NEW WIND社長 風間新 手記「新たなる夢のはじまり~飛翔編~」より
※こちらはレッスルエンジェルスサバイバー2のリプレイとなります。
旧作版NEW WINDとはお話上のつながりはありませんが、登場人物などは一部同じものを使用しています。
☆第2WIND 零 VS ダイナマイト・リナ
「いくよ!」
零の打撃のスピードと威力に場内が沸く。
「立ってこないで!」
零が鋭く重い打撃技でリナを3カウント寸前まで追いこんだが、一瞬の隙をつかれダイヤモンドカッターでフォール負け。おしい試合を落とした。
それにしても姉のリンもそうだったが、リナも「ダイナマイト・スパイク」を宣言してからダイヤモンドカッターに行くのはなぜだろう。
☆第3WIND メイデン桜崎 VS 越後しのぶ
「いくぞ!」
アピールをしてからコーナーへと駆け上る越後。
「いけっ、ケツだ!越後~~!」
観客が野次とも声援ともつかない声を飛ばす。
「さくらざきいいいいいいっ!!」
越後は叫ぶと同時に飛んだ。
「ぐうっ…」
最近ぐんぐん力をつけている越後が、“空にそびえるくろがねの城”スーパーミサイルヒップで桜崎からフォール勝利。
超合金Zのごとく鍛えあげられた越後のヒップの威力はすさまじいものがあるな。
☆第4WIND ソニックキャット VS コリィ・スナイパー
2年連続でジュニアベスト賞を受賞しているこのカード。今回、WWCAジュニア王座はかけられていないが(コリィが王座を返上したため)、内容はジュニアらしいスピード感あふれる内容だった。最後はソニックがプラズマソニックボムでコリィを沈めた。
「うっきゅう…倒して王座を奪取したかったのさね。」
今のソニックの充実ぶりならWWCAジュニア奪取はすぐそこだろう。出来ればもう一度コリィが王者に返り咲いてくれると面白いのだが。
☆第5WIND オーガ朝比奈 VS リリィ・スナイパー
「くらえええええっ!」
朝比奈のマッスルバスターが決まり、リリィはそのまま3カウントを聞いた。
旗揚げ当初はまるでかなわなかった相手からピンフォール勝利という事実が朝比奈の成長を物語っているな。
☆第6WIND ビューティ市ヶ谷 VS マイティ祐希子
入団テストを受けた日も、入寮してきた日も…そしてデビューしたのも同じこの二人。当然のごとくこの日もこの対決が組まれることになった。
デビュー戦こそ祐希子が勝利しているが、それ以外は市ヶ谷有利の戦績。特にリーグ戦・トーナメントなどではことごとく市ヶ谷に軍配が上がっている。
この日もパワーに勝る市ヶ谷が押しまくっていたが、祐希子の起死回生のJOサイクロンが決まったあたりから祐希子が反撃を開始。
最後はどちらが勝ってもおかしくない展開になったが、祐希子がムーンサルトプレスで市ヶ谷を沈め逆転勝利。
☆セミWIND 十六夜美響 VS ロイヤル北条
昨年のベストタッグバウト賞を受賞している二人によるシングルマッチがセミにラインナップされた。
通算対戦成績では十六夜が圧倒しているが、ここ数か月の北条は、新必殺技ロイヤルスラッシュを身につけたことがきっかけとなってかなり強くなっている。
今の充実ぶりならたとえ相手が強敵十六夜であったとしても、十分勝利はあるはずだ。
「災厄の力…甘くみないことね。」
北条のロイヤルスラッシュをカウント2.5で跳ね返した十六夜はカラミティボムから災厄降臨と繋げ北条から綺麗に3カウントを奪った。
「まだ完璧ではないようですね。出直します。」
負けたとはいえ北条には何か手ごたえがあったのだろう。その瞳は強く輝いていた。
そして迎えたメインWIND…この1年女王の座を守り切った小鳥遊と、女子プロレス大賞を受賞するなどさらなる成長を見せた南。
はたして女王がエースの意地を見せるのか。それとも南が勝利して名実ともにNEW WINDのエースになるのか。
注目の一戦はまもなくゴングを迎えることになる。
第2部飛翔編-16へ
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