばれるようになる数々のヒザを使った技を身につけ、ついに南利美を撃破する。」
 伊達のフェニックスニー(伊達流ニーリフト)が炸裂するシーンが流れる。
「そして…伊達遙は同期の中で一番にヘビー級のシングルベルトを巻くことになる。だが、これを黙って見逃す南利美ではなく、二人はライバルとして幾多の名勝負を繰り広げていくことになったのだった。」
 伊達VS南の王座戦・リーグ戦でのダイジェスト映像が流される。その熱い、レベルの高い攻防にはじめて二人の映像を見るファンから歓声があがった。
「こうして競い合いながらお互いを高めあった伊達遙と南利美は、海外の強豪・強力な個性を持つ後輩たちとの熱く、レベルの高い戦いを繰り広げ、弱小の新団体であったNEW WINDを業界屈指の団体へと押し上げる原動力になったのである。」
 大きな会場が超満員の観客で埋まる映像が流れる。
「そして…いつしか伊達遙はエースとして認知され、『偉大なる鳳凰』と呼ばれるようになる。」
 大会場用のガウンを身につけ、威風堂々と花道を歩く伊達の映像がビジョンに大写しになる。
「伊達遙は、オールラウンドな技を使いこなしたが、特に打撃技に秀でており、特に閃光鳳凰弾として恐れられた必殺技シャイニングフェニックスを代表とするヒザを使った技の威力はすさまじいものだった。」
 伊達のシャイニングフェニックスがフィニッシュとなった数々の試合の映像が流れる。
「おおおっ!」
 場内からどよめきがもれる。今改めて映像を見ても十分にその威力がわかる。そして、フォームの美しさは芸術品の域にまで達していると思う。今のNEW WINDにもシャイニング式の技を使う選手はいるが、技のフォーム、威力ともに伊達に勝てる者はいない。
「一方…ライバルの南利美は、完璧を求める姿勢と、関節技の鋭さ・美しさ…そして本人の凛とした美しさもあいまって、いつしか『完璧なる関節のヴィーナス』と呼ばれるようになっていた。」
 ビジョンに南が関節技を決めるシーンが連続で流れる。カンナが、みことが、そして武藤・結城が…次々にタップしていく。
「特に必殺技のネオ・サザンクロスロックは、幾多のタイトルマッチを制し、南利美最高の技として歴史に名を刻んでいる。南利美が現役を引退した後も、実の妹である6期生ハイブリット南、11期生南智世がフィニッシュホールドとして継承し、幾多の強豪からギブアップの声を上げさせている。そして9期生スターライト相羽も、後に南利美に弟子入りし、相羽流のネオ・サザンクロスロック『スタークロスロック』を伝授され、タイトルマッチなどここ一番の場面で、フィニッシュホールドとして使用している。南利美の遺伝子は、世代を超えてNEW WINDのスカイブルーのマットで活躍し続けている。すべては、その元となった南利美がいたからこそである。」
 他の選手の技はほとんど引き継がれていないが、ネオ・サザンクロスロックだけは常にフィニッシュホールドとしてNEW WINDのリングに存在し続けているな。
「常にライバルとして競い合っていた二人だったが、タッグチームとしても立派な実績を残している。1年後輩のカンナ神威&草薙みこと、2年後輩の結城千種&武藤めぐみとの世代抗争はNEW WIND一時代を築き上げたといえるだろう。」
 タッグでの勝利をおさめ、ガッチリと握手を交わす二人。一期生最強コンビか…懐かしいチームだな。

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2008/04/21 18:00 | Comments(0) | もう一度あの日のように

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