伊達 遥 自伝「フェニックス伝説~本当はおしゃべりな私」より。
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”伊達遥視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
なお、伊達遥はメール好きという事(公式設定)なので、この著書ではかなりおしゃべりです。
文章は書けるだろうという想定ですね。
この辺りを了承の上”つづき”をご覧になってくださいね。
※このお話はレッスルエンジェルスサバイバーのプレイ結果から管理人Nが創作したものです。
このお話は”伊達遥視点”で書かれています。
いつもの風間社長視点ではないのでご注意ください。
なお、伊達遥はメール好きという事(公式設定)なので、この著書ではかなりおしゃべりです。
文章は書けるだろうという想定ですね。
この辺りを了承の上”つづき”をご覧になってくださいね。
永沢舞ヴィクトリーロードと称したツアーが行なわれたのは5年目の12月でした。
今まで個人名をつけたツアーはなかったので、私としてはちょっと羨ましい気持ちでしたね。
この頃の私は南さんと一緒にマッチメイク会議に出席するようになっていたんです。
その時マッチメイク会議の時に初めて社長から構想を聞いたんですけど、驚きましたよ。
でも舞も頑張っていたし、それはいいことかなと思いました。
私と組んでのタッグ7戦と最終戦で総仕上げのシングル1戦の全8戦です。
「こういうのは試練のシングル8番勝負をやるものじゃないの?」
と南さん。
私も正直そう思いました。
「うーん・・・それじゃ他と同じだろ? だからタッグメインなんだ。」
相変わらず常識を破りたがるのが風間社長らしいですね。
「ふーん。それはいいけど、最終戦はどうするのかしら?」
「・・・伊達とのシングル。」
「・・・ベタね。」
「ベタだ。」
「しかも当日発表なんて煽っておいて、誰もが思いつきそうなカードを組むのね?」
「ああ。 ガールズ・ゴングのO坂記者には『私はここは師匠の伊達遥との一騎打ちしかない!と思ってますが、社長はどうお考えですか?』なんていわれたよ。」
結局、ベタなカードと言われようが最終戦のシングルの相手は私と決定。
もちろん舞には内緒です。
私が練習を・・・舞の練習を教えはじめてから7ヶ月。
一度だけシングルで当たりましたが、それから大分経っています。
”舞がどれくらい進歩したのか。”
私がコーチでよかったのかが試されるのがこのツアーでした。
”コーチ就任の章”で書きましたけど、私が舞の練習を見始めたのは社長に騙されたからです。
社長は私に”挑戦”&”兼任コーチ”&”お給料上乗せ”というキーワードを提示する事で巧く私を丸め込んだんです。
なにしろ、うちの社長はこういう丸め込み技は得意ですから(笑)
”3分2秒、3分2秒 口車で勝者 風間新”って感じですよ。
私は正直言って舞みたいなタイプは苦手でした。
だって・・・おしゃべりだし、うるさいし・・・だし。
でも・・・ちょっとだけ羨ましかったんです。
誰とでも仲良くなれる、お話が出来てしまう舞が。
なにしろ猫ともお友達になれるくらいですから(笑)
さて、そんな舞を教える事になってしまった私は、ちょっと困惑しつつも舞と時間を共有するようになり、メル友にもなりました。
おかしいですよね。
同じ建物にいるのに、メールでアドバイス送ったりとかして。
でも最初はメールで教えていたりしてんですけど、いつしかちゃんと舞と話せるようになってました。
・・・タッグを組む機会も多くなったし、試合中にはメールできないですし。
”返せ!”
なんてメール打っても見る頃には試合終わってますから(笑)
ある時舞が私に聞いてきました。
「ドラゴンとタイガーが使いたいんですう!」
ドラゴンスープレックスとタイガースープレックス。
これを両方使うレスラーってあまりいないんです。
ドラゴンVSタイガーという試合展開は多いと思うんですけど。
「・・・どちらか・・・にしたら?」
「両方使いたい!! ですう。」
まったく我侭な娘です。
でも自由奔放で可愛いですけど。
あ・・・私そういう趣味ないですけどね。
ちょっとの間思案した私はこう提案しました。
「じゃあ・・・ドラゴンタイガー・・・って技を覚えてみる?」
「ドラゴンタイガー?! カッコイイですね!」
もちろんドラゴンタイガーなんてのは舞を納得させる為の嘘。
本当はテキーラサンライズって技でしたけど。
舞は投げ技にセンスがあるので、難易度の高いこの技を覚えるのにそんなに時間はかかりませんでした。
形になってくるとすぐに使いたくなるのがレスラーの性。
特に舞は余計そうだったので、完成するまでの間宥めるのが大変でしたね。
龍子との試合で初公開した時、私はちょっとウルってきました。
今までは教えてもらう立場だったので分からなかったけど、教えた技がちゃんとできた時って・・・本人が出来たより嬉しいものなんです。
きっと須永さんはいつもそんな気持ちだったんだろうなって思います。
舞にはあのあと「ドラゴンタイガーじゃないじゃない!・・・ぶー」って言われましたけど(笑)
「でもテキーラサンライズってのもカッコイイからいいか。 もっとも私の中ではドラゴンタイガーなんですけど! ともかく遥先輩に感謝!ですう。」
と泣きながら舞が言うので、私も一緒にないちゃいました。
あ、これ内緒ですよ!
って自伝に書いてれば内緒もないもないですね。
成長を楽しみにしている弟子と組んでのヴィクトリーロード。
楽しかったですよ。
風間社長は意地悪なので、強いチームとばかり当てられて大変でしたけど。
舞とのタッグですか?
そうですね・・・サイレントヴォイスとしてのカンナとのコンビとは全然違いますね。
”強い”って言われていたサイレントヴォイスですけど、本当はタッグチームとしてはそんなにレベル高いチームじゃないと思ってます。
私とカンナの場合、”個々の強さ”で押していたから・・・
本当のタッグチームってのはめぐ(武藤めぐみ)とちぐ(結城千種)みたいなお互いを信頼しているチームだと思うんです。
そういう意味では舞とのタッグはタッグチームらしさがあったんじゃないかなあ。
ファンの人達には、”NEW WIND師弟コンビ”って呼ばれて親しまれましたけど。
多分ネーミングの元ネタは某漫画でしょうけど。
だとしたら私一旦行方不明になってモップ被って戻ってこないと(笑)
バラクーダ遥とかそういう名前で(爆)
さて冗談はさておき、この永沢舞Vロードは3勝4敗で最終戦を迎える事になりました。
舞には本当に当日伝えました。
「舞・・・私が今日の相手・・・」
「えー遥先輩が・・・ですか!」
「うん。 私に勝てば5分で終れるけど、私はそうはさせないから・・・」
「・・・わかってますう!正々堂々全力でお願いします! 私も全力で行きます!」
力強く微笑む舞。
私は彼女の成長を感じました。
でも超えられるわけにはいきません。
私は舞の師匠である前に、レスラーです。
負けるのは嫌です。
それにエースであり王者でもある以上負けられません。
”絶対に負けられない!”
そして師弟対決のゴングが鳴ったんです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
応援の1クリックを願いします。→
こちらから管理人に拍手及びメッセージを送ることができます。
PR
ありがとうございます♪
いっその事、ガールズ・ゴングのO坂記者って事にしてこちらの活躍もうちの速報版に載せましょうか?(爆)
タイアップ企画として~♪