ＮＥＷ ＷＩＮＤ社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー２のリプレイとなります。
旧作版のＮＥＷ ＷＩＮＤとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
☆スカイブルーカップ２回戦
「終わりだ！」
カオスはコーディの体が思いっきり跳ね上がるほどの強烈なパワーボムで叩きつけた。
「…身内とはいえ容赦なしですか。」
「…これがカオスというプロレスラーの凄味ですね。」
「１２分１８秒、パワーボムでカオス選手の勝利。」
「うおらああああっ！」
ホリーのバックに回り込んだメガライトが抵抗するホリーを強引にぶっこぬき、必殺のベリー・トゥ・バックで叩きつけた。
「これは決まりましたな。」
「準決勝第１試合は予想通りカオスＶＳメガライトですか。」
「１２分２５秒、ベリー・トゥ・バックからの片エビ固めにより、勝者ジェナ・メガライト！」
祐希子のスワンダイブ式ミサイルキックで吹き飛ばされた小鳥遊はニタリと笑いながら立ちあがってきた。
「ヘッ…やるようになったな。だが、まだ甘い。」
小鳥遊は素早く祐希子との距離をつめると豪快な裏拳で祐希子の脳を揺らす。
「ぐっ…くうっ…」
立ち上がろうとする祐希子だが、ダメージが大きく膝がガクガクと震える。
「砕け散れえええっ！」
小鳥遊の必殺技ガルムズディナーが炸裂。
「ぐう…あぐうっっ…」
強烈なショルダータックルでロープに吹き飛ばされ後頭部を痛打。祐希子はそのままマットに倒れこんだ。
「楽しかったぜ。またやろうや。」
「１１分４４秒、ガルムズディナーからの片エビ固めで勝者ガルム小鳥遊！」
「コレで終わりアル！」
キャシーの裏拳が市ヶ谷の整った顔を打ち抜きそのまま３カウントが入った。
「１５分０７秒 裏拳からの体固めで勝者キャシー・ウォン！」
こうして準決勝はカオスＶＳメガライト、小鳥遊ＶＳキャシーで行われることになった。
☆スカイブルーカップ準決勝
メガライトが全力を出せば、カオスはそれを正面から受け止める。
「…この程度か。」
「ナニィ…」
メガライトが突っ込んでくるタイミングに合わせ、カウンターのダークスターハンマー！
「ぐはっ…」
これで動きが止まったメガライトを強烈なパワーボムでマットに叩きつけ、そのまま３カウントを奪った。
「あのメガライトがここまであっさりと…」
「いくら消耗度合ではメガライトの方が上だったとはいえ…化け物ですな。」
カオスはまったく息が乱れていない。
「ただいまの試合は１２分５５秒、パワーボムによりカオス選手の勝利です。」
「手を焼かせやがって…その変な日本語ごと砕け散れええっ！」
小鳥遊の必殺技ガルムズディナーが、キャシーの粘りを粉砕した。
「１８分５９秒 ガルムズディナーからの片エビ固めでガルム小鳥遊選手の勝ち！」
☆スカイブルーカップ決勝
先制したのは小鳥遊だったが、カオスは平然とした顔で仁王立ち。
「なっ…」
一瞬ひるんだ小鳥遊をコーディ同様にワンバウンドするほどのパワーボムで叩きつけるカオス。
「１００ｋｇを超える小鳥遊をあそこまで軽々と…」
「くおっ…」
小鳥遊はカウント２でクリアしてみせた。
「フッフッフ…」
カオスは攻撃の手を緩めない。強烈な頭突きを挟んでフィッシャーマンバスター！
「ぐうううっ…」
「フッフッフ…」
頭を押さえのたうちまわる小鳥遊をカオスは余裕の表情で見下ろしている。
「くそっ…舐めやがって！砕け散れえええ！」
ガルムズディナーが完璧に決まったがカオスはカウント２．５で返した。
そして小鳥遊よりも先に立ち上がると裏拳！しかし小鳥遊はこれを倒れず踏ん張り技を極める。
「フッフッフ…」
逆エビ固めを挟んでこの試合２度目のフィッシャーマンバスター！
「負けるかあああっ！」
トニー館の右手が３度目のマットを叩く寸前に小鳥遊は肩を上げた。
「はあ…はあ…ま、負けねえぞ。」
フォールを返したものの小鳥遊は立ち上がれない。
「フッ…」
カオスは小鳥遊をサソリ固めに決めた。
「ぐおおおおおっ…」
「フッフッフッ…」
何とか耐えていた小鳥遊だったが、強烈に絞りあげられギブアップを宣言するしかなかった。
「８分１９秒サソリ固めでカオス選手の勝ち！」
第１回スカイブルーカップ優勝はダークスターカオス。さすがの強さだった。
「…今度は勝ってやる。」
小鳥遊はリベンジを誓った。
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