NEW WIND社長 風間 新 手記より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
◇5年目4月◇
「おーい、全員集合!」
「社長、なによいきなり。」
練習の邪魔しないでよ!・・・と言いたげな南。
「な・・なにかあった・・の?」
相変わらずリングを降りるとレスラーとは思えない伊達。
「くだらねえ事じゃないだろうなあ?」
「社長が集合させるんだからそれはないんじゃないの?」
「どーだか。」
マッキー&ラッキーはリングを降りてもいいコンビだ。
「さて、皆集まったな。」
「で、社長・・・なんなの?」
「悪かったな南・・・練習中断させてしまって。皆に”新しい仲間”を紹介しようと思ってね。」
「やった~~!!これで雑用から脱出ケッテー!」
無邪気にはしゃぐのは永沢舞。
「私に勝つまではダメね。」
南が意地悪そうな笑みを浮かべる。
「えーそんなあ・・・そんなの無理、ムリですう!」
「じゃあ、あなたはずっと雑用係のままね。」
「ひどい~~!!」
まったく・・・南も大人げない。
永沢はまだ子供だぞ・・・あ・・16になったんだっけ。
皆このやりとりには慣れていても面白いらしくクスクスと笑っている。
「
え~いいかな?新しく入団する事になった龍子クンだ。」
「サ、サンダー龍子!?」
私に紹介されて入ってきた人物を見て 皆ビックリしたようだ。
永沢なんかは口をアングリとあけて言葉もでない。
「社長、サンダー龍子を引っ張ってきたんですか!?」
「新人じゃねえのかよ!!」
「ばかねマッキー。社長は”新人”なんて一言も言ってないわよ。”新しい仲間”って」
「バカっていうなよ!」
「だってバカですから・・・」
「なんだと武藤、先輩に向かって!」
「私の方が強いですよ。」
「なんだと!」
「よしなさい二人とも!」
南・・・苦労かけるねえ。
「さ、みんなそろそろ静かにしてくれないかな。まだ紹介の途中だよ。」
静かになるのを待って、話題の中心人物は自己紹介を始める。
「熊本県から来ました吉田龍子だ。サンダー龍子は親戚になる。よく似てるって言われけど、私は気に入っていない。皆さんヨロシク。」
「しゃべり方までそっくりね・・・ちょっと生意気そうだけど、レスラーになるにはそれくらいの方がいいのよ。ようこそ龍子。NEW WINDへ。」
選手を代表して南が受け入れ表明をする。
「南選手、よろしくお願い致します。自分は貴方と伊達選手を倒す為にここに入団しました。憧れであり、目標です。」
NEW WIND5期生は地元九州出身の吉田龍子。
4期生の永沢舞同様に同期はいないが、頑張って欲しい。
◇AACタッグ選手権試合◇
「千種~!」
カンナのクロスフェイス・カンナにとらわれ、アップアップのパートナーへ武藤が激を飛ばす。
AACタッグ選手権試合はサイレントボイスVSνジェネ。
「試合時間35分経過、35分経過。」
このアナウンスと同時に結城の右手がロープへとたどりついた。
なんとかながら起き上がった結城をカンナの掌底が襲う。
ダウン。
「千種~~!!」
この武藤の声に後押しされるように立ち上がる結城。
今度はドラゴンスープレックスを狙いバックへ回るカンナ。
場内からは悲鳴と歓声がごちゃまぜに上がる。
しかし結城は投げに関してはカンナよりも上だ。巧く体勢を入れ替えると、必殺のバックドロップ!!
さすがにダメージが大きい結城はここでカバーにはいかず、武藤にチェンジ。
「押さえて!」
「OK!」
武藤の指示に従い伊達を赤コーナーに押さえ込む。
「見てなさい! 伊達遥!! 」
武藤はそう叫ぶとコーナーに後ろ向きで上る。
あの体勢はムーンサルトプレスか?
だがそうなると叫んだ理由は・・・まさかフェニックス・スプラッシュ? 武藤の方が伊達よりも飛び技は綺麗だし、飛距離も出る。
使いこなせておかしくはないが・・・まさかな・・・
武藤はトップロープから後ろ向きに飛ぶ。
ここで違和感。
普段なら足を伸ばして飛ぶのだが、今回の武藤はヒザを抱えて飛んでいる。
ムーンサルトフットスタンプ?
いやあれはムーンサルトと同じ体勢でいけるはず。
それに高さも普段より早いし、回転も速い。
勢いつけすぎじゃないのか!
「まさか・・・失敗?!」
「いやあれでいいんです。」
ダンディ須永氏は笑みを浮かべる。
ヒザを抱えた状態で1回転した武藤はさらに2回目に入る。
2回転目の途中で足を伸ばし、通常のプレス体勢に入った。
1・・2・・・3!!
この瞬間地鳴りのような大歓声。
サプライズ!
「39分24秒、39分24秒。ダブルスピンムーンサルトからの体固めで勝者、武藤めぐみ。
この結果、王者伊達遥&カンナ神威組が9回目の防衛に失敗。武藤めぐみ&結城千種組が新王者となります!」
◇試合後◇
「社長! どうだった?」
「めぐみ凄かったよね~♪」
はしゃぐνジェネの二人。
デビュー2年でAACタッグ獲得なのだから快挙といえるし、それに倒した相手は8度の防衛に成功した伊達&カンナのサイレントヴォイスなのだから・・・
昨年末のEx-Sタッグリーグでの勝利はフロックではなかった。
この3期生の二人はやはり才能に恵まれているんだろうな。
「社長?」
反応しない私を訝しげに見る二人。
「お、おお。凄かったな~、あんな技は初めてみるよ。」
「でしょ?使い手はめぐみしかいないんだから。」
「うん。でも本当はカンナさんじゃなくて、伊達さんから獲りたかったんだけど・・・」
と、武藤。
「相変わらずだなお前は。」
「むっ。社長だって変わらず社長のままじゃないですか、人の事はいえないと思いますけどね。」
ま、確かにそうだが・・・
「では失礼します。」
「ちょっと、めぐみ、待ってよ!・・・すいません社長、失礼します。」
「あ、ああ。」
ダブルスピンムーンサルトかあ・・・
マスコミの中には武藤の事を”孤高の天才”なんて言ってる奴もいるけど、それ分かるよな。
多分伊達のフェニックス・スプラッシュに刺激されたんだろう・・・
たったの1ヶ月足らずであんな凄い技を身につけてしまうんだから。
けど結城がいてよかったな。
彼女がいなければ孤独だったかもしれない。
馴れ合わない奴だからね。
◇そして・・・◇
最終戦ではハンの挑戦を伊達が”フェニックス・スプラッシュ”で退け、3度目の防衛に成功。
もちろんフェニックス・スプラッシュでしとめたのは先日のダブルスピンを意識してだろう。
その前のシャイニングフェニックスで3カウントは取れていたと思うしね。
ハンは相当悔しがったが、EWAマットでのリベンジを誓ってNEW WINDのリングを去っていった。
そう今月でEWAとの提携は期間満了。
来月からは新しい仲間であり、外敵でもあるWWCAとの提携が始まるのだ。
5月から5年目に突入するNEW WINDにまた新しい風が吹き始めた。
↓こちらから管理人に拍手及びメッセージを送ることができます。
「おーい、全員集合!」
「社長、なによいきなり。」
練習の邪魔しないでよ!・・・と言いたげな南。
「な・・なにかあった・・の?」
相変わらずリングを降りるとレスラーとは思えない伊達。
「くだらねえ事じゃないだろうなあ?」
「社長が集合させるんだからそれはないんじゃないの?」
「どーだか。」
マッキー&ラッキーはリングを降りてもいいコンビだ。
「さて、皆集まったな。」
「で、社長・・・なんなの?」
「悪かったな南・・・練習中断させてしまって。皆に”新しい仲間”を紹介しようと思ってね。」
「やった~~!!これで雑用から脱出ケッテー!」
無邪気にはしゃぐのは永沢舞。
「私に勝つまではダメね。」
南が意地悪そうな笑みを浮かべる。
「えーそんなあ・・・そんなの無理、ムリですう!」
「じゃあ、あなたはずっと雑用係のままね。」
「ひどい~~!!」
まったく・・・南も大人げない。
永沢はまだ子供だぞ・・・あ・・16になったんだっけ。
皆このやりとりには慣れていても面白いらしくクスクスと笑っている。
「
え~いいかな?新しく入団する事になった龍子クンだ。」
「サ、サンダー龍子!?」
私に紹介されて入ってきた人物を見て 皆ビックリしたようだ。
永沢なんかは口をアングリとあけて言葉もでない。
「社長、サンダー龍子を引っ張ってきたんですか!?」
「新人じゃねえのかよ!!」
「ばかねマッキー。社長は”新人”なんて一言も言ってないわよ。”新しい仲間”って」
「バカっていうなよ!」
「だってバカですから・・・」
「なんだと武藤、先輩に向かって!」
「私の方が強いですよ。」
「なんだと!」
「よしなさい二人とも!」
南・・・苦労かけるねえ。
「さ、みんなそろそろ静かにしてくれないかな。まだ紹介の途中だよ。」
静かになるのを待って、話題の中心人物は自己紹介を始める。
「熊本県から来ました吉田龍子だ。サンダー龍子は親戚になる。よく似てるって言われけど、私は気に入っていない。皆さんヨロシク。」
「しゃべり方までそっくりね・・・ちょっと生意気そうだけど、レスラーになるにはそれくらいの方がいいのよ。ようこそ龍子。NEW WINDへ。」
選手を代表して南が受け入れ表明をする。
「南選手、よろしくお願い致します。自分は貴方と伊達選手を倒す為にここに入団しました。憧れであり、目標です。」
NEW WIND5期生は地元九州出身の吉田龍子。
4期生の永沢舞同様に同期はいないが、頑張って欲しい。
◇AACタッグ選手権試合◇
「千種~!」
カンナのクロスフェイス・カンナにとらわれ、アップアップのパートナーへ武藤が激を飛ばす。
AACタッグ選手権試合はサイレントボイスVSνジェネ。
「試合時間35分経過、35分経過。」
このアナウンスと同時に結城の右手がロープへとたどりついた。
なんとかながら起き上がった結城をカンナの掌底が襲う。
ダウン。
「千種~~!!」
この武藤の声に後押しされるように立ち上がる結城。
今度はドラゴンスープレックスを狙いバックへ回るカンナ。
場内からは悲鳴と歓声がごちゃまぜに上がる。
しかし結城は投げに関してはカンナよりも上だ。巧く体勢を入れ替えると、必殺のバックドロップ!!
さすがにダメージが大きい結城はここでカバーにはいかず、武藤にチェンジ。
「押さえて!」
「OK!」
武藤の指示に従い伊達を赤コーナーに押さえ込む。
「見てなさい! 伊達遥!! 」
武藤はそう叫ぶとコーナーに後ろ向きで上る。
あの体勢はムーンサルトプレスか?
だがそうなると叫んだ理由は・・・まさかフェニックス・スプラッシュ? 武藤の方が伊達よりも飛び技は綺麗だし、飛距離も出る。
使いこなせておかしくはないが・・・まさかな・・・
武藤はトップロープから後ろ向きに飛ぶ。
ここで違和感。
普段なら足を伸ばして飛ぶのだが、今回の武藤はヒザを抱えて飛んでいる。
ムーンサルトフットスタンプ?
いやあれはムーンサルトと同じ体勢でいけるはず。
それに高さも普段より早いし、回転も速い。
勢いつけすぎじゃないのか!
「まさか・・・失敗?!」
「いやあれでいいんです。」
ダンディ須永氏は笑みを浮かべる。
ヒザを抱えた状態で1回転した武藤はさらに2回目に入る。
2回転目の途中で足を伸ばし、通常のプレス体勢に入った。
1・・2・・・3!!
この瞬間地鳴りのような大歓声。
サプライズ!
「39分24秒、39分24秒。ダブルスピンムーンサルトからの体固めで勝者、武藤めぐみ。
この結果、王者伊達遥&カンナ神威組が9回目の防衛に失敗。武藤めぐみ&結城千種組が新王者となります!」
◇試合後◇
「社長! どうだった?」
「めぐみ凄かったよね~♪」
はしゃぐνジェネの二人。
デビュー2年でAACタッグ獲得なのだから快挙といえるし、それに倒した相手は8度の防衛に成功した伊達&カンナのサイレントヴォイスなのだから・・・
昨年末のEx-Sタッグリーグでの勝利はフロックではなかった。
この3期生の二人はやはり才能に恵まれているんだろうな。
「社長?」
反応しない私を訝しげに見る二人。
「お、おお。凄かったな~、あんな技は初めてみるよ。」
「でしょ?使い手はめぐみしかいないんだから。」
「うん。でも本当はカンナさんじゃなくて、伊達さんから獲りたかったんだけど・・・」
と、武藤。
「相変わらずだなお前は。」
「むっ。社長だって変わらず社長のままじゃないですか、人の事はいえないと思いますけどね。」
ま、確かにそうだが・・・
「では失礼します。」
「ちょっと、めぐみ、待ってよ!・・・すいません社長、失礼します。」
「あ、ああ。」
ダブルスピンムーンサルトかあ・・・
マスコミの中には武藤の事を”孤高の天才”なんて言ってる奴もいるけど、それ分かるよな。
多分伊達のフェニックス・スプラッシュに刺激されたんだろう・・・
たったの1ヶ月足らずであんな凄い技を身につけてしまうんだから。
けど結城がいてよかったな。
彼女がいなければ孤独だったかもしれない。
馴れ合わない奴だからね。
◇そして・・・◇
最終戦ではハンの挑戦を伊達が”フェニックス・スプラッシュ”で退け、3度目の防衛に成功。
もちろんフェニックス・スプラッシュでしとめたのは先日のダブルスピンを意識してだろう。
その前のシャイニングフェニックスで3カウントは取れていたと思うしね。
ハンは相当悔しがったが、EWAマットでのリベンジを誓ってNEW WINDのリングを去っていった。
そう今月でEWAとの提携は期間満了。
来月からは新しい仲間であり、外敵でもあるWWCAとの提携が始まるのだ。
5月から5年目に突入するNEW WINDにまた新しい風が吹き始めた。
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