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2017/06/28 14:34 |
『もう一度あの日のように~再会~その9「反発!(後編)」』


 NEW WIND社長 風間 新 手記より。


※このお話は全126話で終了した、長編リプレイNEW WIND編および栄光のスターロード編のアフターストーリーです。
 ただし、リプレイではなく創作になりますので、通常のゲーム上ではありえない展開になっております。

 その辺りをふまえた上で続きへとお進みください。

 単独でも楽しめるとは思いますが、人物の設定などはNEW WINDに準拠していますので、NEW WIND編を先に読んで頂く事をお勧めいたします。

 ※※ご注意事項※※
 ストーリーの都合上、登場人物に恋愛などの設定が加味されています。
 そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。 


「すまないな、混乱させてしまって。」
私はみんなに向かって頭を下げた。
「社長…」
「私は経営者失格だな」
「…そんなこと…ない。」
 なぎさはそう言って私の肩をポンポンと叩いた。
「社長は…よくやっている。」
 この一言で場の空気が和んだ。
「ありがとう、なぎさ。」
「…うむ、苦しゅうない…」
 なにかが違うぞ、なぎさ。
「みんな聞いてくれ。今回のこのマッチメイクについて説明をしておこうと思う。」
 私がそういうと選手たちは黙って真剣な表情で私を見る。
「今回、伊達と南の再会マッチをメイン終了後のスペシャルマッチとしたのは、ある意味第0試合と同じ意味なのだよ。」
「…第0試合ですか。」
第0試合とは、査定マッチであったり、遺恨マッチであったり…特別な意味合いを持つことが多く主に第1試合の前に行われる試合のことが多いが、まれにメインの後に第0試合が組まれることもある。 
 タイトル戦が組まれている大会で大きな話題性を持つカードが組まれた場合などはメインをタイトル戦とし、その後に特別試合を組むという形をとる場合がある。
 タイトルマッチの権威を落としたくない場合などにこのような形がとられることがある。
某男子団体などではタイトル戦をメインイベントとしTV生中継を行い、放送終了後に特別試合で大物同士の一騎打ちを行ったことがある。
「伊達と南の試合は通常のNEW WINDの枠にとらわれない試合だというのはわかるかな?」
「現在のリング上の流れとは関係がないというのはわかりますが。」
 ブレード上原はそう答えた。
「そう、それが重要な事なのだよ。流れに関係がないからこそ、今までとは違う風を吹かせる事ができると思う。」
「どういうことですの?」  
「…伊達と南を見に来る人は、以前のNEW WINDは見ていたけど、最近のNEW WINDは見ていないという人が多いと私は思うんだ。」
 一期生に思い入れがある一期生のファンクラブの会員さんたちは、最後の一期生が引退した段階でぱったりと会場に来なくなった。
 団体のファンだった人たちも年齢を重ね、それぞれの生活環境の変化・主力選手の引退などの要因があり徐々に会場から姿を消している。
 今のNEW WINDを支えてくれているファンの中には逆に伊達や南を映像でしか見たことがないというファンも増えている。 
「かつてのファンに現在進行形の新しいNEW WINDを見てもらった上で、最後に見に来てくれたお礼として懐かしい伊達と南の試合をみてもらう。こうすればかつてのファンにも現在の新しいNEW WINDを知ってもらえるだろう?」

 そう、そうなのだ。
一夜限りの復活ではあるが、それ目当てのお客さんの1%でも2%でもいい。もう一度あの日のように、NEW WINDの興行に足を運んでもらえれば・・・私としては嬉しいことなのだから。
 それにこう言ってはなんだが、ブランクの長い伊達と南がどこまでの試合をやれるかは未知数なのだから。
それに肉体の衰えを実感して二人は引退という選択肢を選んだのだから、復帰は容易ではない。本当の意味でのメインイベントを任せるのは難しいと思う。
 もちろん、彼女たちの努力は知っているけど、あの頃のような・・試合を望むのは酷だろうな。
 だけど、私は二人には期待もしているんだ。きっとあの二人なら凄い試合をしてくれるという期待を持っている。
「祐希子と市ヶ谷の責任は重いぞ。あの二人が出てくるだけで会場はMAXボルテージになるだろうから、普通の試合じゃお客さんの記憶には一切残らない。」  
「…面白いね。私は自信あるけどさ、市ヶ谷は駄目なんじゃないの?」
「なんですって!私だって自信ありますわ!
 火花散る二人。
 最初はどうなることかと思ったが、みんなそれぞれ燃え始めてくれたようだった。

『心のどこかで現状に満足していた選手たちを刺激する。』
これも目的の一つなのだから、こうでなくては困るのだけど。


(続く)

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2008/01/30 18:00 | Comments(0) | もう一度あの日のように

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