「栄光のスターロード」
NEW WIND社長 風間 新 手記2より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
NEW WIND社長 風間 新 手記2より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
◇13年目11月◇
さすがに衰えを見せる女王吉田ではあるが、女王戦での強さには、いささかの衰えもない。
前エース結城がそうであったように、衰えてもなおエースとしての輝きは失せず女王としての強さを失ってはいない。
すでに5度の防衛に成功し、MVP受賞者スイレン、ミドル・ウインド王者相羽を撃破しているし、実質挑戦者がいない状況だ。
そこで今月は次期挑戦者決定リーグ戦を行うことにする。
参加選手は相羽、スイレン、シャイニング、そしてマイティだ。
「・・・」
この発表をしたときに、うつむき加減で拳を握りしめて悔しがっていたのはジーニアス。
私も心情としてはジーニアスを選びたかったのは確かだが、最近の実績ではマイティの方が上だ。
ジーニアスにはこの悔しさをバネにして欲しい。
「13分49秒、ビューティボムで勝者ビューティ市ヶ谷!」
前座のシングルで13期の市ヶ谷が、1年先輩の上原から初勝利。
「オーホッホッホ、当然の結果ですわね。」
勝ち誇る市ヶ谷。さすがに大口を叩くだけの事はある。
この先の成長が楽しみだよな。
「くそっ!」
同期のマイティに置いていかれて焦りがある上に、後輩にピンフォール負け。上原の奮起にも期待をしたいところだ。
☆公式リーグ戦☆
☆スイレンVSシャイニング
いきなりの同期対決、チーム“ニューホワイトスノー”対決でもある。
最近好調のシャイニングが関節地獄にスイレンを落としペースを握る。
序盤からスリーパーや脇固めといった技を連発し、スイレンのスタミナを消耗させたシャイニングは10分すぎからラッシュをかける。
閃光魔術からフランケンへと連続で叩きこみカバーするが、これをスイレンはカウント2.5でクリアしてみせる。
ならばと、シャイニングは再び閃光魔術! そしてこれを2.8で跳ね除けるスイレン。
「これなら!」
ここで繰り出した技はムーンサルトプレス。
決まったかと思われるタイミングだったが、スイレンはカウント2.9で肩をあげる。
「このおっ!」
ダメージが大きく立ち上がれないスイレンに、シャイニングは強烈なストンピングを見舞うと、再びコーナーへと上る。
「いくぞっ!」
とアピールをして、再びムーンサルトプレス!
関節が得意なシャイニングがムーンサルト連発とは・・・覆面の奥に隠された女王戦への思いが伝わってくるよ。
その思いが通じたか、スイレンはこれを返すことが出来なかった。
×スイレン(14:42 月面水爆→体固め)シャイニング○
☆相羽VSマイティ
「ぐっ・・・」
マイティのローリングソバットが冴える。
ポイントポイントで、相羽の動きを止めるローリングソバットが決まりペースは完全にマイティ。
「このっ!」
相羽のデンジャラスボディスラムが決まるが、これでも流れは引き戻せない。
「相羽ぁっ!!」
マイティはここでローリングソバット。的確にあご先を打ち抜いた。
「カバーいくよ!」
レフェリー美月がカウントに入るが、相羽は2でクリア。
「ならっ!」
マイティは相羽を持ち上げマットに叩きつけると、コーナーへと駆け上がる。
出した技は”月面水爆!”
先ほどのシャイニングと比べると高さ、フォームの美しさ、コーナーへとあがるスピード・・・全てが圧倒的に上を行く。
ばん!
ばん!
「うおおおおお!」
相羽はカウント2.8でブリッジで返してみせる。
「そんなっ・・・」
一瞬のマイティの動揺をついて隠し技として有名なハイパースターライトが炸裂。
マイティは2.5でクリアするが、これは相羽には織り込み済み。
続けてスターライトジャーマン!!
タイミングとしては決まるタイミングったが、マイティはロープに足をかけてエスケープ。
「なら、スターライトコンビネーションだあっ!!」
ロー・ロー・ミドル・ボディソバット・ハイキックと連続して叩きこむ。
最近ではハイパーよりもこっちが切り札になっている気がするね。
○相羽(15:45 スターライトコンビネーション→片エビ固め)マイティ×
☆リーグ2日目☆
☆スイレンVSマイティ
阿修羅退治をロープエスケープ、草薙流地獄めぐり(デスバレー)を2.5でクリアし、そのポテンシャルの高さを見せたマイティではあったが、スイレンはまだまだ奥が深い。
「これならどうでしょう!」
草薙流変形兜落とし(キャプチュード)が炸裂し、マイティはそのまま3カウントを聞いた。
○スイレン(12:37 草薙流変形兜落とし)マイティ×
☆相羽VSシャイニング
ほぼ互角の試合内容だったが、閃光魔術で相羽を仕留め、シャイニングが先輩の意地を見せた。
これでシャイニングは唯一の2勝、優勝に王手をかける。
×相羽(15:34 閃光魔術→片エビ固め)シャイニング○
☆3日目☆
☆マイティVSシャイニング
「このおっ!」
月面水爆をクリアされたマイティはロープに飛んで残る全ての力を集約させたタックルを見舞う。
吹き飛ばされたシャイニングを押さえ込むマイティ。
シャイニングは足をバタつかせてクリアしようとするが、肩をがっちりと押さえこまれており、そのまま3カウント。
○マイティ(27:05 タックル→片エビ固め)シャイニング×
これでVSシャイニング連勝のマイティ。これは相性の問題なのだろうか・・・
☆相羽VSスイレン
今日の相羽は何かの実験だろうか。
打撃を中心にして、いつもとは違う組み立てで試合を創っていく。
一度フロントスープレックスでフォールにいったが、それ以降は投げを出さず、ハイキック2発でスイレンをマットに沈めてみせた。
もう相羽は先輩スイレンを上に見ていない。
リスペクトはしているようだが、自分と互角かやや下の相手だと思っているようだ。
「ボクの目指すものは、女王の座だけですから。」
たくましくなったなあ。
○相羽(14:00 ハイキック→体固め)スイレン×
この結果相羽とシャイニングが2勝1敗で並んだので、優勝決定戦を行う。
直接対決の勝者を優先してもよいのだが、それではちょっと面白くないからね。
試合はお互いの得意技が飛び出す乱戦となったが、シャイニングは本当の隠し技といえるパワーボムで粘る相羽を静めた。
このリーグ戦でのシャイニングは全てフォール勝利だったなあ。
☆優勝決定戦☆
×相羽(22:42 パワーボム→エビ固め)シャイニング○
※シャイニング神威が優勝、MAX WIND次期挑戦者に決定する。
「龍を倒してみせます。」
とシャイニングらしい、短いながらもわかりやすいコメント。
▲参加者コメント▲
マイティ(1勝2敗)「力不足でした。悔しい!」
スイレン(1勝2敗)「修行の成果をお見せできませんでしたね。まだまだ修行が足らないようです。」
相羽 (2勝1敗)「2度も同じ相手(シャイニング)に負けたのが悔しいです。」
「誰が来ても一緒さ、叩き潰すだけだから。いい試合なんてしないよ、凄い試合を見せてやる。それにしてもシャイニングが来るとは思わなかったけどね。」
とは挑戦者決定を受けての女王吉田のコメント。
シャイニングの輝きは、龍を飲み込めるかどうか・・・
来月が待ち遠しいな。
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