NEW WIND社長 風間 新 手記より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
7年目2、3月そして8年目4月と3ヶ月連続でケガ人が続出するも、興行の方は全て超満員札止めだった。
これはファンの皆様が暖かく見守ってくれているおかげだと思う。
ただ私が思うに、このケガ人の多さはファンの皆様に対する甘えからきてるのかもしれない。
“欠場しても来てくれる”という甘い考えでいると必ず団体は崩壊するだろう。
そうでなくてもファンの支持の高い一期生の限界が見えはじめているというのに。
ケガをしてしまう選手たちもどこか甘えがあるのではないだろうか。
“私がいなくても大丈夫”という甘え。
大丈夫では決してなく、欠場者が出た分は他の誰かがカバーしてくれているし、人数だけなら提携団体から呼べばすむが、プロレスは頭数でするものではない。
来てくださるお客様の期待を裏切らないようにベストメンバーで興行は打ちたいものだ。
2月は伊達、3月はラッキー、カンナ、吉田が、4月はマッキーとラッキーが欠場。
こう主力メンバーが欠場されてはタイトル戦も思うように組めない。
さらに悪い事は重なるもので、突如提携先のIWWFが裏切った。
”うちとの契約を破棄し、新女と新たに契約を結ぶ”という発表を、うちの4月シリーズ直前に発表してきやがったのだ。
おかげで手の打ちようがなくなった為、4月シリーズは所属選手のみで興行を打たざるをえなくなってしまった。
よりによって、欠場が二人いるというのに。
この緊急事態に対し、予定では5月の“旗揚げ記念シリーズ”でのお披露目予定だった、8期生のスイレン草薙を急遽デビューさせる事に。
「私なら大丈夫です。はやくリングに立ってみたかったですから。15歳で初陣では遅いくらいだと思いますし。」
とスイレンは緊張もせずに笑う。
ずぶとい奴だ・・・
「初陣・・・か。間違っていないが、なんだか時代がかっているような・・・」
私は苦笑せざるをえなかった。
みこともスイレンも、古き良き日本文化を守っているだけに時折よくわからない事を言ってくれるよ。
なお
デビュー戦でもみことに勝てると本人は思っていたらしいのだが、9分ジャストでみことが勝利。
「スイレンさん、初陣おめでとう。でも、まだまだ修行が足りませんね。修行を積んだらまたやりましょう!」
みことの表情からみるかぎり手ごたえはあった様子。
旧世代に衰えが見えるNEW WINDにとってスイレン草薙は希望の星。
デビュー戦も期待を裏切らない内容だったし、本当に先が楽しみだと思う。
なおこの月の最終戦のメインでは、結城が伊達を相手にEWA王座6度目の防衛に成功、結城時代はまだ続く。
○結城(45分8秒フェイスクラッシャー→体固め)伊達×
※6度目の防衛に成功
◇8年目5月◇
大日本TVとの契約が切れた。
うちとしては当然継続をお願いしたいのだが、大日本TV側は、契約を更新する条件として”強豪海外団体”との提携を要求してきた。
これも新女がIWWFとの提携を強行したからだ。
こちらは弱い立場なので、言われた通り強豪団体であるWWCAとの再提携を画策したのだが、今回はWWCA側に足元をみられてしまった。
”現在、永沢舞が保持しているWWCAヘビー王座を返上・返還すること”が条件だと言う。
ベルト保持者の永沢に打診したところ“千種さんのベルト狙いますから大丈夫、ダイジョーブ!”といい返事をくれたのでWWCA王座は返上。
何度も書いているが、団体レベルならWWCAの方が上だが、うちの歴史ではEWAの方が古いし、権威も高い。
今は持ちすぎたベルトの整理をしている最中だし丁度よかったのかもしれない。
ただ、快諾してくれたはずの永沢が結構傷ついているという話を聞いたので、ペットショップを一日かけて巡り歩く、“ペットショップツアー”に連れていって傷を癒すというフォローをする羽目になってしまったのだが・・・
「まったく、社長も甘いわね。ほっとけばいいのに。」
と南には厭味だかひがみだかで言われてしまったが、こういうメンタルケアも大事な仕事だからなあ。
「なんなら南もつれていってやろうか?」
といったら、張り手された・・・一体なんなんだろう・・・
ま、色々あったが、大日本TVで今年も中継されるのは大きい。
なお5月はフェニが欠場だったけど興行にはまったく影響なし。
フェニはまだまだ人気・実力ともに不足だって事だね。
頑張れフェニ。
伊達を倒すつもりならもっと上にいかないと伊達には勝てないぞ。
◇8年目6月◇
IWWFタッグを返上。
「こんなクズベルトに価値なんかないぜ。」
ということでベルトにスプレーで“NEW WINDが一番!”と落書きをした上に、大きなゴミ箱に詰めて送り返してやったら、IWWFで大騒ぎになったらしい。
「悔しかったらそっちから提携をお願いしてくるんだな、裏切りの代償だよ。」
ヒールな社長、風間新。久々登場の瞬間だったと言える。
大体実際問題としてIWWFタッグなんかよりAACタッグの方が価値上だし。
それに、こういう演出はIWWFの18番だよね大体。
私だってこれIWWFとかWWCAの影響を受けたと思われる男子のビデオ見てやったんだしさ(笑)
これでIWWFとはちょっとしたアングルが出来たわけだし、再提携しやすくなっただろう。
常に話題を作るのが私なのさ。
ついでにベルトの整理もできたしね(笑)
これでタッグはAAC、シングルはEWAのみの保持となったので大分スッキリしたと思う。
そのAACタッグは王者永沢&吉田が伊達&ハイブリット組を相手に初防衛戦を行い防衛に成功した。
永沢が師である伊達をテキーラでフォールしての勝利。
打倒νジェネ(結城&武藤)世代の旗手として永沢の存在はかなり大きくなってきていると思う。
今月はシングルで伊達とカオスを撃破しているし、確実に力をつけていると思う。
永沢&吉田&ハイブリットの3人は確実に上位を脅かす存在になりつつある。
一方でユズリハの古い葉である南たち一期生の動きは確実に落ちてきている。
南は最近は第3試合で若手とのタッグが主流になってしまっているし、氷室&マッキーも同じようなもの。
そして・・・ラッキーはケガでの欠場が多すぎる。
ヒザが慢性的に悪化し、痛みが出たら休ませるようにしているから仕方ないのだが、ヒザを庇うせいなのか他の箇所のケガも多い。
実力的にはNEW WINDではかなり下のランクと見られてしまっているが、他所の団体ならまだまだメインイベンターでやっていけるはずだと常々思っている。
そして迎えた6月最終興行・・運命の6月30日を迎えた。
この日の注目カードは・・・“1月遅れの1期生7周年記念メモリアルマッチ”マッキー&ラッキーVS南&氷室。
昔ならメインイベント級だったカードは今日は休憩後に組まれていた。
試合は手の内がわかったもの同士だ。
一進一退の白熱の試合となったが、最後は南のネオ・サザンクロスロックでラッキーがギブアップ負け。
試合後のリング上ではラッキーが号泣していたのだが、その意味を私以外は知らない。
この試合が、ジューシーペアとしての最後の試合であり、そしてラッキーにとって大切な同期との最後の試合になったのだった。
この試合の直後、私はガールズ・ゴングのO坂記者に一枚のFAXを入れた。
これはO坂記者にしか入れていないから、ガールズ・ゴング誌の独占記事になるだろう。
旗揚げから取材を続けてくれているO坂記者へのちょっとしたプレゼント・・・だけどあまり嬉しくないだろうな・・・
★NEW WINDより緊急発表★
弊社所属のラッキー内田選手(本名・内田佐知子)との専属契約を6月30日を持って解約いたしました。
今後ラッキー内田選手はケガの治療をしながらフリー選手として活動する予定です。
なお今後どの団体にあがるかなどは現在のところ不明です。
※フリー選手として当団体のリングに上がる可能性については否定も肯定も致しません。
↓ご感想などはこちらからどうぞ。
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コメント
無題
ああ・・・ついに~
posted by オーサカURLat 2006/12/26 07:52 [ コメントを修正する ]