忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/11/26 05:31 |
”女王を倒せ!” その120
「栄光のスターロード」
 NEW WIND社長 風間 新 手記2より。


※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。


◇13年目11月◇

 さすがに衰えを見せる女王吉田ではあるが、女王戦での強さには、いささかの衰えもない。
 前エース結城がそうであったように、衰えてもなおエースとしての輝きは失せず女王としての強さを失ってはいない。

 すでに5度の防衛に成功し、MVP受賞者スイレン、ミドル・ウインド王者相羽を撃破しているし、実質挑戦者がいない状況だ。
 そこで今月は次期挑戦者決定リーグ戦を行うことにする。
参加選手は相羽、スイレン、シャイニング、そしてマイティだ。

「・・・」
 この発表をしたときに、うつむき加減で拳を握りしめて悔しがっていたのはジーニアス。
 私も心情としてはジーニアスを選びたかったのは確かだが、最近の実績ではマイティの方が上だ。
 ジーニアスにはこの悔しさをバネにして欲しい。



「13分49秒、ビューティボムで勝者ビューティ市ヶ谷!」
 前座のシングルで13期の市ヶ谷が、1年先輩の上原から初勝利。
「オーホッホッホ、当然の結果ですわね。」
 勝ち誇る市ヶ谷。さすがに大口を叩くだけの事はある。
 この先の成長が楽しみだよな。
「くそっ!」
 同期のマイティに置いていかれて焦りがある上に、後輩にピンフォール負け。上原の奮起にも期待をしたいところだ。


☆公式リーグ戦☆

 ☆スイレンVSシャイニング

 いきなりの同期対決、チーム“ニューホワイトスノー”対決でもある。
最近好調のシャイニングが関節地獄にスイレンを落としペースを握る。
 序盤からスリーパーや脇固めといった技を連発し、スイレンのスタミナを消耗させたシャイニングは10分すぎからラッシュをかける。
 閃光魔術からフランケンへと連続で叩きこみカバーするが、これをスイレンはカウント2.5でクリアしてみせる。
 ならばと、シャイニングは再び閃光魔術! そしてこれを2.8で跳ね除けるスイレン。

「これなら!」
 ここで繰り出した技はムーンサルトプレス。
決まったかと思われるタイミングだったが、スイレンはカウント2.9で肩をあげる。
「このおっ!」
 ダメージが大きく立ち上がれないスイレンに、シャイニングは強烈なストンピングを見舞うと、再びコーナーへと上る。
「いくぞっ!」
 とアピールをして、再びムーンサルトプレス!
 関節が得意なシャイニングがムーンサルト連発とは・・・覆面の奥に隠された女王戦への思いが伝わってくるよ。
 その思いが通じたか、スイレンはこれを返すことが出来なかった。

×スイレン(14:42 月面水爆→体固め)シャイニング○


 ☆相羽VSマイティ

「ぐっ・・・」
 マイティのローリングソバットが冴える。
 ポイントポイントで、相羽の動きを止めるローリングソバットが決まりペースは完全にマイティ。
「このっ!」
 相羽のデンジャラスボディスラムが決まるが、これでも流れは引き戻せない。
「相羽ぁっ!!」
 マイティはここでローリングソバット。的確にあご先を打ち抜いた。
「カバーいくよ!」
 レフェリー美月がカウントに入るが、相羽は2でクリア。
「ならっ!」
 マイティは相羽を持ち上げマットに叩きつけると、コーナーへと駆け上がる。
 出した技は”月面水爆!”
 先ほどのシャイニングと比べると高さ、フォームの美しさ、コーナーへとあがるスピード・・・全てが圧倒的に上を行く。

 ばん!
  ばん!

「うおおおおお!」
 相羽はカウント2.8でブリッジで返してみせる。
「そんなっ・・・」
 一瞬のマイティの動揺をついて隠し技として有名なハイパースターライトが炸裂。
マイティは2.5でクリアするが、これは相羽には織り込み済み。
 続けてスターライトジャーマン!! 
 タイミングとしては決まるタイミングったが、マイティはロープに足をかけてエスケープ。

「なら、スターライトコンビネーションだあっ!!」
 ロー・ロー・ミドル・ボディソバット・ハイキックと連続して叩きこむ。
 最近ではハイパーよりもこっちが切り札になっている気がするね。

○相羽(15:45 スターライトコンビネーション→片エビ固め)マイティ×

☆リーグ2日目☆

 ☆スイレンVSマイティ

 阿修羅退治をロープエスケープ、草薙流地獄めぐり(デスバレー)を2.5でクリアし、そのポテンシャルの高さを見せたマイティではあったが、スイレンはまだまだ奥が深い。
「これならどうでしょう!」
 草薙流変形兜落とし(キャプチュード)が炸裂し、マイティはそのまま3カウントを聞いた。

○スイレン(12:37 草薙流変形兜落とし)マイティ×

 ☆相羽VSシャイニング

 ほぼ互角の試合内容だったが、閃光魔術で相羽を仕留め、シャイニングが先輩の意地を見せた。
 これでシャイニングは唯一の2勝、優勝に王手をかける。

×相羽(15:34 閃光魔術→片エビ固め)シャイニング○

 ☆3日目☆

 ☆マイティVSシャイニング

「このおっ!」
 月面水爆をクリアされたマイティはロープに飛んで残る全ての力を集約させたタックルを見舞う。
 吹き飛ばされたシャイニングを押さえ込むマイティ。
シャイニングは足をバタつかせてクリアしようとするが、肩をがっちりと押さえこまれており、そのまま3カウント。

○マイティ(27:05 タックル→片エビ固め)シャイニング×
 これでVSシャイニング連勝のマイティ。これは相性の問題なのだろうか・・・

 ☆相羽VSスイレン

 今日の相羽は何かの実験だろうか。
打撃を中心にして、いつもとは違う組み立てで試合を創っていく。
 一度フロントスープレックスでフォールにいったが、それ以降は投げを出さず、ハイキック2発でスイレンをマットに沈めてみせた。
 もう相羽は先輩スイレンを上に見ていない。
リスペクトはしているようだが、自分と互角かやや下の相手だと思っているようだ。
「ボクの目指すものは、女王の座だけですから。」
 たくましくなったなあ。

○相羽(14:00 ハイキック→体固め)スイレン×


 この結果相羽とシャイニングが2勝1敗で並んだので、優勝決定戦を行う。
 直接対決の勝者を優先してもよいのだが、それではちょっと面白くないからね。

 試合はお互いの得意技が飛び出す乱戦となったが、シャイニングは本当の隠し技といえるパワーボムで粘る相羽を静めた。
 このリーグ戦でのシャイニングは全てフォール勝利だったなあ。

 ☆優勝決定戦☆
×相羽(22:42 パワーボム→エビ固め)シャイニング○
※シャイニング神威が優勝、MAX WIND次期挑戦者に決定する。

「龍を倒してみせます。」
 とシャイニングらしい、短いながらもわかりやすいコメント。

 ▲参加者コメント▲

マイティ(1勝2敗)「力不足でした。悔しい!」
スイレン(1勝2敗)「修行の成果をお見せできませんでしたね。まだまだ修行が足らないようです。」
相羽  (2勝1敗)「2度も同じ相手(シャイニング)に負けたのが悔しいです。」

 
「誰が来ても一緒さ、叩き潰すだけだから。いい試合なんてしないよ、凄い試合を見せてやる。それにしてもシャイニングが来るとは思わなかったけどね。」  
 とは挑戦者決定を受けての女王吉田のコメント。

 シャイニングの輝きは、龍を飲み込めるかどうか・・・

 来月が待ち遠しいな。





PR

2007/06/03 18:47 | Comments(0) | NEW WIND編

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<”女王の危機と星明り” その121 | HOME | フレイア様の急襲!>>
忍者ブログ[PR]