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2024/11/24 07:52 |
”飛翔!” その9
NEW WIND社長 風間 新 手記より。


※この手記は基本的にリプレイですが、風間 新 社長視点で書かれており、創作要素を多分に含んでいます。
 ここでの各登場人物の設定は公式なものでなく、管理人N独自のものです。
 それをご了承の上、つづきへとお進みくださいませ。
◇2年目10月◇
 ☆AAC認定世界ヘビー級タッグ選手権試合☆

王者ジョーカーレディ&デスピナ・リブレ組VS挑戦者伊達遥&南利美組

 7月と同じカードとはいえ、この数ヶ月で伊達&南ともに大きく成長した。
 団体内外からの”今度こそ”の期待は当然高まっている。

 伊達も南ともに”デスピナよりは上だが、ジョーカーよりは下”という風に見られている。
 という事は勝つための狙いは、当然デスピナ。
だがデスピナを痛めつけて優位に立っても、ジョーカーに交代されると分が悪くなる。
 それでも伊達の打撃、南の関節でかなりジョーカーを消耗させてはいるんだが・・・
 最大の勝機は35分を過ぎたところ。
お馴染みの光景だが、リング中央で”必殺”のネオ・サザンクロスロック!
 デスピナをギブアップ寸前まで追い詰めるが、エスケープされてしまった。
 ここでジョーカーに替わり、南を追い詰めていく。
伊達にタッチする隙をうかがう南だったが、巧みなタッチワークを駆使する王者組に完全に捕まってしまった。
 カットに入る伊達をジョーカーが押さえている間に、デスピナのミサイルキックで南が3カウントを喫してしまう。

○デスピナ&ジョーカー(42分50秒 ミサイルキック→体固め)伊達&南×

 結局また南がデスピナに破れてしまった。シングルならほぼ負けないのだが・・・
 
☆10月シリーズ最終戦☆

☆AAC認定世界ヘビー級選手権試合60分1本勝負☆

”AAC認定世界ヘビー級王者”チョチョカラスVS挑戦者”AAC認定世界Jrヘビー級王者”伊達遥

 AACが認める世界王者に、AACが認める若手No1が挑む。
下馬評は9:1でチョチョカラス。
 伊達の成長著しいとはいえ、やはりキャリアにおいて伊達を上回るチョチョにはまだ勝てないというのが一般的な見方だ。
 私は”伊達遥というプロレスラーには不思議な力が宿っている”というのを感じているので、ここは勝つ可能性もあると思っていた。

 だが・・・しかし
こんな試合展開になるとは思わなかった。
 試合開始から15分間は完全に王者チョチョのペース。
まさに一方的としかいいようがなかった。
 伊達が時折エルボーで反撃をしているが、流れを引き寄せることがまったくできない。

(・・・なんてこった。)
私は世界との差を痛感したのだが・・・

 フィニッシュを狙いにいったチョチョカラスの”渾身のミサイルキック”を、伊達が回避!
 凄い勢いでチョチョがリングに叩きつけられてしまう。
「Oh!!」
 かなりのダメージを負ったようだ。
 立ち上がったチョチョは・・・ 
”よくもよけてくれたわね?”という目で伊達を睨む。

 再びチョチョは伊達をダウンさせると、起き上がりを狙ってミサイルキック!!

ドゴン!!
  
 という音が響く。
伊達は再びミサイルキックを回避したようだ。

 ミサイルキック自爆2連発で大ダメージを負ったチョチョを”ここぞ!”とばかりに伊達が攻め込む。
 チョチョの起き上がりに痛烈に叩きこんだフェニックスニーはカウント2.5。
 さらに起き上がりを狙った”必殺”のシャイニングフェニックスはカウント2.99
 今までの伊達だったら”必殺”シャイニングフェニックスが返されたら動揺しているところだったが、今回は折込ずみだったようだ。
 VSチョチョカラス用というか、ヘビー王座挑戦用に開発した新技、フェニックス・スープレックスが残っているからだ。

「勝機!見逃すわけにはいかない!!」
 伊達の新技フェニックス・スープレックスが炸裂。
形としては裏ダブルリストアームサルトに近い。
 フェニックスが翼を広げて飛翔しているイメージらしい。
(らしいというのは伊達が詳しいができない説明をしてくれない
から)
1!! 
2!!



 レフェリーがマットを叩くのにあわせ、観客が大声でカウントをとる。
それだけ完璧に決まったという事だろう。

3!!!

 決まった!!
この瞬間AACJrヘビー王者伊達遥はJr王者の身分のまま、ヘビーのベルトを手に入れてしまったのだ。

「只今の試合は21分31秒 フェニックス・スープレックスによりまして、勝者 伊達遥!! AAC認定世界ヘビー級王座は伊達遥の腰に巻かれる事になります。 伊達選手はこれでJr&ヘビーの2冠王者となります!」

「完璧なフィニッシュでしたね。途中までは完全にチョチョ選手のペースだったんですが・・・ミサイルキックの失敗で流れが変わりましたね。 あ・・・伊達選手がマイクを要求してますね。これは珍しい光景ですよ」
とダンディさん。

「・・・あの・・・社長・・・」
伊達がマイクを持つなんて初めてじゃないのか?
「なんだ?」
不意をつかれた私は声がちょびっと裏返ってしまっていた(苦笑)

「私・・・Jrのベルトは返上したいんですけど・・・だめ?」
 私はとなりのEWA関係者に確認する。
「伊達選手、それは可能だそうです。」
「じゃあ・・・返上します。 ヘビーに絞るから・・・」
 ヘビー&Jrヘビー2冠に輝いた伊達遥はその場でJrベルトを返還し、ヘビー王座に集中する事を宣言した。
 このヘビー王者戴冠をきっかけに伊達遥は一気にトップレスラーへの道、そしてスターへと飛翔していくのだった。
 
「私がスター?」







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2006/09/20 03:03 | Comments(0) | NEW WIND編

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