忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/04/25 23:10 |
新たなる風の物語 第2部飛翔編ー59「群雄割拠」
NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり~飛翔編~」より

 ※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
 旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。

◇7年目10月◇


 GWA王者越後が、団体ナンバー2と呼ばれている市ヶ谷の持つアジア王座へと挑戦。ここで勝てば頂点(MAX WIND)への道筋が見える大事な一戦だったのだが……必殺の天空剣を出すこともできず、完敗。
「オ~ホッホッホ。出直していらっしゃい」
 市ヶ谷は大の字にダウンしている越後の顔面をぐりぐりと踏みつけながら高笑い。
「ふむ……もう少しきわどい勝負になると思ったのですがな」
「それどころか、私は越後が勝つんじゃないかなと思っていたのですが……」
 正直内容は期待外れで、次回への光明すら見えないという印象だった。 
「くっ……くそおおおおっ! このままじゃすまさないからなっ!」
 花道を悠然と引き上げていく市ヶ谷の背中に越後はアピールしたが、この内容では真実味に欠ける。
 
この敗戦が尾を引いたのか、越後はGWA王座の防衛に失敗。王座は再びローズ嬢の腰に舞い戻った。
「まさに泣きっ面に蜂といったところですが、順調にいきすぎても面白みに欠けます。これはこれで先の楽しみができたということですな」
「ですね」
越後ならここで終わることなく、もう一度グンと成長してくれるはずだ。

「悪いけど、お姉様と組んでいる以上、貴女なんかに負けられないのよ」
 最終戦新日本ドームの第2試合で組まれたIWWFジュニア選手権試合、王者真壁は、小早川の挑戦をなんなく退けて2度目の防衛に成功してみせた。  
「私も強くなったと思っていたけど、ナツ姉はもっと強くなっていたんだね。でも、絶対そのベルトは引っぺがしてみせるからね!」
 二人は同期の入団であるが、今のところは真壁が数歩リードといったところか。

「まだまだディアナには負けられないのさね!」
「ミカさん……さすがデス……」
 ソニックはディアナを相手にWWCAジュニア王座を防衛。成長を見せているといってもまだまだソニックとは差があるか。

「おおおっ!!」
 カウント3が入った瞬間、場内はどよめきに包まれた。
「くそっ……負けちまったか……」
「か、勝ったの?」
 NJWP選手権試合は、挑戦者ゼロが王者朝比奈を下し、嬉しいベルト初戴冠。ゼロを妹のように可愛がってきただけに朝比奈も複雑な心境だろう。
「ゼロ! 今までは後輩だと思ってきたけどよ、それは今日までだ」
「えっ……?」
「今日からお前はオレのライバルだ。今日のところはそのベルト預けておいてやる。次はこうはいかねえぞっ!!」
 朝比奈はマイクをリングへと叩きつけた。
「朝比奈も成長したもんだな。そう思わないか、小鳥遊?」
「へっ……あいつに初めて負けた時の事を思い出しちまったよ。歴史は繰り返すってよくいうがよ、まさにそれだな。私が朝比奈をかわいがってきたように、朝比奈もゼロをかわいがってきた。だからこそああいう言葉がでるのさ。さ~て私もあいつらには負けてらんねえなあ」
 どうやら小鳥遊は朝比奈とゼロの壁としてもう一度立ちふさがるつもりでいるようだ。新世代の成長はベテランをもよみがえらせるのだろうか。

「まだまだですわね」
 こちらも師弟対決が組まれていたTWP王座戦は、王者十六夜が桜崎の挑戦を退けて防衛に成功。桜崎もいいところまではいけるのだが、王座戦ではなかなか勝てないな。

「オ~ホッホッホ! 頂点は私のものですわ!」
 IWWF認定アジア王座を持つ市ヶ谷が、IWWF世界王者クリス・モーガンを撃破し、IWWFが認定する二つの王座を獲得。一気にMAX WINDの次期挑戦者候補筆頭へと駆け上がった。
 
女王の座を狙う王者達、至宝への挑戦するのは一体誰になるのか、そしてその王者達を虎視眈々と狙う新世代と海外のトップ選手達。そして復権を狙う小鳥遊・北条といったベテラン勢。誰が抜け出すかは混沌としていてまるで予想がつかない状況といっていいだろう。
  
 そして翌月……。
タッグマッチとはいえ真壁が越後と朝比奈から直接フォールを取るという成果をみせる中、TWP王者十六夜が北条にKOされ、さらに2冠王者市ヶ谷が桜崎に敗れるという予想外の事件が起こる。
 さらには復権を狙う小鳥遊も前IWWF認定世界王者クリス・モーガンからフォールを奪い健在ぶりをアピール。
もはやこうなっては収拾がつかない。そこで、EXタッグに南&真壁と派遣する12月シリーズで、MAX WINDの次期挑戦者を決めるシングルリーグ戦を開催する事を急遽決定した。
 タッグは新女、シングルはNEW WIND。これなら客の取り合いにはならないだろう。

 二つのリーグを制するのは果たして誰になるのだろうか。
PR

2010/02/03 18:00 | Comments(0) | サバイバー2リプレイ NEW WIND編

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<新たなる風の物語 第2部飛翔編ー60「最強への道」 | HOME | 新たなる風の物語 第2部飛翔編ー58「ちょっと遅い夏」>>
忍者ブログ[PR]