NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり~飛翔編~」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
◇4年目10月
南&市ヶ谷は、前回引き分けに終わったタッグ王座戦の決着をつけるべく再び新女へと乗り込んだ。
そして理沙子&六角の保持する王座に挑戦したのだが…またしても60分時間切れ引き分けに終わってしまった。
「また決着がつかなかったわね。」
「ええ。あの二人の粘りだけは認めますわ。」
「それより、なぜ今回は違うタイトルがかかっていたのかが、不思議ね。」
9月シリーズではアジアタッグ王座へと挑戦し引き分けに終わったのだが、10月シリーズではNJWP(新日本女子プロレス認定世界タッグ)がかけられていた。
普通ならアジアタッグでの再戦のはずなのだが…新女のフロントはよくわからないな。
さてNEW WINDの10月はというと、ソニックがコリィの持つWWCAジュニア王座に挑戦し、SSDで3カウントを喫した。
旗揚げから3年半が過ぎたが、WWCAジュニアのベルトはなかなか届かないな。
MAX WIND女王の小鳥遊は、WWCAで行われた挑戦者決定リーグ戦の優勝者(という触れ込みだが、本当に行われたかは不明)コーディの挑戦を受け、17分28秒パワーボムで3カウントを奪い2度目の防衛に成功している。
もちろんタイトル戦線だけが盛り上がっているわけではない。
成長著しい越後は、正義のパワーの込められたジャブ…ジャスティスジャブを打ち込んでダイナマイト・リナ(小鳥遊の元ライバルダイナマイト・リンの妹)から3カウントを奪取。
さらに最近不調に陥っていた北条が、新技ロイヤルスラッシュ(高貴なる飛翔顔面蹴り)で朝比奈から勝利し復活の狼煙を上げた。
「まだまだ完璧ではありません。」
という北条の目に力が戻ってきた。もう大丈夫だろうな。
◇4年目11月
「災厄の力も大したことありませんわね。」
市ヶ谷の美しき稲妻が十六夜の首を狩った。
「くっ…」
南の影に隠れているが市ヶ谷の成長もかなりのものだ。すでにその勢いの飲まれてしまった北条に続き、十六夜も一期生の勢いに飲み込まれてしまうのだろうか。
「そうはさせない!」
とばかりにコリィの顔面を打ち抜いたのは、“すでに飲み込まれてしまった”と書いたばかりのロイヤル北条だった。
「新技ロイヤルスラッシュを得て完全に蘇りましたな。この分なら王座も狙えるかもしれませんな。」
ダンディさんは嬉しそうだった。
「どわああああああああっ!!」
地鳴りのような大歓声が沸き起こった。
「29分53秒サザンクロス・スペシャルで勝者南利美!!」
タッグマッチとはいえWWCA王者ダークスター・カオスから南がフォール勝利。
「………よくやった。」
一瞬戸惑いの表情を浮かべた後、小鳥遊は殊勲のパートナーを抱き寄せた。
「…まだ完璧じゃなかったけど。」
実は一昨日のメインWINDでも、この“カオス&コーディVS小鳥遊&南”の対戦は組まれていたが、その時は時間切れ引き分けに終わっていたのだ。延べ89分53秒でようやく決着がついたことになる。
「やってくれたな。ミナミ!タカナシ!ネクストの三重でベルトを賭けて貴様らとやってやる!」
「ソウダ!ソウダ!」
こうして両チームによるWWCAタッグ王座戦が緊急決定。
「今ならとれますな。」
ダンディさんまでがそう言い切るという期待感があったのだが…
「28分6秒、フィッシャーマンバスターからの体固めで勝者ダークスター・カオス!」
南のシャイニングフェニックス→小鳥遊のギロチンドロップでコーディをKO寸前まで追い込んだのだが、カオスが上手いタイミングでカットに入り南を場外へとたたき落とすと、そのままWパワーボム→フィッシャーマンバスターとたたみ掛け小鳥遊から3カウントを奪った。
「ミナミ!次はお前だ!」
カオスは大阪大会でのWWCA王座防衛戦を勝手に発表。相手には南も指名してきた。
「いいわ。受けてあげるわよ。」
南はカオスからタッグ戦とはいえフォールを奪っている。十分王座奪取の可能性はあるだろう。
だが…現実はそう甘くはなかった。
南は得意のシャイニングフェニックスを2発繰り出すのが精一杯。あとはカオスが圧倒的なパワーで南を痛めつけるというシーンが延々と繰り広げられた。
「23分16秒ダークスター・カオス選手の勝ち。」
南はコメントすら出せない状態だった。
「フッフッフ…この程度とはな。」
さすがはカオスだな…南この敗北を糧に成長してくれよ。
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やっぱり先ずは、団体のエースであるガルさんに勝ってMAX-WINDを奪取する事ですね
兎に角、何時も応援してるから、南さん頑張れ~
所で、最近祐希子の影が薄いですね