NEW WIND社長 風間 新 手記より。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
3月シリーズ最終戦が終った翌々日の朝。
珍しく朝早くから私は道場にいた。
「社長、連れてきたわよ。」
南が一人の少女を連れて道場へと戻ってきた。
南が連れている少女は6期生となる予定の練習生。
この少女が入団してくる事は大分前から決まっていたのだが、この事を知っているのは私と南だけだった。
「社長、よろしくお願い致します。」
少女が丁寧にお辞儀をする。
さすがにまだ初々しいねえ・・・ってエロ親父か私は。
確かにちょっとドキドキしたけどそれは・・・私がロリコンな訳ではないからな。理由は後で話す。
「こちらこそよろしく。南、案内してあげて。早めにアップを始めておこう。皆が出てくる前に・・・ね。」
「わかってるわ。」
南と新人はすでにアップを終え、リングでスパーリングのような事をしている。
リングの感触を覚えさせるという作業で、マットの堅さ・ロープの堅さを認識させるのが目的。
いくら体を作ってきているとはいえ、まだ中学を卒業したばかりの少女だ。
さすがに初めてのロープワークに顔をしかめている。
「懐かしい光景だな・・・」
私は南たちの初めての練習を思い出していた。
泣いてしまった子もいれば、あまりのハードワークに吐いてしまった子もいたっけ。
私も練習に付き合わされて・・・吐きそうになったもんだ。
「そろそろ、皆出てくる時間だな。南、予定通りね。」
「わかってるわ。」
返事をして南は道場を出て行った。
リングでは新人が受身の練習をしている。
受身の指導くらいなら私もなんとか出来るし。
「おはようございます~! あれれ?」
「ウイーッス・・・あ?」
「あれ・・・社長・・・早いですね!」
「おはよ~です。 あれ?社長だ。」
「今日もよろしくお願いしま~す。 って社長?」
「・・・おはよう。 あ・・・社長?」
口々に挨拶をして道場に入ってきた皆の足がぴたっと止った。
私がここにいる事にびっくりした顔ばかり。
そしてリングで受身を練習している人物を見て皆ぽかーんとしている。
「み、南さんが・・・」
「髪を・・・染めてる!!」
「髪を染めたってことは・・・えー南さん”不良になった”?!」
「不良って事はヒール転向?!」
「うそ~~!!」
「ショックー!!」
「これも運命・・・なの?」
「しかもなんか肌若返ってるし~~!!」
「お肌ぴちぴち・・・ってエステですかあ?」
「え~エステ?南さんだけずるーい。 社長えこひいきした~~!!」
各自がリング上の”新人の姿”を見て騒ぎだした。
ふふ・・・想像通り・・・いや想像以上だ。
ちょっと五月蝿過ぎるぞ。
「皆、どうしたの? そんなに騒いで。」
道場の入り口に姿を現したのは先ほど道場から出て行った南。
「あ、南さん!聞いてくださいよ、南さんが髪を染めてヒール転向!しかも肌まで若返って・・・って南さん!?」
状況を説明しようとした吉田だったが、南の事を南に言いかけて気づいたようだ。
「え。ええ~~っ!!」
「み、南さんが二人??!」
道場の入り口に南利美がいて、リングの上には髪を赤系に染めたちょっぴり肌の若い南がいる。
皆びっくりして、二人の南を見比べている。
「社長・・・これでいいのかしら?」
「OK、南。」
入り口の南と私がニヤリ。
リング上の南が恥ずかしそうにうつむく。
「社長・・・どういう事?」
伊達が真っ先に聞いてきた。
「説明するよ。まずは集合!」
全員が集まってきたところで私は右側に南利美を、左側に南に似ている新人を立たせた。
「紹介するよ、この子がうちの新しい入門生の・・・」
「南寿美(ことみ)です。よろしくお願いします。」
と左側の南に似ている新人。
「南・・・ことみ?ってまさか・・・南の知り合いか!?」
ズコッ!!
マッキーのこのボケに全員こける。
「このバカ!・・・せめて親戚って言いなさいよ!!」
ラッキーが逆水平チョップで突っ込みを入れている。
引退後は・・・漫才コンビに転向かね・・・
「・・・で?本当のところはどうなの?」
武藤が冷静さを取り戻して尋ねる。
「私の妹よ。」
「いもうと?・・・それにしてもよく似てますね。」
「似るも似ないも運命・・・」
「ホントだよなあ。こんなに似るもんか?双子みたいにそっくりだ。」
皆関心しているようだ。
「似たのは顔だけじゃなかったみたいだけどね。まさか私もこの子がここに入るようになるなんて最初は思わなかったもの。」
「リングネームもすでに決定しているんだ。」
「リングネームですか。確かに南が二人だと呼びにくいですし。」
「で、リングネームは?」
「ハイブリット南です。」
本人が答える。
「・・・セコンドの時はハイブリット!!って声をかけるわけか。」
「ところで・・・やっぱり関節技は得意なのですか?」
「もちろんよ!・・・って姉なら言う所ですけど、得意な方だと思います草薙さん。姉の真似をして覚えたりしてますから。」
そっくりな声なのでしゃべり方を真似をされると一瞬どちらだかわからなくなってしまうな。
「なるほど・・・先が怖いですね。」
「伊達。関節の防御練習しとかねえとやばいんじゃねえのか?」
「・・・そうかも・・・ね。」
「あらマッキー先輩は人の事言えるほど巧くないと思いますけど?」
「ぐっ・・・武藤・・・てめえ・・・」
「ホントの事だと思いますけど?」
「二人ともいい加減にしろ!」
「すいません・・・」
社長である私に怒られ二人はシュンとなってしまった。
ま、いいだろこの方が静かで。
「ともかく、ハイブリット南が唯一の6期生だ。みんなよろしく頼むよ!永沢!吉田!可愛い後輩なんだから仲良くしろよ。」
「はい!任せて任せて!」
「・・・了解しました。・・・なんか変な感じですけど。」
こうしてNEW WINDに新たなメンバーが加わる事になった。
南利美の実妹 ハイブリット南。
南利美曰く・・・
「素質は私より上かもしれないわ。」
期待しましょう!
あ?私がドキドキした理由は何かって?
それは・・・やっぱ言えないよ(笑)
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ウルトラマン・○ース、ネタ・・・古~(汗)