ＮＥＷ ＷＩＮＤ社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー２のリプレイとなります。
旧作版のＮＥＷ ＷＩＮＤとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
だが…
「ありゃ…パトカーに捕まりましたな。」
「……そりゃそうですよ…あんな怪しい覆面をしているんだから…」
私たちは呆れるしかなかった。
なお負傷したトニー館レフェリーは次の大会から復帰し、元気に試合をさばいてくれている。
「おい！おい！お～い！！」
朝比奈が驚いた顔をしていた。
「オーホッホッホ。この程度私の相手ではありませんわ。」
リンが市ヶ谷の喉輪落としで３カウントを奪われてしまうというまさかの出来事が起こった。
「あのやろう…油断のならないやつだぜ。」
市ヶ谷がセンスの塊だということを朝比奈はよく知っている。
「こりゃ本気でかからないとやばいな。」と朝比奈。
「そうかもしれないな。負けるなよ朝比奈。」
「ああ負けはしねえよ。」
ところが翌日の大会で市ヶ谷は朝比奈の警戒を裏切って（？）あっさりと祐希子に敗れてしまう。
「…強さともろさが同居しているな…あいつは。」
圧倒的な強さをみせるかと思えば、あっさりと白星を献上したりもする不安定なところも市ヶ谷らしさといえるのかもしれない。
「ヘッ…次の地獄で待ってんぜ。」
シリーズ最終戦でＷＷＣＡタッグ王座への挑戦が決定している小鳥遊が、タッグ王者コリィ・スナイパーから見事３カウントを奪取。
「次はこうはいかないんだから。」
姉の肩を借りて退場していくコリィに向かってかけたのが冒頭の言葉だった。
スナイパーシスターズを撃破し、ＷＷＣＡタッグ王座を奪いたい小鳥遊は朝比奈をパートナーに連れて王座へと挑む。ノンタイトルとはいえ、スナイパーシスターズを撃破した実績を持っているこの二人。チームとしてもかなりの連携を誇る。
勢いに乗る師弟タッグが一気に王座戴冠！という空気が高まっていたのだが…
「ぐああああああああっ…」
朝比奈が右の足首を抑えのたうちまわる。
「朝比奈っ！」
小鳥遊は血相を変えてリングに飛び込むと明らかに様子のおかしい朝比奈を自軍コーナーに引っ張り、強引にタッチした。
「これは…スプレー持ってきて！」
「あいよっ！」
南の指示で祐希子が冷却スプレーを用意する。
「ぐううううっ…」
「いかん…」
ダンディさんも異変を察知し、本部席を飛び出した。
リング上では小鳥遊が奮戦していたが、パートナー朝比奈が戦線を離脱し１ＶＳ２では…スナイパーシスターズの猛攻を受けて、４７分２７秒で力尽きた。
「すまねえ。負けちまった。」
控え室に戻った小鳥遊は真っ先に頭を下げた。
「大将が謝ることはねえよ。すまねえ、大将。足引っ張っちまった。」
「朝比奈はどうなんだよ？」
「ああ…全治２か月ってところかな。なに２か月すればまたプロレスはできるだろう。」
朝比奈に聞いたところ、リンとの３連戦中に違和感を感じていたがそのまま試合を続けていたそうだ。
「その時にいってくれれば…」
「社長、それは無理ですぞ。プロレスラーというものはそういうところを我慢してしまうものですからな。」
「そうか…とにかくしっかり治してくれ。」
「すまねえ…」
朝比奈はうつむいた。その瞳からポタポタとしずくが落ちる。ケガをした悔しさからなのか、王座をとれなかったからなのか…それはわからない。
「待ってんぜ。」
小鳥遊は朝比奈の肩をぽんと叩いて部屋から出て行った。
第２６話へ
PR
コメント
きゃー、また重傷～(^^;。前回も確かタイトルマッチに挑戦した時でしたよねぇ。
朝比奈は、基礎能力の回復値がそんなに高くなく、しかし評価値はそこそこあるので中堅以上の敵とマッチメイクされやすく、それでケガが増えるのかもしれません……＜攻略本を読むとそんな気がする
３度目の正直でタイトル獲ってくれることを祈ってますー。
朝比奈は、基礎能力の回復値がそんなに高くなく、しかし評価値はそこそこあるので中堅以上の敵とマッチメイクされやすく、それでケガが増えるのかもしれません……＜攻略本を読むとそんな気がする
３度目の正直でタイトル獲ってくれることを祈ってますー。
今回怪我の判定や怪我の回復のシステムが変わって
色々試してみましたが、練習１～２回休ませつつ試合させるのが
一番回復しやすいですねぇ。
無論重傷時は無理ですが。
しかし、ずいぶんと朝比奈がいいポジションになってますね。
いつかは大将と一緒に雇ってみたいものです